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« ボリショイ・バレエの「スパルタクス」香港公演 | トップページ | 8/16 東京インターナショナルバレエカンパニー「夏休み親子芸術劇場」 »

2008/08/16

8/15 The 1st Prouds and Hopes of Japan Dance Gala 2008

開演が6時で、仕事帰りでは開演時間に間に合わないから、行くのを躊躇していたのだけど、諸般の事情があって観に行くことにした。なかなか楽しい公演だったと思う。パンフレットが高くて買わなかったけど…。

お盆とはいえ平日6時開演で都立大学のめぐろパーシモンにはやっぱり間に合わない。最初の3演目には間に合わず。3演目目の加治屋さんの白鳥は観たかったんだけど、ロビーにあるモニターで観た。このモニターの映りが悪くて、何が映っているのかよくわからないほどで残念。客席は、関係者がすごく多かったようで、シニヨンに髪をまとめたバレエ少女たちがいっぱい。特定のダンサーへのブラボーとか。海外で活躍するダンサーと、発表会のような作品が混ざっているところがちょっと微妙だったのだけど、さすがに海外組はみんな見ごたえがあったし、演目も面白かった。


第一部
『ファランドール』(振付:金田和洋、金田あゆ子)
 金田こうのバレエアカデミー
『眠れる森の美女』パ・ド・ドゥ
 門沙也香(ニュルンベルグ・バレエ)/厚地康雄(バーミンガム・ロヤル・バレエ)
『白鳥の湖』2幕グランアダージョ
 加治屋百合子/ジャレッド・マシューズ(ABT)

『オーバー・ザ・レインボウ』(振付:ミシェル・ヤマモト、デニス・ウンティラ)
 ミシェル・ヤマモト/デニス・ウンティラ(Aalto-Ballett-Theater Essen)
席に着いたばかりで落ち着かない状態で観たのだけど、カラフルでポップな衣装で、可愛いダンスだった。「オーバー・ザ・レインボー」の曲の世界をダンスに見事に移し変えていた。アールト・シアターって、劇場を設計した著名建築家、アルヴァ・アールトの名前から取っているのね。劇場のサイトを観たら、素晴らしいデザインで、見に行きたくなってしまった。

『アルカンジェロ』(振付:ナチョ・ドゥアト)
 秋山珠子/ディモ・キリロフ・ミレフ(スペイン国立ダンスカンパニー)
いかにもナチョの作品です~というスタイリッシュな感じなんだけど、本家スペイン国立ダンスカンパニーのダンサーが踊ると、一味違う。不思議なあたたかさと、ほのかな官能が漂ってきて素敵な空気を作り上げていた。ただ、短い作品であっという間に終わってしまった気がした。


『カフェ・エモーションズ』(アレンジ:レイモンド・レベック)
 信太美奈(mina)、Studio HANA、大巻雄矢、金田あゆ子、青柳朋子/中村俊彦、高橋裕哉
客席が明るくなったかと思ったら、客席の通路から、華やかにドレスアップした歌手の信太美奈さんが登場。お客さんとちょっと会話を交わした後、舞台へあがると、そこはカフェというかアメリカ映画に出てきそうなバーのよう。ジュークボックスが置いてあって、下手後方の扉から、ダンサーが出入りする。ライブハウスのように、ドラムス、ピアノ、ギターの奏者もいて、信太美奈さんの歌を一曲聴かせてもらう。信太美奈さんは、レコード会社のヴォイストレーナーもやっている方で、声量が大きくて豊かな声を持ってる。その後は、2組X2のヒップホップダンサーの女の子たちが登場。ヒップホップのStudio HANAは、WORLD HIPHOP CHAMPIONSHIPで優勝もしているというトップの実力の持ち主と言うことで、なるほどリズム感も、揃い方も抜群。でも、よく見るとすごく若くてかわいい女の子たち。さらに7人のヒップホップダンス、ソロのヒップホップダンサー。そしてバレエのソロを踊った大巻雄矢さんは、国内コンクールで数々の賞に輝いている男の子。正確で美しい技術の持ち主。バレエでは、もう一人ジュニアのコンクールの常連、高橋裕哉さん。ラテンダンスの青柳朋子さんと中村俊彦さんがルンバを踊る。これは、すごくアダルトでセクシーでかっこよかった。カフェのギャルソンに扮したレイモンド・レベックもソロを踊って、派手さはないんだけど、大人の渋い雰囲気が素敵。背が高くてすごくハンサム。それから赤いドレスの金田あゆ子さんが、最初はポアントで、途中で髪を解いてポアントを脱ぎ捨てて、情熱的な踊りを見せた。カフェに集うお客さんたちが、一組ずつ、感情、想いをダンスで表現しているということなんだろう。そしてまた信太美奈さんが「Mr. Bojungles」を歌い上げる。様々な形のダンスを見ることができて面白い試みだったと思う。


