エジンバラ国際フェスティバルでのグルジア国立バレエとニーナ・アナニアシヴィリ
Sunday Herald紙にて、エジンバラ国際フェスティバルに参加中のグルジア国立バレエと、芸術監督であるニーナ・アナニアシヴィリについての記事が載っていました。ニーナが踊る「ジゼル」が、フェスティバルのオープニングを飾ったとのことです。
ニーナはこのように語りました。
「私たちにとってはとてもつらい状況です。私たちの家族はみなグルジアに住んでおり、わずかな情報しかないのでとても不安です。外国にいる私たちは、いったい何が起こっているのかもわからないので、ますます不安になります。私たちは、今いるべき場所がスコットランドだと考えており、私たちのやり方で、故国を支えたいと思います。しかし、このフェスティバルでは、誰もがとても温かく、すべてを手伝ってくれるので、とても気持ちよくすごすことができています」
グルジア国立バレエは、8月7日にエジンバラに到着し、まさにその時、グルジア軍が、南オセチアへと侵攻したのです。南オセチアを支持するロシア軍と、グルジア軍との戦いで、すでに数百人の死者が出ています。
ニーナ・アナニアシヴィリは、ロシアは、グルジアがすでにソ連の一員ではないという事実を受け入れて欲しいと語りました。「私たちは独立した国家であり、彼らは、その事実を知らなければなりません。私たちの話に耳を傾け、私たちがすでにロシアの一部ではないという結論を出して欲しいと思います」
エジンバラフェスティバルの広報担当者は、故国の状況にもかかわらず、グルジア国立バレエがフェスティバルに参加して公演を行ったことを讃えました。「未だかつて、フェスティバルのプログラムがこれほどまでにタイムリーで、世界情勢にかかわったものであったことはありませんでした。私たちは、グルジア国立バレエと、異なった方法で芸術を作り上げているアーティストすべてに敬意を表しています。今年のフェスティバルのテーマは、「国境なきアーティスト」です。1947年に第一回のフェスティバルが開催されたのも、第二次世界大戦後の分断されて破壊されたヨーロッパの再建のために芸術を役立てようという考えからです」
ニーナ・アナニアシヴィリは、ロシアとグルジアの両方で国家勝利賞を受賞されているとともに、両国の人民芸術家でもあります。そして、彼女の夫は、グルジアの外務大臣に就任しています。「私にとって、今の状況はとても複雑です。私はグルジアに生まれましたが、ロシアのバレリーナであり、ロシア人の友人がたくさんいます。私はボリショイ・バレエに22年間在籍していました。私は、グルジアで、ロシア式のバレエを教え続けます。しかし政治はこれとは別の問題です。非常に悪い状況です。私は、ロシアに対してとてもよい感情を持っていたので、非常に残念ですが、若い世代の多くは、両国間の間には問題しかないと思っているようです。私は自分の人生の中で、この状況を変えたいと思っていましたが、突然この戦争が始まってしまいました。私はとても悲しく思っています」
グルジア国立バレエは、現時点では、来週グルジアに戻る予定になっています。8月12日、13日には、引き続きエジンバラ国際フェスティバルで公演を行う予定です。
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グルジアのオリンピック代表選手は、競技に参加せずに帰国するという話も伝わってきています。政治と芸術や文化、そしてスポーツは別物だと思いたいところですが、切っても切り離せないところもあるのでしょうね。いまはただ、平和的な解決を望むばかりです。
それにしても、2週間ほど前には大阪で、太陽のような明るい笑顔で、華やかで素敵なメドーラを踊ってくれたニーナが、こんな悲しい状況の中にいるとは、なんということでしょう。
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初めまして。いつも拝見させていただいてます。
グルジア国立バレエの情報ありがとうございました。どんな状態なんだろうと心配していたので、ニーナさんのコメントが読めてうれしかったです。今はスコットランドなのですね。
それにしても旧ソビエト圏の国々って、独立してから20年?近くたつのに、まだまだいろいろと難しいことがあるんですね。
なんとか平和的な解決をしていただきたいと思います。
投稿: ビアンコ | 2008/08/12 00:57
ビアンコさん、こんばんは。ようこそいらっしゃいました!
グルジア情勢は、ニーナのファンだったら誰でも心配になってしまいますよね。ほかにもいくつかインタビュー記事が出ているようです。余裕があればそれらもちゃんと読みたいのですが。
しかしロシア軍はさらに侵攻を進めているようなので、本当にグルジアのみなさんのことが心配です。
ロシアは、たしかにグルジアだけでなく、チェチェンやほかの地域でも未だに紛争がくすぶっているんですよね。経済的には発展していても、難しいことがたくさんあるようです。ホント、戦争だけはやめて欲しいですね。民間人が犠牲になるようなことはもうたくさんです。オリンピック開催期間だというのに…。
投稿: naomi | 2008/08/12 01:24