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2008/10/31

ABTシティセンター公演のレビューとスライドショー

ABTの秋のシティセンター公演は11月1日で終わってしまいますが、かなりの成功を収めたようです。

今年はアンソニー・チューダー生誕100周年で、「リラの園」「火の柱」「葉は色あせて」「ロミオとジュリエット」などの代表的な作品を取り上げると共に、チューダーの「暗い悲歌」にオマージュをささげたイリ・キリアンの「Overgrowth Path」 が取り上げられました。さらに、トワイラ・サープの「Baker's Dozen」「Brief Fling」、ポール・テイラーの反戦作「Company B」そして新作“Citizen,”(Lauri Stallings振付)が上演され、またバランシンの「テーマとヴァリエーション」「Ballo Della Regina」、そしてダニール・シムキンが加入したために追加された「パリの炎」もシーズンを飾りました。

http://www.nytimes.com/2008/10/30/arts/dance/30flin.html?_r=1&em&oref=slogin

ABTの古典中心のMETシーズンではいつも文句ばっかり言っている印象のニューヨークタイムズの批評家アレイスター・マコーリー氏も、シティセンターシーズンのABTについては、大絶賛モード。特に、バランシン作品を踊っている時のデヴィッド・ホールバーグを、古典バレエのために生まれた驚くべき肉体、その脚と足、その伸びやかさを称えています。しかも、このシーズン、デヴィッドは6演目に出演し、「火の柱」では踊りといえるものはなく、演技のみのヒロインの恋人役を演じているのだけど、どれもまったく違ったキャラクターを見せているとのこと。
来年の小林紀子バレエシアターでの「眠れる森の美女」が楽しみです!

サラ・レーンやコリー・スターンズといった若手の成長、そしてチューダー作品で魅力を見せたジリアン・マーフィ(残念ながらシーズン途中で怪我で欠場)やミシェル・ワイルズ。春のMETシーズンにしか出ないスターダンサーたちが、シティセンターに出ないのは観客にとっての損失ではなく、彼らスターダンサーにとっての損失なのではないかと、マコーリー氏は書いています。

もちろん、このシーズンで彼の目も捉えたのがダニール・シムキン。「パリの炎」はもちろんのこと、「Company B」の中のソロ“Tico-Tico,” でも、思わず息を呑んでしまうような角度で跳躍し、着地したとのこと。空中で跳躍しているのと同じくらいの軽やかさで着地するというのも、最高だとしています。
ただ、やっぱり11歳!くらいにしかみえない(マコーリー氏曰く)童顔が今後彼にどう課題を投げかけるか、ということでしょうね。

Ballet Talkのフォーラムでは、早くもシムキンを"ABTのサラファーノフ”になってしまうんではないかと危惧する声が聞こえていました。バジルやロミオは踊れても、アルブレヒトは踊れなくて、いつまでたっても「レ・ブルジョワ」や「パリの炎」を踊り続けなくてはならないと。彼には「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のような作品の方がふさわしいのではないかという意見もあります。
彼のパートナーのサラ・レーンは小柄で愛らしいものの、テクニックのあるほうではないので、「パリの炎」ではポアントから落ちるなどのミスが目立ったようです。「パリの炎」こそナタリア・オシポワのようなダンサーでないと、とか"牝牛のように強靭な女性ダンサーのために作られた作品"とか、ちょっと笑ってしまうような意見も見られました。
加治屋百合子さんは「テーマとヴァリエーション」「Ballo Della Regina」を踊ったのですが、代役として急遽出演することもあり、どうもうまくいかなかったようですね。

いずれにしても、チューダー作品なんて暗くて地味なものばかりだし、と思って今回のシティセンターシーズンは観に行かなかったのですが、こうやってレビューを読むと、行けばよかったなと思います(お金も休みも無いからムリなんですが)。

スライドショー
http://www.nytimes.com/slideshow/2008/10/29/arts/20081030_ABT_SLIDESHOW_index.html

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ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんにちは。
レビューまったく書いてなくてすみませんです。。。
シムキンですが、ABTのサラファーノフになりそう、というの、私も感じたことです。可愛らしい顔に華奢な体つき、サラファーノフもシムキンも腕なんか女の子のようにほっそりしていて、男らしくはどうしても見えないんですよね。私が見たのはCompany Bでしたが、青年の中に少年が一人、という印象で。他のダンサーがなかなか真似できないようなテクニックや、人目を引く存在感はすごいんですけどね。

チューダー、実は私も苦手です。名作といわれている作品でも眠くなっちゃうこと多々。お姫様だの妖精だのがほとんどだったバレエ作品を人間的なものにしたという功績は大きいとは思いますが。
ジリアンは怪我してたんですか?でもたいしたことなさそうです。先週も昨日も踊ってましたから。ちなみに昨日のチューダー特別プログラムは面白かったですが休憩が全くなくてちょいと辛かったです。。。

Ponさん、こんばんは。お久しぶりです!

バレエの感想を書くのって難しいなあと最近ますます思うようになっています。特にコンテンポラリー作品は大変ですよね。のんびりとレポートお待ちしています。

シムキン君、私は生ではソロ作品でしか見ていなくて、彼が誰かと踊るのを見ていないんですよね。マラーホフみたいな個性を身につけられればいいんでしょうね。若い頃のマラーホフ、結構シムキンに雰囲気が似ています。

チューダーは何年か前にシティセンターで火の柱をアマンダ・マッケローで見たのですが、彼女以外はあまり印象に残っていないのですよね。今観たらまた印象が違うのでしょうか。日本ではスターダンサーズバレエ団が火の柱やリラの園をレパートリーにしているんですが私の苦手なバレエ団なので、観る機会は滅多になさそうです。

来年のメトシーズンはニューヨークに行きたいです!

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