第二部
『モルダヴィアン・ダンス』
 木村公香アトリエ・ドゥ・バレエ
斎藤友佳理さんのお母様が運営する教室の子供たちによる、モイセーエフのレパートリーだという民族舞踊。発表会等でも、こういうキャラクターダンスものって珍しいのでなかなか可愛くて面白かった。

『アメニモ』(振付:小池ミモザ)
 小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ)
小池さん自身による振付作品で、宮沢賢治の「アメニモマケズ」の朗読に合わせて踊るというもの。長身で手脚が長く、でもしっかりと筋肉がきれいについている小池さんは、外国人ダンサーのような存在感がある。その恵まれた肢体を生かした、伸びやかで静と動のコントラストがはっきりとした作品。アラベスクなどで静止している時に、朗読が流れ、静かになると身体を動かすという振付で、オリジナリティがあって面白い。

『ブラックバード』(振付:イリ・キリアン)
 中村恩恵
この間のアサヒアートスクエアで観た時も、中村恩恵さんは素晴らしいと思ったけど、ホント、キリアンを踊らせると彼女はすごい。特にこの作品は、彼女のために振付けられたというのがよくわかる。彼女は中性的な身体の持ち主なのだけど、滑らかで力強い動き、魂を震わす何かを持っていて、わけもなく感動を覚える。大地に根ざしたような、しっかりとした普遍性、確かで変わらずにそこにいるものがある。

『オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト』(振付:デヴィッド・ドーソン)
 竹島由美子/ラファエル・クメス・マルケ(ドレスデン・バレエ)
秋山さんも小池さんも中村さんも素晴らしいけど、竹島さんも本当にすごい表現力を持ったダンサーだと思う。確かな技術の上に表現力があって、しなやかで、よどみがなくて、表現力が豊か。涼やかなのだけど、血が通っている。軸のぶれないピルエット、柔らかい股関節、パートナーが長身なのに対して小柄なのに、大きく見える。ドーソンの作品は立体感があって、変幻自在で面白い。ラファエル・クメス・マルケはすごく背が高くて、なかなか素敵な人。くるくると変わるポジションの変化への対応やサポートがとてもうまい。

『海賊』1幕よりランケデムとグルナーラの踊り
 寺島まゆみ/芳賀望(新国立劇場)
コンテンポラリー作品が続いた後に古典があると、ちょっと変化がついて良い。寺島まゆみさんのギュリナーラは、儚げでヴェールを巻いた姿がとても美しい。いやいやをするところも、被虐的でかわいそうな感じ。でも技術の方はダイナミックで、大きくてのびのびしているし、すごく軽やかで愛らしい。芳賀さんは、髭を描いた胡散臭いランケデムがよく似合っていて、演技の方もなかなか堂々としたもの。深く沈みこむプリエで着地するジャンプも決まっていた。さらに芝居がかって悪乗りしてくれれば、もっと楽しくなるかも。

『グラン・パ・ド・ドゥ』(振付:クリスチャン・シュプック)
 酒井はな(新国立劇場)/ジェイソン・レイリー(シュツットガルト・バレエ)
おなじみのコミカルな演目。黒ぶちメガネにチュチュ、ピンクのハンドバッグを持った酒井はなさんは客席から登場し、お客さんと握手なんかしちゃったりして、最初からノッている。キュートなコメディエンヌぶりがとっても達者で、照れなど微塵も見せず、表情をくるくる変えながら、可愛らしくはじけてくれた。この役に要求される高度な技術もばっちりで、ハンドバッグを口にくわえたままのバットマンやフェッテは正確で美しい。ジェイソン・レイリーにぐるぐる振り回されて、落とされて、舞台袖まで這って行く姿も笑えた。ジェイソン・レイリーは「21世紀に輝くエトワールたち」のDVDでもこの作品を踊っているので、間違いなく良いだろうと思ったけど、生で見ると彼の魅力が良く伝わってくる。脚のラインがきれいで、ノーブルプラスちょっとワイルド系。表情が豊かで、演技の達者振りがよくわかる。彼のオネーギン、今からとっても楽しみ!

