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2008/08/21

パリ旅行記四日目 モンマルトル墓地

楽しかったパリ旅行も四日目で実質最終日。

火曜日は今度はルーブルが休館日なのだけど、隣にある装飾美術館、モード美術館、広告博物館が面白いと聞いたので、行ってみる。三館共通の入場券なのでお得。

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まずは、モード美術館の特別展、ヴァレンチノ展を見る。実はファッションの展覧会を見るのが好きで、お正月にはミラノの王宮で見たヴィヴィアン・ウェストウッド展もめっちゃ楽しかったし、メトロポリタン美術館もシャネルやマックイーン、ヴィヴィアンなどモード系特別展をよくやる。
ヴァレンチノはオートクチュールの作品が多く、奇抜なものはないけど、立体的で複雑な裁断、センスの良い色彩感覚、シンプルだけどお洒落でゴージャス。楽しい。

また、ジュエリーの展覧会があって、ラリック、ヴァン・クリーフ&アーペル、ディオールやシャネルなどのジュエリーやアクセサリーのゴージャスで洗練されたアンティークがたくさん展示されていて眼福だった。
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装飾美術館は、主に18世紀以降の装飾美術が中心。ナポレオンの特別展があって彼が愛用した家具や装飾品が展示されていた。それから、クルティザンヌ(高級娼婦)の寝室の再現なども。20世紀以降は一つのフロアで十年毎に区切っていて、家具や装飾、デザインのトレンドを見て取ることができる。時間がなくてゆっくり見ることができなくて残念。面白かったのでまた行ってみたい。
広告博物館はフィンランドの広告ポスターの特別展だった。北欧らしい洗練されたデザインと、旧ソ連のアバンギャルドさがミックスされていて興味深い。特にアムネスティや麻薬防止、AIDS啓蒙などの社会的メッセージのある広告に大胆な表現があった。

ギャラリーラファイエットの前で同行の友人と待ち合わせる。すると、前髪をくるっとカールさせ、後ろで髪を束ねた東洋人の女性が歩いて来た。バレエダンサー特有の、外股で大きな歩幅で歩いている。斎藤友佳理さんだった。

メトロに乗ってモンマルトルヘ。クリッシー駅のそばのビストロでランチ。店の名前は忘れてしまったけど、仔牛肉など非常に美味しくて大満足。

猛暑の中を歩き、モンマルトル墓地へ。ガイドブックにも中の地図が載っているほどの観光名所。さすがに墓地なので静かだけど、観光客もチラホラ。どのお墓も大きくて立派だ。緑が豊かで、さんさんと降り注ぐ陽射しを和らげてくれる。

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ベルリオーズ通りを歩くとすぐにベルリオーズのひときわ立派なお墓が。次に、デュマ・フィスのお墓。「椿姫」を連日観ているのでタイムリー。そしてペトルーシュカの像が載っているニジンスキーのお墓に。たくさんのお花が供えられ、蝋燭も。さらにポアントまで供えられていた。ペトルーシュカ像はニジンスキーには似ていないと不評らしいけど確かに似ていない。良いバレエがたくさん観られますように、とお祈りする。すぐ近くにはポアントがたくさん供えられているお墓があった。マリー・タリオーニの墓だった。きっと、バレエを学んでいる女の子たちが彼女にあやかってお墓参りをしたのだろう。こうした有名人の間に、普通の人々のお墓もたくさんある。写真がはめ込まれているお墓があり、若い男性の写真だった。30歳ちょっとで最近亡くなったようで、こういうのを見ると胸が痛む。

他にギュスターヴ・モローや映画監督フランソワ・トリュフォーのお墓にお参りした。

墓地を出て、モンマルトルの象徴であるサクレクール寺院まで歩く。正面からだと人が多く治安も良くないというので裏から行く。曲がりくねった坂道とかわいい建物たちはいかにもヨーロッパ的。途中に、ゴッホが住んでいたというアパートがあったけど、番地で確認しなければ気がつかないような、なんてことのない建物。

