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« ボリショイ・バレエ来日公演プレトーク | トップページ | 「ザハーロワのすべて」の詳細発表 »

2008/10/10

マリインスキー・バレエのオレンジ・カウンティ公演/ロンドン公演とゲルギエフのインタビュー

マリインスキー・バレエは現在米国ツアー中です。オレンジカウンティのコスタ・メサでの公演は、10月7日より9日までが「ドン・キホーテ」、10日から12日までが「ジゼル」です。

オレンジカウンティ・パフォーミングアーツセンターのサイトでは、ちょっとだけ動画が観られますが、このジゼルはロパートキナですね。

10/7「ドン・キホーテ」Novikova-Sarafanov
10/8「ドン・キホーテ」Vishneva-Lobukhin
10/9「ドン・キホーテ」Tereshkina-Fadeev
10/10「ジゼル」Vishneva-Fadeev
10/11マチネ「ジゼル」Osmolkina-Sarafanov
10/11ソワレ「ジゼル」Nioradze-Korsakov
10/12「ジゼル」Osmolkina-Ivanchenko

というわけで、早速ロサンゼルス・タイムズに初日の批評と、写真のスライドショーが載っていました。メーンの写真がドリアードの女王(と街の踊り子)のエカテリーナ・コンダウローワであるというのが、彼女のアメリカでの人気を物語っているのかな?記事の中でもまるでこの夜の主役だったかのように絶賛されています。
ノーヴィコワのキトリは1幕は長いバランスを入れたり、片手リフトされながらタンバリンを鳴らすなど絶好調だったようですが、3幕になると、サラファーノフのバジルともども、慎重になってしまったようです。サラファーノフはリフトも跳躍や回転も正確で端正だったようですが、バジルらしい情熱に欠けていたところがあったようですね。

批評
http://www.latimes.com/entertainment/news/arts/la-et-kirov9-2008oct09,0,2136425.story?track=rss

スライドショー
http://www.latimes.com/entertainment/news/arts/la-et.1009.kirov-pg,0,1850259.photogallery?1


ロパートキナの「ジゼル」の動画は、シカゴ公演(「ジゼル」)が行われた Auditorium Theatreのサイトでちょっと観ることができます。(ロパートキナは、このアメリカ公演には参加していないようです)
http://www.auditoriumtheatre.org/wb/pages/home/performances-events/performances.php?event_id=198

こちらのキャストは、

Thursday, October 2, 2008 at 7:30PM: Diana Vishneva-Igor Kolb
Friday, October 3, 2008 at 7:30PM: Irma Nioradze-Evgeny Ivanchenko
Saturday, October 4, 2008 at 2:00PM: Olesia Novikova-Vladimir Shklyarov
Saturday, October 4, 2008 at 8:00PM: Irma Nioradze-Evgeny Ivanchenko
Sunday, October 5, 2008 at 2:00PM: Diana Vishneva-Igor Kolb

初日のヴィシニョーワとコルプの批評はこちら
http://www.chicagotribune.com/features/booksmags/chi-giselle-kirov-ovn-1004oct04,0,6452683.story

ヴィシニョーワは当代一のバレリーナとアメリカでも絶大な人気を誇っていますが、コルプのアルブレヒトも、完璧で息を呑むばかりに素晴らしかったようです。そしてここでも、ミルタを踊ったコンダウローワが絶賛されています。長身で美しい彼女は、ゴージャスかつリリカルだったそうです。

********
ところで、マリインスキー・バレエは同時にロンドンのサドラーズ・ウェルズでも公演を行います。マエストロ、ワレリー・ゲルギエフもこちらのツアーに同行するようで、タイムズ紙にインタビューが掲載されていました。

http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/stage/dance/article4876572.ece

ゲルギエフがオペラだけでなくバレエにおいても芸術監督を務めていることは、賛否両論を呼んでおり、バレエについて無知であることで彼はバレエ団に悪影響を与えており、バレエで得られた利益をオペラにつぎ込んでいるという批判も出てきているということは、この記事にも書いてあります。そのような批判に対して、ゲルギエフは「私の劇場においては、バレエはオペラと対等のパートナーである」とはねつけています。バレエについて、バレエ部門の芸術監督の仕事を、詳細に至るまで管理して、決定を下す裁量をほぼ与えずに監督しているのではという投げかけも否定しています。新しいバレエ部門の芸術監督、ユーリ・ファチェーエフは彼の意図に従う存在ではあるけれども。「私の役割は、このカンパニーが伝統を保ちながらも新しいものを創造するのに役に立つことをすることです」とのこと。

ただし、この「新しいこと」への挑戦は、2年前のロンドン公演での災難-「黄金時代」の再振付と、ショスタコーヴィチ・プログラムの不評と興行的な失敗を生んでしまいました。「ワジーエフ前芸術監督の、『黄金時代』における振付家の選択が失敗の元でした。振付家Noah Gelber にとって作品の荷は重すぎて、私は非常に気分を害しました。あの時に干渉をしなかったことについて、自責の念を抱いています。二度と、あのように行き過ぎた実験的な作品をやることはありません」

今回のロンドン公演は、前回よりもずっと規模が小さく、ロイヤル・オペラ・ハウスやコロシアムではなく、サドラーズ・ウェルズ劇場で、ダンサーも、国際的に有名なダンサーは抜きで若手中心です。エカテリーナ・コンダウローワ、オレシア・ノーヴィコワ、エレーナ・シェシナ、エフゲーニャ・オブラスツォーワはその中でも注目されるべきだとこの記事は書いています。(コンダウローワとノーヴィコワは、オレンジカウンティの公演にも出ていますよね?)

