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« 7/18 ABT「オールスターガラ」2日目 | トップページ | 2009年世界バレエフェスティバルの予定(タマラ・ロホ&ロベルト・ボッレ) »

2008/07/20

7/19 ABT「海賊」

マルセロ素敵過ぎ♪♪♪♪

で、しばし、ぼーっとしていました。もちろん、ニーナも最高でした。奇跡的といっていいほどの、最高に楽しい公演だったわ!その上、考えられうる限りのゴージャスなキャスト!

ABTの海賊は、2005年のMETシーズンで観て以来だったかな。その間DVDでの復習もしていなかったので、1幕が終わったところで、あれ、こんなところで海賊たちの群舞があったっけ?と思うようなところがあった。K-Balletとかマリインスキーとかミハイロフスキーの「海賊」を観ていたので、いろいろと頭の中でごっちゃになっていたみたい。

ニーナのメドーラを観るのは初めてだったのだけど、ここでも太陽のように明るくて華やかで可愛いくて、時には色っぽく、実に魅力的だった。あのお年でこの可愛らしさは信じがたいほど。踊りのほうも絶好調で衰えなど全然感じさせない。フェッテはすべてシングルだけど、片腕アンオーにして、軸もぶれることなくすばやくリズミカルに綺麗に回っていた。ピケやシェネもきびきびとして速くて正確。ニーナはそんなに長身ではないと思うけど、手脚の長さもさることながら、踊りを大きく見せるのがうまい。チュチュ姿だけでなく、2幕の寝室のパ・ド・ドゥでは身体に沿ったマーメイドタイプのドレスでしっとりと甘く美しい踊りを見せてくれた。大胆なフィッシュダイブも見事に成功したし、サポートつきのピルエットもまったくぶれずに10回転。3幕のハーレムパンツにへそ出しではちょっとお腹周りが気になったものの、十分美しい。ニーナが、ABTの一員としての来日が今年で最後になってしまうなんて、なんて悲しいことなんだろう…。まだまだまだまだ踊れて、魅せるのに!

そしてマルセロ!なんて素敵なコンラッドなの♪通常、「海賊」のコンラッドって比較的見せ場が少なく影の薄い役なのに、この版だとコンラッドの見せ場が多いので、ファンとしては本当に嬉しい。彼は大柄なのにジュッテはふわっと舞い上がるように軽くて柔らかくよく伸びている、そして上半身、特に腕の使い方はエレガントで全体的なラインが美しい。そして何よりもサポートが素晴らしい!2幕の寝室のパ・ド・ドゥは、ニーナを逆さに抱えたり、ポーズを取った姿で高く持ち上げたりと難しいのがたくさんあるのに、どれも非常にスムーズで甘い雰囲気を崩さない。ヴァリエーションはあくまでも海賊の首領らしくて男らしく、パ・ド・ドゥでは真摯な愛を感じさせる。そのロマンティックな雰囲気に惚れ惚れしてしまう。2幕のヴァリエーションでは会心の出来だったのか、思わず笑顔でガッツポーズ!大好きなマルセロがますます大好きに!

アリはアンヘル・コレーラの代役でホセ・カレーニョ。昨日のガラでのホセは、今日に備えてだいぶセーブしていたのがわかった。今日の全幕のホセが本来のホセなのだ。ヴァリエーションのトゥールザンレールからのカブリオール、そして惰性で美しく回るピルエット。やっぱりホセのアリは気品と高潔さがあってとても素敵だ。奴隷らしい控えめさから覗くセクシーな野性の絶妙なバランス。もちろんアンヘルのアリも観たかったけど、今日のホセには大満足。

サヴェリエフが踊るランケデムの凄さは、METでも観たことがあって織り込み済みだったけど、あのすごいヴァリエーションには会場が沸いていた。得意の超絶技巧、ファイブフォーティ(空中ではねた脚を540度回転させる技術)4連発は初めて観るとやっぱり口をあんぐりするほど、びっくりするだろう。演技も細かく、奴隷商人らしいワルっぽさとコミカルさ、男の色気を併せ持っていて実に魅力的だった。サシャ・ラデツキーのビルバントも良かった。脚がきれいでジャンプの切れ味が鋭く、テクニックがここ数年で急に磨かれてきて、華やかに見栄えがするようになっていた。悪者っぽいメイクも良く似合っていたし。でも一番受けたのはヴィクター・バービーによるセイード・パシャ。あの美中年のバービーさんがちょっとボケたエロ親父を演じちゃうのだから強烈。クッションに倒れこんで居眠りしたり、メドーラのあまりの美しさに失神したり、おとぼけぶりが最高。