『デフィレ』振付:クリスチャン・シュプック)
 河野舞衣(ミュンヘン・バレエ)ほか、海外留学生(ロイヤル・バレエ・スクール、ジョン・クランコ・スクール、ミラノ・スカラ座スクール、ロック・スクール、サンフランシスコ・バレエ・スクール、ABT付属JKOスクール、オーストラリア・バレエスクール他)
最初に一人、花を持った半ズボン姿の男の子が登場する。この男の子が、ものすごい美少年で将来が楽しみ。それからチュチュ姿の女の子二人が入ってきて、3人で踊る。そして黒いチュチュの女の子たち、彼女たちとペアを組む男の子たちが登場しての群舞。女の子たちの中に、去年のローザンヌコンクールでスカラシップを得て、今ミュンヘン・バレエにいる河野舞衣さんがいた。ローザンヌで観客賞を受賞しただけあって、踊りの見せ方が光っている。そしてフィナーレへ。

全部を見られなかったのが残念だったけど、特に後半のコンテンポラリーが充実していて、見ごたえがたっぷりあった。ヨーロッパのバレエ団で踊っているダンサーは、よほどメジャーなカンパニーじゃないと日本で観る機会も少ないので、こういうガラはありがたい。バレエ以外のダンスや歌が入っている演目があるという試みも楽しかった。今回が第一回ということなので、第二回も期待したいところ。

21世紀に輝くエトワールたち-パ・ド・ドゥの魅力-21世紀に輝くエトワールたち-パ・ド・ドゥの魅力-
アリシア・アマトリアン, ジェイソン・レイリー, ゼナイダ・ヤノフスキー, フェデリコ・ボネッリ

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

初めまして!
Naomiさんのブログ、いつもエンジョイさせていただいております。ありがとう!と言いたいほどです。「椿姫」への考察など、ホント、そう!そう!って感じでした。。。いつもあなたのレヴューを楽しみにしてるんですよ。それでなんですが、ジェイソンのオネーギンが楽しみ!とのことですが、「オネーギン」鑑賞は彼の日のみなんでしょうか?!ぜひとも、初日のイリ・イリェネクのオネーギンも見て下さい。
Naomiさんの感想を聞きたいです。私、もうとにかく「オネーギン」に恋していて、一番のご贔屓ダンサーはそのキャリアでオネーギンを踊ることが出来なかったので、私の夢のオネーギンをこの目で見ることは叶わない、悲しい・・・と思っていたので、4年前にイリのオネーギンを見た時に、ここにいた!私のオネーギンjと、嬉しくて泣いちゃったくらいです。日本の観客の反応や感想を楽しみにしてるんです。特にあなたのを(笑)!
ぜひ、観て下さい。お願いします。

ゆいーちかさん、こんばんは。
はじめまして、ようこそいらっしゃいました!ホント好き勝手なことを書きなぐっているだけなんですが、楽しんでいただけて嬉しいです。

で、「オネーギン」ですが、今回、3公演ともチケットを取っているんですよ~!すごく好きな作品ですし、イリ・イェリネクも前回の来日公演で素敵だなと思いました。もちろん、彼のオネーギンは観たことがないのですが、ゆいーちかさんがそれだけ絶賛されるのなら、きっと素晴らしいでしょうね!楽しみです!お知らせいただきありがとうございます♪これからもどうぞよろしくお願いいたします。

「オネーギン」全公演をご覧になるとのこと、よかったです。
今回の来日は何故だかスージン・カンがキャスティングされてないでしょ!イリのレギュラー・タチアナは彼女なんですよね。アリシア・アマトリアンとはこれまで「オネーギン」は踊ってないと思います。日本公演に向けてのカップリングかも。実は、その点が少し心配。。。でも、「椿姫」では、彼女のマルグリット・デビューはイリがお相手を努めましたし、昨年、「オネーギン」40周年記念の全幕特別公演はポリーナ・セミョーノワとのたった一夜の「オネーギン」も彼でした。
大丈夫!でしょう。
ホント、Stuttgartの来日が待ち遠しいです。

ゆいーちかさん、こんばんは。
シュツットガルト・バレエについてとっても詳しいんですね!こうやっていろいろと教えていただけると本当に助かります♪
そうそう、スージン・カンが主役にキャスティングされていないのはとても謎です。チラシには顔写真が載っているのに。彼女のタチアーナも素敵だろうに。

いずれにしても、11月が待ちきれません!イリのオネーギン、どんな感じなのか、わくわくしちゃいます。

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