DDD 2008年12月号
最近バレエネタが少なくてあまり買っていなかったDDDなのだけど、今回の号では、ファッションページで6ページも使ってミハイロフスキー劇場(レニングラード国立バレエ)のミハイル・シヴァコフのフォトセッションが掲載されていました。
モノクロのスタイリッシュな写真。横顔にベネチアン・マスクが妖しくて素敵です(素顔も見たいけど)。彼のインタビューも別に1ページプラス写真1ページ掲載。98年ワガノワ卒ってことは、アントン・コルサコフと同じ学年かしら。今はロシアも豊かになってきたようですが、かつては、食糧危機などもあって、小さなお肉の塊を家族四人で分けて食べるという日々が続いたそうです。バレエ学校での食料の配給を家に持って帰って家族で食べたとのこと。バレエ団の日本公演の出演料が、実家の修繕費になったり、現在は建築家の卵となっている弟の学費になったそうです。明るい素顔の下にも、人知れぬ苦労があり、親孝行というか家族想いの彼なんですね。彼はすでに25回も日本に来ているそうです。川が多い大阪はペテルブルグに似ていると思うそうです。来月号も、ミハイロフスキー劇場のダンサーがファッションページ&インタビューに登場するとのことですから楽しみですね。
あとは小林十市さんのインタビュー。すっかり役者として舞台出演が続いていますが、ダンサーではなくなっても、舞台に立ち続けたいという思いがあるのですね。毎回プロデュース公演で、演出家も共演者もスタッフも違うところにポーンと入っていくのは未だに怖いそうです。
シアターアイスショーの「眠れる森の美女」の主演3人のインタビュー記事もあります。もちろん、イリヤ・クリムキンも登場。あとは、ナチョ・ドゥアトのインタビューがあって、来日公演で上演される「ロミオとジュリエット」を中心に、イリ・キリアンから学んだこと、バレエ団の運営について語っています。いつもアブストラクトな作品を作っている自分への挑戦であり、プロコフィエフの音楽に魅了されて創ったそうです。精気に満ちて、南ヨーロッパ、地中海の熱気がみなぎっているとのことなので楽しみですね。
ナチョは気分転換には乗馬をしており、美男でジャンプの得意な白い馬を持っているそうです。白い馬にまたがったナチョはさぞ美しいでしょうね。
貞松浜田バレエ団の瀬島五月さんとアンドリュー・エルフィンストンのバレエレッスンは最終回。瀬島さんはおめでたなのだそうです。付録のDVDに収録されていますが、最後には「ドン・キホーテ」の音楽に乗せてフェッテ・アン・トゥールナンのレッスンも。先日教室のお稽古でちょっと挑戦してみたのですが、さすがにこれは難しいですよね~。
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