フィガロジャポン10/5号 「パリオペラ座物語013」
フィガロジャポンの「パリオペラ座物語」は13回目。こんなに長く続く連載になるとは!書籍化も期待できるかしら?
この号、ロンドン特集なんですよね。ロンドンから帰ってきたばかりの時に発売されちゃうとは、ちょっと不運な私。とはいっても、3日間しかいなかったので、私が行ったのは劇場のほかはヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、ナショナル・ギャラリー、そしてテート・ギャラリーでのフランシス・ベーコン展だけ。あとは、TOPSHOPとH&M、ロイヤル・オペラハウスとHMVで買い物をしたくらいですが…。銀座店がオープンして大騒ぎになっているH&Mですが、私の服の3分の1くらいはここで買っています(笑)。
話を戻して、今回の特集は「ライモンダ」とヌレエフの振付について。「ライモンダ」が上演されるのは実に8年ぶりなんですね。1986年にライモンダ役を踊った元エトワールのクロード・ドゥ・ヴェルビアンのインタビューから始まります。ヴァリエーションが7つもあるんですね。しかもヌレエフによる難しいパが満載だという。ライモンダ役のダンサーに求められる資質としては、ある種の貴族性、エレガンス、フェミニティ、官能性、威厳という答えが即座に返ってきたとのこと。しかし、生まれながらに持ち合わせなくても、練習によってそれは獲得できるという一言も添えられていたそうです。キャストはまだ発表されていませんが、誰が踊るのでしょうか。ミックス・プロでは、デルフィーヌ・ムッサン、エミリー・コゼット、イザベル・シアラヴォラ、エヴ・グリンツテインが踊っているんですけど、このキャストはなんだか地味ですよね。1983年のヌレエフによる上演では、同じ舞台上に男女ともにエトワールだけを踊らせようという彼のアイディアを実現したので、クロード・ドゥ・ヴェルビアンはアンリエット役でした。
写真はちょっと小さいんですが、セットの美しさはよくわかります。この「ライモンダ」は「ダンサーズ・ドリーム」シリーズは出ているものの、全幕の映像は出ていないんですよね。観に行けたらもちろん行きたいのですが、今年は夏に散財しすぎたし、家人が2年続けては寒いところに付き合ってくれないので、無理です。
ヌレエフについては、彼の伝記「Noureev L'Insoumis」を昨年書いたアリアンヌ・ドリュフュス氏がインタビューで詳しく語っています。「技術的に不得手があることを常に意識し、たとえば回転した後、完璧なる第五ポジションで着地するというように、自分のパーフェクトなイメージを観客の目に焼き付ける方法を心得ていたんです」
「ヌレエフがオペラ座のダンサーたちのモダンダンスに対する窓を開けた、と言えます。彼はクラシックの技術の難しさも彼らに与えましたが、同時にあらゆるタイプの振付にダンサーたちの目を開かせたのです」
最後には、ヌレエフ版の「ドン・キホーテ」でバジルを踊り、スジェから一気にエトワールに任命されたマチュー・ガニオのインタビュー。彼は、バレエ学校時代に教師の資格を取るために、小論文「男性ダンサーの役割の変化」を提出し、ヌレエフについて触れたそうです。マチューの麗しい写真がたくさん載っていますね~。
年末に彼がジャン・ド・ブリエンヌを踊るかどうかはまだ判りませんが、その可能性は大きそうですね。しかし、多くのエトワールたちは、ジャンよりもアブデラクマンを踊りたがっているようです。「ドラマティックなパーソナリティで、ダンサーとして語りがいがある」役ですし。こちらの配役ももちろん楽しみです。
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フィガロ・ジャポンといえば、この前の9/20号の現代美術特集号が、凄く面白かったです。感想を書こうと思ったら次の号が出ちゃって。私のように現代美術にはあまり詳しくない者にとって、とっても勉強になった号でした。また、裏表紙が、ロベルト・ボッレをフィーチャーしたフェラガモの広告なのもちょっと美味しいです。
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