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« エトワール・ガラ キャスト変更発表 | トップページ | 7/19 ABT「海賊」 »

2008/07/19

7/18 ABT「オールスターガラ」2日目

ABTオールスターガラ第2夜。事前に聞いていたのだけど、加治屋百合子さんが足の怪我をして「ラビット・アンド・ローグ」を降板(怪我は大したことがなく、「海賊」のギュリナーラは予定通り踊るようです)。代役はミスティ・コープランド。パートナーのカルロス・ロペスもジャレッド・マシューズに変更。

第1部
「ラ・バヤデール」パ・ダクシオン。

キャストは前日と同じ。なんだかんだ言って、デヴィッド・ホールバーグは上手くなったと思う。何よりも足音が全然しない、猫のような着地が良い。サポートも上手。本当に上品で美しい王子様。しかしミシェル・ワイルズのほうは何年か前から全然進歩していない。ガムザッティの気の強さはよく出ているけど、せっかくプロポーションのいい美人なのに、お姫様としての品があまりないし表情が硬い。ヴァリエーションがあまり跳べていなくて良くない。フェッテはさすがに得意なのでダブルを入れていて安定していたけど、イタリアン・フェッテでは必死になっているのが顔に出ちゃって。せっかくの華やかな場面なのに舞台装置が全然ないのも、素気ない。パ・ダクシオンはあまり揃ってはいなかったけど、メラニー・ハムリック(ホセ・カレーニョの彼女ですね)が良かった。それから男子二人!彼らはやっぱりいいね。二人とも長身美形、背中が柔らかくてジュッテが大きい。日曜日のマチネで、コール・ド所属にもかかわらずコンラッドを踊るコリー・スターンズ、彼は本当にいいなあ。きっとシーズンが終わったら昇格することでしょう。
なんと、この演目だけカーテンコールなし。

「眠れる森の美女」第3幕グラン・パ・ド・ドゥ

イリーナもマキシムもとっても素敵で、ドラマティックで完成された「眠り」なのだけど、ヴァリエーションがなし。どちらかが体調悪いのだろうかと心配してしまった。

「メリー・ウィドウ」第3幕パ・ド・ドゥ

これはジュリー・ケントのゴージャスな衣装が見もの。派手なところや見せ場はあまりないのだけど、ジュリーとホセという美男美女がパ・ド・ドゥ美しく繰り広げていて、雰囲気は素敵だった。

「シナトラ組曲」

ミスティ・コープランドが「ラビット・アンド・ローグ」の加治屋百合子さんの代役に入ったので、昨日と同じルチアーナ・パリスとマルセロ・ゴメス。マルセロはタキシードがとても似合うし、カッコいいんだけど甘くてちょっとだけやんちゃなところがいい。ルチアーナもちょっと気が強そうでキュートで良い。二人の息もぴったり合っていて、よどみなく、流れるように複雑なダンスが繰り広げられて、またまた酔えた。でも、一昨年NYで観たときと合わせて都合4回も同じキャストで観ているので、一回くらい違うキャストで観てみたかった。

「海賊」

ホセ・カレーニョは今回アンヘルの代役をこなすので相当出演回数が増えてしまったためか、今日も踊りをセーブしていた。ヴァリエーションでグラン・テカールを入れないで、普通のトゥール・ザン・レールにしていたし、ピルエットはさすがに綺麗で良く回っているけど、ホセ特有の惰性で回る回転が見られなかった。シオマラ・レイエスは「海賊」の全幕ではメドーラではなくギュリナーラを踊る人なのだけど、テクニックが強いからガラではメドーラを踊っている。ものすごい高速でシェネを回るんだけど、これがとっても正確。フェッテのほうも、最初はすごく好調でダブルも入れていて、腕も片方をアンオーにして回っていたけど、最後の方でちょっと失速。

「瀕死の白鳥」

ニーナの「瀕死の白鳥」を観るのは初めて。パ・ド・ブレで入ってくるときの、ニーナ特有のくねくねと動物的に波打つ腕がすごい。でもかなり強く生きようとする意志を感じる、動物の本能を感じさせる白鳥だった。どうしても、ロパートキナの白鳥がデフォルトとしてインプットされてしまっているのでちょっと違和感。だけど、斃れる前に差し伸べた腕と視線の中に感じさせる意志、それが透明な光のようで震えるほど美しかった。カーテンコールでも、あのパ・ド・ブレのポーズを見せながら退場するという大サービスぶり。

