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2008/09/25

氷の上の「 眠れる森の美女」/「ひとりでも行けるオペラ極楽ツアー」

アイスショー「氷の上の眠れる森の美女」って、トリノオリンピックのフィギュアスケート・ロシア代表、イリヤ・クリムキンがカタラビュット役で出演するんですね。しかも初演の時の振付はタチアナ・タラソワだったとは。

チケットスペースのオフィシャルサイトを見ていたら、赤坂サカスで、クリムキンはじめ、オーロラ役エレーナ・ヤヴァノヴィッチ、デジレ役ウラディスラフ・ジョヴニルスキが来日してパフォーマンスを行うそうです。誰でも無料で見られるそうで、うわ~見たい!

●9月30日(火)19:30~
●10月1日(水)11:45~ /15:00~ /18:30~

ってわけで公演のチケットを取ってしまいました。11月15日(土)~11月23日(日)って公演時期は、新国立劇場の「アラジン」や、シュツットガルト・バレエの「眠れる森の美女」、スペイン国立ダンスカンパニーの「ロミオとジュリエット」などと重なってしまっているせいか、結構良い席が残っていました。フィギュアに関するブログはたくさんあるので、あまりフィギュアネタは書かないんですが、観るのは好きなんです。

*********
昼休みに書店に行ったら、「ひとりでも行けるオペラ極楽ツアー」という新刊書が出ていました。「オペラ・ギャラリー50」の著者の一人である石戸谷 結子さんの本です。

イタリア、ドイツを中心とした世界のメジャーなオペラハウスの紹介と、オペラ&旅に関するエッセイ、ちょっとした観光案内の本なのですが、カルロス・クライバーの写真集を撮影している木之下 晃さんによる劇場の写真がとても美しく、有名なオペラ劇場を写真で見比べることもできるので、見ているだけで楽しい本です。オペラ劇場といっても、ほとんどのオペラ劇場ではバレエも上演されているので、バレエファンにとっても、とても役に立ちます。マリインスキーやボリショイなどのロシアの劇場が紹介されていないのがちょっと残念ですが、オペラ中心となるとどうしてもイタリアとドイツになりますからね。

紹介されている劇場の数は非常に多いですし、それぞれの劇場の特色についても、ツボを押さえた判りやすい解説なので、私のような初心者には勉強になります。

イタリア
ミラノ・スカラ座(ミラノ)、トリノ王立歌劇場(トリノ)、カルロ・フェリーチェ劇場(ジェノヴァ)、ボローニャ歌劇場(ボローニャ)、フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア)、ヴェルディ歌劇場(トリエステ)、テアトロ・オリンピコ(ヴィチェンツァ)、フィレンツェ歌劇場(フィレンツェ)、ローマ歌劇場(ローマ)、サン・カルロ劇場(ナポリ)、マッシモ劇場(シチリア・パレルモ)他

オーストリア
ウィーン歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー他(ウィーン)、祝祭大劇場(ザルツブルグ)

チェコ・ハンガリー
プラハ国民劇場、プラハ国立歌劇場ほか(プラハ)、ハンガリー国立歌劇場、ブダペスト・オペレッタ劇場ほか(ブダペスト)

ドイツ
ベルリン国立劇場、コーミッシェ・オーパー、ベルリン・ドイツオペラほか(ベルリン)、ライプツィヒ歌劇場(ライプツィヒ)、ドレスデン国立歌劇場(ドレスデン)、ハンブルク国立劇場(ハンブルク)、バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)

パリ、ロンドンほか
パリ・オペラ座、シャトレ座(パリ)、チューリッヒ歌劇場(チューリッヒ)、ロイヤルオペラハウス、イングリッシュナショナルオペラ(ロンドン)、メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク)


ここで取り上げられている劇場で、私が行ったことがあるのがすごく少なくて、まだまだだわ~と思った次第です。そもそも、海外でオペラって、ミラノ・スカラ座と、ここでは取り上げられていないバルセロナのリセウ劇場にしか行ったことがないわけですが。(オペラ自体、まだ10回くらいしか劇場で観たことがないド素人ですし)

バレエを入れても、行ったことがあるのはミラノ・スカラ座、ハンブルク国立劇場、パリ・オペラ座、ロイヤルオペラハウス、メトロポリタン歌劇場だけですし。でも、様々な劇場の美しい内観の写真を見るにつけて、いつかは行ってみたいなって夢が膨らみます。もしかしたら老後(!)の楽しみになっちゃうかもしれませんが。

また、この本がお役立ちなのは、それぞれの劇場を利用するコツ(服装など)やチケットの買い方、周辺の地図があることです。さらに一般的な観光情報のほか、パリ編だったらモンマルトル墓地のオペラ関係の有名人のお墓、ミラノだったらヴェルディやトスカニーニのお墓への行き方、ミュンヘンだったらルートヴィヒ2世のゆかりの城の写真などの紹介もあったりと、音楽に関連した旅を豊かにしてくれる情報があるのも嬉しいですね。

パリ編で面白かったのが、シャトレ座の最近の試みとして、デビッド・クローネンバーグ監督の映画「ザ・フライ」をクローネンバーグ自身の手でオペラ化し、プラシド・ドミンゴが指揮をして上演したという話。びっくりです。

オペラファンだったらあこがれる、ヴェローナやバイロイト、グラインドボーンなどの音楽祭の行き方の話もあります。おひとりさまのオペラの楽しみ方のヒントは、バレエファンにも役に立つのではないかと思います。

とにかく、オペラマニアの視点で作られたガイドってことで、オペラファンのみならず、バレエファンにも役に立つ一冊なんじゃないかと思います。海外観劇に行きたい!って思わせてくれますね。

ひとりでも行けるオペラ極楽ツアーひとりでも行けるオペラ極楽ツアー
石戸谷 結子

朝日新聞出版 2008-09-19
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コメント

naomiさん、お久しぶりです。
昨年の氷の上の「白鳥の湖」が好評だったようでこの「眠り」を観てみたいという気持ちにはなったのですが、時期があまりにも悪くて諦めています。11月はもう飽和状態。
それから石戸谷さんの本!何かでちらっとひっかかっていたのですが失念してました。ご紹介ありがとう。これ、買います(笑)。スカラ座に初めて入ったときから向こうの歌劇場独特の雰囲気の虜となりました。他の劇場にもいろいろ行ってみたいとやっぱり思っています。

ほみさん、こんばんは。
そうそう、去年の「白鳥の湖」面白そうだなと思っていたのに、これも確か忙しい時期で見逃しちゃったんです。今年のは、誘ってくれる方がいたので、なんとか空いている日程を探してって感じなんですが。

石戸谷さんの本、イタリアの劇場はとにかくいっぱい紹介されていて面白かったですよん。スカラ座など、イタリアのオペラ劇場は、外観は地味目で、中に入るとゴージャスでその対比を楽しむと言うコンセプトのところが多いそうです。スカラ座は、私はほぼ貧民席しか行ったことがありませんが、階段にあるポスターや、博物館なども風格があっていいですよね~。また近いうちに行ける機会があると良いのですが。マッシモの舞台、スカラ座以外のイタリアの劇場でも観る機会がこれからありそうですね♪

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