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« フェラガモのカタログにロベルト・ボッレ | トップページ | 奈良より新潟県中越沖地震チャリティガラ初日 »

2008/08/24

8/23 小林紀子バレエシアター「マクミラン・ダイヴァーツ」「ラ・シルフィード」

明日早朝に奈良に向けて出発するので、簡単な感想を。そう、新潟県中越沖地震チャリティバレエガラの奈良公演に行ってくるんです。奈良なんて中学の修学旅行以来です。

「マクミラン・ダイヴァーツ」
振付 ケネス・マクミラン
ステイジド・バイ ジュリー・リンコン
指揮 ポール・ストバート

「ロメオとジュリエット」 バルコニーのシーン
小野絢子・中村誠

マクミラン版のロミオとジュリエットは日本ではなかなか見られないので貴重。一応バルコニーも設置されていたけど、バルコニーの高さが低いので、ロミオとジュリエットが手を伸ばすと届いちゃう。
新国立劇場での「アラジン」で主演デビューも控えている小野絢子さんの可憐なことといったら!彼女なら十分14歳のジュリエットに見える。ジュリエットが実在していたらこんな姿をしているんじゃないかと思うほど。踊りの方も柔らかくしなやかで、見ていて思わず胸がきゅんとしてしまう。中村誠さんのロミオも、持ち前の柔らかさを発揮していた。彼も女性顔負けのしなやかな肢体と優雅な動きで、ロマンティックで切ない雰囲気を作り上げるのに成功していたと思う。演技もとても初々しくて甘く、これでサポートがうまくなれば言うことなし。


「エリート・シンコペーション」 Bethena A Concert Waltz
萱嶋みゆき・中尾充宏

パ・ド・ドゥだけなので、楽団ではなくピアニストだけが舞台に上がっての上演。サポートのうまい中尾さんによって、スムーズで洒脱さ、色っぽさがよく出ていた。短いシーンだったのがちょっともったいない。去年全幕が上演されてとても楽しかったので、ぜひ再演して欲しいなって思う。

「マイヤリング」 ステファニーのパ・ド・ドゥ
高橋怜子・冨川祐樹

ステファニー皇女役の高橋さんがソロを踊った後、銃と髑髏を持ったルドルフ役の冨川祐樹さんが駆け込んできて脅し、そして銃を威嚇射撃するといういささかドラマティックなシーンから始まる。冨川さんは、なかなか髭が似合っていて、ダークなキャラクターにハマっていたのではないかと思う。


「ラ・シルフィード」(全幕) 新制版初演
演出・振付 ヨハン・コボー(英国ロイヤルバレエ団・プリンシパル)
リハーサル・ディレクター ジュリー・リンコン

ブレノンヴィル版をベースに、ヨハン・コボーが再振付し、ロイヤル・バレエとボリショイ・バレエで上演された作品の日本初演。2幕の有名なパ・ド・ドゥの振付を少し変えている。また、エフィのソロは、コボーが新たに作ったり、パ・ド・シスが入ったりするところが違うようだ。また、マイムも変えたり、増やしたりして、ストーリーとして筋が通るようにしている。パンフレットにヨハン・コボーと小林紀子、山野博大氏の対談が載っているのだけど、これがなかなか面白い。

デヴィッド・ホールバーグのジェームズは、なんといっても足先が美しい!甲がよく出ているし、アントルシャ・シスやブリゼするときのつま先の美しさも絶品。もちろん脚のラインも美しいし、キルトから覗く膝小僧もきれいだし、脚捌きもばっちりだった。以前小林紀子バレエシアターに出演した時はまだプリンシパルに昇格したてで、足音も大きかったし技術的にも不安定な部分があったが、今回は足音もさせず、アントルラッセなどの跳躍も大きく、素晴らしい出来だった。ジェームズ役は脚の美しい彼によく似合うので、ABTでも踊る機会があるといいな。デヴィッドのThe Wingerでのエントリによると、3日間しかリハーサル期間がなかったとのことだが、それでここまで踊れるのはすごい。
http://thewinger.com/words/2008/travels-thus-far-2

