「バレリーナへの道」はパリ・オペラ座「ル・パルク」特集/25ansのザハロワ
発売からだいぶ経ってしまって、ようやく読んだのですが、「バレリーナへの道」の最新号vol74はパリ・オペラ座の「ル・パルク」特集です。
この雑誌がオペラ座の特集をやること自体、かなり珍しいことだと思いますが、20ページも割いているんですよね。しかも嬉しいことに、ダンスマガジンなどの雑誌に載った共同インタビューだけでなくて、若手4人にインタビューをしていること。
その若手とは、シャルロット・ランソン、オーレリア・ベレ、ジョシュア・オファルト、シモン・ヴァラストロ、の4人なんです。特に、シモン・ヴァラストロは「椿姫」のN伯爵の切ない名演も非常に印象的なダンサーだったので、彼のインタビューがあるのは嬉しかったです。彼は以前に発表会のゲストなどでも日本で踊っているんですよね。ジョシュア・オファルトも今相当注目されている若手だと思うんですけど、彼はお好み焼きが好きなんですね。もう4回目の来日なのだそうです。というわけで、二人とも日本大好きだと言ってくれているのは嬉しいですね。
もちろん公演の写真もかなりたくさん載っていましたし、振付のアンジェラン・プレルジョカージュにスポットを当てたところでは、バレエ・プレルジョカージュに所属していた大岩淑子さんのインタビューも載っていました。読み応えのあるインタビューです。
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25ans(ヴァンサンカン)には、スヴェトラーナ・ザハロワがプラダを着ている、非常に美しいグラビアが6ページ載っていました。彼女のプロポーションの見事さは、ファッションモデル並ですからね。もちろん、チュチュを着ている姿が、彼女の脚線美を堪能できて一番美しいのはいうまでもありませんが、髪を下ろしてこちらをきりっと見つめているクールな目線もぞくぞくするほどの美を感じさせてくれます。病院と思しき部屋のベッドに寝そべっているアンニュイな写真は意味深で妖しさを感じさせてくれます。よく見ると透けているレースのスカートなどのプラダの服がドラマティックでとっても美しいです。
この撮影では、ザハロワは「運命の女」を演じているということなのですが、彼女にとっての運命の女の役は、新国立で踊った牧阿佐美振付の「椿姫」のマルグリットだそう。ボリショイ劇場にまで持って行くほど、彼女にとってはお気に入りの作品だったんですね。
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