ミスティ・コープランドのギュリナーラはとても可愛いし、跳躍が高くてテクニックは申し分ない。だけど体質によるのか、前よりはだいぶ絞り込んでいるものの、胸が大きいので損をしているなあ。オダリスクは、マリア・リチェット、クリスティ・ブーン、ヴェロニカ・パールトというソリスト美女3人。上半身の美しさと鷹揚さではヴェロニカなんだけど、平均点が一番高いのはやっぱりマリア。彼女は音楽性があってすごくきれいな踊り方をするし、なんで主役を踊る機会がないのか、不思議に思えてくるほど。3幕の花園のコール・ドは意外と揃っていて綺麗だったと思うけど、振付が今ひとつなので、パシャと一緒に眠りに落ちてしまう人もいそうだ。

1幕にオダリスクの踊りがあったり、1幕のセットがいまいちだったり、海賊たちの男性群舞が少なかったりと構成上?なところがあり、またコンラッドとメドーラだけが生き残るという結末にも釈然としない部分はある。でも、楽しければいいじゃない、というプロダクション。何よりも、メーンのキャストがどれも最高のパフォーマンスを見せてくれて、本当に観ていて幸せな気分になる舞台だった。カーテンコールでは、ホセがジュッテをして飛び出してくるところから始まり、ニーナはマルセロに2回は高々とリフトされながら出てきた。さらに、もう一回は、マルセロが、ニーナを何回も呼んでもなかなか出てこなくて、そしたら、なんとニーナが後ろ向きフィッシュダイブで飛び出てきたのだ!このサービス精神の素晴らしさ。そして、マルセロがニーナに捧げる敬意が良く伝わってきて、温かい気持ちになった。最後は会場中が総立ちに。ニーナ、マルセロ、ABTのみなさん、この幸せな時間を本当にありがとう。


演出: アンナ=マリー・ホームズ
振付・台本改訂: コンスタンチン・セルゲーエフ
原振付: マリウス・プティパ
音楽: アドルフ・アダン、チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ,オリデンブルク公爵
台本: ジュール=アンリ・ド・サン=ジョルジュ,ジョゼフ・マジリエ
装置・衣裳: イリーナ・コンスタンチノヴナ・チビノワ
衣裳デザイン補足: ロバート・パージオラ
照明: メアリー・ジョー・ドンドリンガー
指揮 : オームズビー・ウイルキンス

コンラッド (海賊の首領): マルセロ・ゴメス
ビルバント (コンラッドの友人): サッシャ・ラデツキー
アリ (コンラッドの奴隷): ホセ・マヌエル・カレーニョ
ランケデム (市場の元締め): ゲンナジー・サヴェリエフ
メドーラ (ギリシャの娘): ニーナ・アナニアシヴィリ
ギュリナーラ (パシャの奴隷): ミスティ・コープランド
セイード・パシャ (コス島の総督): ヴィクター・バービー
海賊の女: マリアン・バトラー
オダリスク: マリア・リチェット、クリスティ・ブーン、ヴェロニカ・パールト

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コメント

昨日の『海賊』も楽しかったです~♪前のほうの席だったので表情もはっきり分かって、とっても良かったです~。
『海賊』ってDVDで見た時はそんなに面白いと思わなかったんですが、やっぱり生で見ると違いますね。

サヴァリエフがやってたのはファイブフォーティーって言うんですか!もうあれにはビックリしました!あんなの見たことないですもん。どうやってやってるんだろ?って思いました。

ニーナ可愛らしくて素敵でしたね。衣装はニーナの自前なんでしょうか。3幕の白くて花模様?がついてるチュチュが綺麗で素敵でした。40半ばとはとても思えませんね。

私はあとは25日の白鳥です。思いがけずイーサンの王子を見ることになりましたが、イーサンてもともと白鳥にはキャスティングされてなかったんですね。なんか意外でした。

今晩は。久しぶりにお邪魔します。
私も19日の海賊見ました。今まで見たバレエの中で一番楽しかったかも♪跳びまくるゴージャスな男達、美し過ぎるニーナ。こういう奇跡のような瞬間があるから、劇場通いは止められません。コレーラが見れなかったのは残念ですが、お値段以上に満足感のある舞台でした(その点ロイヤルの眠りは。。。)。ただ、1幕のギュリナーラと3幕の花園のコール・ドのチュチュの色彩は頂けません。
ニーナの白鳥が見れないのは本当に悔しいのですが、23日なら何とか行けそうな雰囲気なので頑張ろうと思います。