島添さんのシルフは、まさに空気の精のように柔らかく軽やかで、いたずらっぽいところがありつつも、儚くて素敵だった。登場した時のピルエットがやや失敗気味だったけど、それ以降はミスもなく、アラベスクやアティチュードも美しい。とても繊細な役作り。ジゼルといい、ふわふわした妖精ものがよく似合う現実離れしたキャラクター。

エフィはジュリエットに続き小野さん。このエフィがまた本当に可愛くてけなげで、1幕の結婚式でジェームズに逃げられて悲しみ、ヴェールを外すところは本当に胸を締め付けられそう。

グァーンは中村誠さん。中村さんの演技がすごく濃くて、エフィへの熱い想いを隠そうとしないで積極的にアプローチしている。最初のうちは見向きもしないエフィも、ついに彼の熱情にほだされてプロポーズを受け入れてしまう。ジェームズがシルフィードを暖炉のそばの椅子にタータンチェックの布で隠したところを見ていて、グァーンが、そこを見ろ!と言って探させるけどシルフは消えていた、というときの演技もユーモラスでよかった。

それからマッジの楠元さんも、大きなマイムでノリノリで楽しそうに演じていて、とてもいい演技をしていた。ああいう役を演じるのはやりがいがあるだろうな。ラスト、斃れたジェームズを前にマッジが悔し涙を流していた。それは、マッジとジェームズは縁戚関係にあり(同じタータンチェックの柄の服を着用)、彼をここまで追い詰める意図はなかったと言うことなのだそう。

1幕の結婚式での民族舞踊的な群舞も非常によく踊れていて、見ごたえがあった。アカデミーの子役たちも、グァーンと踊った少女役の子をはじめ、とても達者。これから何回も再演されるといいな、と思わせてくれる、とても良い出来の舞台だった。デヴィッドくんもまたゲストで呼んでね。

Act1 
シルフ 島添亮子
ジェームス デヴィッド・ホールバーグ(ABT)
エフィ 小野絢子
ガーン 中村誠
マッジ 楠元郁子
アン(ジェームスの母) 斎木眞耶子
パ・ド・シス 高畑きずな・大和雅美・難波美保・冨川直樹・中尾充宏・佐々木淳史
2人の男性(友人) アンダーシュ・ハンマル、澤田展生
祖父  塩月照美
ミュージシャン 冨川祐樹
少女 菅さくら

Act2 
シルフ 島添亮子
ジェームス デヴィッド・ホールバーグ(ABT)
エフィ 小野絢子
ガーン 中村誠
マッジ 楠本郁子
アン(ジェームスの母) 斎木眞耶子
マッジの召使 アンダーシュ・ハンマル、佐々木淳史・澤田展生・冨川直樹
1st シルフ 大森結城
サイドシルフ 高橋怜子・駒形祥子
シルフ達  楠本郁子・難波美保・中村麻弥・高畑きずな・宮澤芽実・斎木麻耶子・小野朝子・松居聖子・萱嶋みゆき・志村美江子・荒木恵理・藤田奏子・倉持志保里・真野琴絵・秦信世・喜入依里・瀬戸桃子・大門彩美・林詠美

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コメント

こんばんわ!!
あいかわらず西へ東へお忙しいですね。
ウチは二日目の日曜日に観に行きました。
このカンパニーを観るのは初めてでしたが、とても気に入りました。
ホールバーグも良かったし、なによりコボーの創造した舞台をよく再現していましたね。
また機会があれば公演を観てみたいです。

Fさん、こんばんは。

小林紀子バレエシアターの公演、良かったでしょう!とても上品で、イギリス的というかロイヤル的な感じで。コボーの振付のアイディアも面白かったですよね~。秋にやる「ザ・レイクス・プログレス」もとても面白いです。コボーがもしまたゲストで出るなら、必見だと思います。

それに小野絢子さん、可愛いですよね~。彼女はきっとスターになると思いますよん。

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