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サクレクールまでの坂はかなり急で、猛暑だったので息が切れた。しかも肩に日焼け止めを塗り忘れて、焼けて痛いし。そびえ立つ白亜のサクレクールは、大きくて美しくどこかエキゾチックな風情。観光客でごった返しているので、中を見学した後は、有料のケーブルカーで降りてホテルに帰還。オペラ座の近くのロクシタンがバーゲンをやっていたけど、もうバーゲン品は残り少なかったのでヘアコンディショナーだけ買う。定価の商品はユーロ高の影響で、日本で買うより高い!

この日の「椿姫」はマチュー・ガニオとクレールマリ・オスタ主演。しかもアルマンの父を演じるのがローラン・イレール!マチュー人気を反映してか、日本人の観客がすごく多い。知り合いの方にも何人かお会いする。バルコン席の一番前に、カデル・ベラルビが娘さんと来ているのを見かけた。

しかしオスタのマルグリットにはまったく共感できず、険のある表情、品や優雅さのかけらもない動き、短い手足、目を逸らしたくなるほどな惨状。マチューが甘く若く美しく情熱的なだけに、なんで彼がこんな美しくもなければ優しさも知性もない女に惚れるのか理解できない。

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マノン役がイザベル・シアラヴォラ、デ・グリューがジョゼの予定がマチアス・エイマンに変更。ちょっと嬉しい。しかしシアラヴォラが長く美しい脚の持ち主なだけに、マノンとマルグリットがユニゾンで踊る時にオスタの短い手足が目立ってみっともないこと。一人で死んで行くところも、まったく独りよがりな演技だった。マチューの熱演が素晴らしかっただけに、残念だった。

イレールのアルマン父は老けメイクをしていて、期待していた、息子よりも美しいパパではなかったのも残念。厳めしい父という感じで、ミカエル・ドナールの優しさも感じさせる父のほうが好みだった。

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幕あいに、エルヴェ・モローの怪我の回復が遅れて降板、収録はアニエスとステファン・ビュヨンで行われ、明日もこの二人が主演と聞く。アニエスのマルグリットは素晴らしかったし、ステファンのアルマンも観たかったから、パリを離れるのがあと一日遅かったらよかったのにと思う。やはり、良い公演の余韻を持って帰国したかったな。ロベルト&アニエスや、ルグリ&ムッサン、エレオノーラ&バンジャマンでも良かった。さようなら、オペラ座。また来年観にいけたらいいな。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

naomiさま
わたしは『椿』以来バレエの神様に見放されたらしく、都心の公演はおろか、地元のバレエ教室の発表会に行く予定もつぶれて生バレエに飢えています。naomiさんのレポートにとっても癒されています。
私も今、楽しかったフランス旅行をまとめている所です。
装飾美術館では、あまりの展示の多さに二人で同時にベンチにへたり込んでしまったけれど、おもしろかった。
マチューは本当に美しいアルマンでしたね。2幕で脇で上着を着る時に手紙が落ちてしまったのにはびっくりしたけど、(ああいうのは小道具のミスなんでしょうか?)あんなに美しいなら何をやっても許せちゃいます。

クロードさん、こんばんは。

バレエの神様に見放されているなんて、悲しいですね。ルグリさんの「ジゼル」はもちろんご覧になりますよね?会場でお会いできることを楽しみにしています。その時に、きっと神様がこちらを向いてくれることでしょう。


装飾美術館、私は1時間ちょっとしかいられなかったので、また次に行く機会があればゆっくりみたいです。すごく広いので、ちゃんと見るには時間がかかりますよね。
マチューのアルマン、本当に麗しかったですよね。あれだけ美しければ、ホント、何でも許しちゃう気になります。手紙の扱い方も、人によって全然違っていて面白かったです。バンジャマンは、服装を整えないままだったんですよね。

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