しかも古典作品ではなく、ウィリアム・フォーサイス、ジョージ・バランシン、そしてアレクセイ・ラトマンスキーと20世紀、21世紀の振付家の作品から構成されています。ゲルギエフは、過去の栄光がどんなに輝かしくても、カンパニーが過去にのみ生きていることを観るのは耐えられないと言います。
「私たちには、二つの「ラ・バヤデール」や「眠れる森の美女」は必要だろうか?」と彼は言い、暗にワジーエフ時代に行われた二つの作品の復元を批判しています。

「バランシンは実に私たちのカンパニーに似合っています。彼が自分の振付で何を語ろうとしているのかはよくわかります。彼は、私たちと同じ伝統から生まれており、決して離れることはなかったから」
そしてラトマンスキーについては、「我々が11年前にラトマンスキーをマリンスキーに招いた時、誰も彼のことを知らなかった。でも、私が信頼していた人々は、彼がとても面白くて芸術に造詣の深い人だと言ってくれたよ」 と、早くから目をつけていたことを誇りに思っているようです。

ゲルギエフ自身、10月15日の「アポロ」と「放蕩息子」の指揮を行う予定です。しかしながら彼がまだ無名だった24歳の時にサンクトペテルブルグで初めて指揮をしたときのことを思い出すと、今でも震えあがるそうです。それは「ロミオとジュリエット」でした。「プロコフィエフが作曲した時のテンポとまったく違っていたから、ひどいパフォーマンスだった」と彼は言う。「音楽の自然な流れこそが、指揮者がもっとも責任を負うべきものであり、ダンサーが要求しているものと必ずしも一致しているわけではない。翌日には、私は有名になっていた。なぜなら、誰もが、『ダンサーのために待たないこの指揮者の名前は?』と聞いて回っていたから」

*****
ゲルギエフの指揮が、必ずしもバレエダンサーにとって踊りやすいものではないのは、衆目の一致することでしょう。

フォーサイス・プロ 10月13日、14日

Steptext 「ステップテクスト」
Chor. Willam Forsythe
1 Ekaterina Kondaurova
2 Igor Kolb
3 Mikhail Lobukhin
4 Alexander Sergeyev

Approximate Sonata 「アプロキシメット・ソナタ」
Chor. Willam Forsythe
1st Pas de Deux Elena Sheshina
Andrey Ivanov
2nd Pas de Deux Ryu Ji Yeon
Islom Baimuradov
3rd Pas de Deux Anastasia Petushkova
Anton Pimonov
4th Pas de Deux Ksenia Dubrovina
Alexey Nedviga
Pianist (Solo) Liudmila Sveshnikova

Vertiginous Thrill of Exactitude 「精密の不安定なスリル」
Chor. Willam Forsythe
1 Elena Androsova
2 Olesya Novikova
3 Evgenya Obraztsova
1 Vladimir Shklyarov
2 Maksim Zyuzin

In the Middle, Somewhat Elevated 「インザミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」
Chor. Willam Forsythe
1 Irina Golub
2 Ekaterina Kondaurova
3 Olesya Novikova
4 Elena Sheshina
5 Evgenya Obraztsova
6 Ksenia Dubrovina
1 Mikhail Lobukhin
3 Alexander Sergeyev
2 Anton Pimonov

15日、16日
バランシン・プロ

Apollo アポロ
Chor. George Balanchine
Apollo Igor Zelensky
Terpsichore Ekaterina Osmolkina
Calliope Nadezhda Gonchar
Polyhymnia Irina Golub
Leto Anastasia Petushkova

Middle Duet ミドル・デュエット
Chor. Alexey Ratmansky
1st couple Ekaterina Kondaurova
Islom Baimuradov
2nd couple Ksenia Dubrovina
Alexander Sergeyev
White Angel Ivan Sitnikov
Dark Angel Andrey Ushakov

Tchaikovsky Pas de Deux チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
Chor. George Balanchine
Vladimir Shklyarov
Olesya Novikova

The Prodigal Son 放蕩息子
Chor. George Balanchine
The Prodigal Son Mikhail Lobukhin
Siren Ekaterina Kondaurova
Friends Anton Pimonov Grigory Popov
Father Petr Stasyunas
Sisters Anastasia Petushkova Ryu Ji Yeon

追記:Orange County Registerの記事、写真スライドショーです。
記事
http://www.ocregister.com/articles/kirov-ballet-many-2184416-kitri-old
スライドショー
http://www.ocregister.com/slideshow/kirov-ballet-many-2184416-kitri-old?pos=0

こちらも一枚目は、エカテリーナ・コンダウローワでした。エスパーダの Konstantin Zverev って知らないダンサーなのですが、写真を見る限りでは長身でとてもカッコいいですね。コリフェです。
Ballet Talkのフォーラムでは、相変わらずアリーナ・ソーモワのドリアードの女王が「グロテスク」って書かれていました(笑)

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