今日はワガノワに行ってきました。場所のせいか2階席は気の毒なくらいガラガラでしたが、ヴィクトリア・クラスノクーツカヤの雰囲気はシルフィードそのものでしたし、ヴァレリア・イワノワとデニス・サプロンのシェエラザードにはビックリでした(君たち、十代でそんなことしていいのか!って感じです)。ナカヤマサヒロ君のジャンプもすごかったし、海賊の花園のコール・ドはABTより揃ってましたね(笑)。

プリマローズさん、こんばんは。
アンヘルがいなかったのは本当に残念だったけど、楽しい舞台でしたね!
そう、生の舞台で見ないと伝わらないところってあると思うんです。バレエって、主役だけで踊るものじゃないから、カンパニー全体のノリで楽しくなるところもあるんじゃないかと。チケット激戦だったはずなのに、よく良い席が取れましたね!

ファイブフォーティは、もともとスノーボードの技の名前だと思うんですが、ラスタ・トーマスもやるし、あと「ゴパック」というウクライナの踊りでも出てくるんですよね。ロシア系のダンサーはこれが得意な人が時々います。

25日、私ももちろん行きます。イーサンはなかなか見られないダンサーなので、ホント貴重な機会ですよね~!

peluさん、こんばんは。
ABTの海賊はMETで何回か観ているんですが、今回ほど楽しかったことはなかったですね。やっぱり、ニーナは特別なバレリーナで、観客もみんなニーナのことが大好きなので、こんなにも盛り上がったんでしょうね。

確かに、3幕のチュチュの色はかなり悪趣味な感じがしました。目がチカチカするというか…。

私も本当はニーナの白鳥が見たいのですが(フリオ・ボッカとニーナとの白鳥はそれはそれは熱くて火傷しそうでした)仕事で無理そうなのが本当に残念です。

ワガノワ・アカデミーももちろん観に行きたいのですが、まだチケットを買っていないんですよね。注目すべきダンサーはたくさんいるんでしょうね。名前、覚えておきます。学生の子達による「シェヘラザード」すごそうですね~。

naomiさま こんにちは。
ABTの公演、みなさま楽しまれてますね。

私は金曜日のガラとニーナ海賊以降、マチネ(日)+マチネ(月)と行ってきました。
金曜日のガラの2部、たくさんの個性を一度に見られるとっても楽しいものでした。
ニーナ海賊は、15:30~新宿文化でワガノワのパキータ公演を見ていたので、間に合うかわからなかったのですが、都営大江戸線というショートカット路線があったおかげで、余裕をもって席につけました。
ワガノワの高いレベルの『パキータ』を見て、ABTの海賊だったので、パキータの後ろで踊っていた8人を、そのままABTに貸してあげたいような気分になりました。
私は知らなかったのですが、ワガノワは最近9年制にしたのですね。
最高学年の9年生の完成度の高いこと…
来年末のマリインスキーの公演には、8年生も卒業していることになるので、何人かは団員として来日することになるのかもしれませんね。

話がそれました。最近ニーナの全幕は見にいっていなかったので、『海賊』を見て、改めてニーナの軸の強さを感じました。
やっぱり『華』もありますよね、誰よりも。
来年(だったかな…)のグルジアバレエの来日には、彼女は踊るのでしょうか。
まだまだ問題なくいける気がします。

こにゃさん、こんばんは。

ワガノワ公演とABT海賊のはしごをされたのですね!凄いですね~!ロシアのバレエとABTのコール・ドを比べてはいけません(笑)
ワガノワ公演は買おうと思いつつ先立つものがないのですが、ティアラこうとうの公演にしようかなと思っています。

ニーナは本当に明るくて華やかなバレリーナですよね。観客をどうしたら喜ばせることができるのか、よくわかっている気がします。
グルジア国立バレエの来日公演、パンフレットに載っている広告によればニーナ自身も出演するようですね。これも楽しみです。

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