第2部
「ラビット・アンド・ローグ」
2回目に観たら、ますます面白かった!メーンキャストは、加治屋さん&カルロス・ロペスの代わりにミスティ・コープランドとジャレッド・マシューズが入った以外は前日と同じ。主役のイーサンとエルマンが今日も凄かった!あんな激しいダンスを二日続けて踊るのは相当ハードだと思われるのに、前日よりもさらにパワーアップ。エルマンのしなやかさと身体能力、スピード感はいったい何!?イーサンも絶好調のようで、音楽性の見事さといい、身体の切れ味といい、久しぶりに見たけど怪我する前よりもパワーアップしているのではないだろうか。カンフー的な動きが特にキマっていた。クレイグ・サルスティーンのユーモラスでかわいいところ、パロマ・ヘレーラのきびきびした動き、どれも見ていて気持ちよい。マリア・リチェットの美しい肢体とスタイリッシュさも、ジリアン・マーフィの華やかさ、ダイナミックさも素敵。そして、キャスト表には入っていなかったのに、キャスト変更で今日も群舞に出ていたコリー君、やっぱり群舞の中でも際立ったラインの美しさだった。20日マチネの海賊が楽しみ!
ダニー・エルフマンの、ラグタイムとガムランを取り入れた音楽はとても面白いし、ノーマ・カマリによる女性ダンサーたちのスタイリッシュな衣装も良い。黒、白、シルバーで、レオタードやセパレーツやひらひらしたミニドレス。男性ダンサーの衣装は微妙だけど。特にジリアンが着用していたキラキラしたレオタードと、銀色のポアントがいいな~。もちろん、脚が長くて鍛えられたカッコいいプロポーションだから似合うんだろうけど。

というわけで、今日も楽しかったです。前半は昨日の方が良かったと思うけど、後半は踊りこんでいる分、今日のほうが楽しめました。明日からは「海賊」です。

(話は変わりますが、9月27日の東京文化会館のバックステージツアーのチケットを取りました。楽しみ!)

指揮:チャールズ・バーカー/オームスビー・ウィルキンス (ラビット・アンド・ローグ)
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団

第1部
「ラ・バヤデール」パ・ダクシオン
振付:ナターリア・マカロワ/音楽:ルードヴィヒ・ミンクス/衣裳:セオニー・V・オールドレッジ/照明:小川俊郎

出演:ミシェル・ワイルズ/デイヴィッド・ホールバーグ
イザベラ・ボイルストン、マリアン・バトラー、アン・ミルースキー、レナータ・パヴァム、マリーヤ・ブイストロワ、メラニー・ハムリック、メリッサ・トーマス、リーヤン・アンダーウッド、アレクサンドル・ハムーディ、コリー・スターンズ
イザベラ・ボイルストン(?)、ニコラ・カリー、ツォンジン・ファン、ニコール・グラニーロ、エリザベス・マーツ、ジェシカ・サーンド、クリスティーン・シェヴチェンコ、サラ・スミス、デヴォン・トイチャー
メアリー・ミルズ・トーマス、カレン・アップホフ、キャサリン・ウィリアムズ、グレイ・デイヴィス、トビン・イーソン、ケネス・イースター、ダニエル・マンティ、アレハンドロ・ピリス=ニーニョ、アロン・スコット

「眠れる森の美女」第3幕グラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/振付改訂・舞台指導:ケヴィン・マッケンジー、ゲルシー・カークランド、マイケル・チャーノフ/音楽:P.I.チャイコフスキー/衣裳:ウィラ・キム/照明:リチャード・ピルブロウ、ドーン・チャン

出演:イリーナ・ドヴォロヴェンコ/マキシム・ベロセルコフスキー

「メリー・ウィドウ」第3幕パ・ド・ドゥ
振付:ロナルド・ハインド/音楽:フランツ・レハール/衣裳:デズモンド・ヒーリー/照明:マイケル・J・ウィットフィールド

出演:ジュリー・ケント/ホセ・カレーニョ

「シナトラ組曲」
振付:トワイラ・サープ/舞台指導:エレイン・クドー/音楽:フランク・シナトラ/衣裳:オスカー・デ・ラ・レンタ/照明:ジェニファー・ティプトン/歌:フランク・シナトラ

"夜のストレンジャー" "オール・ザ・ウェイ" "ザッツ・ライフ" "マイ・ウェイ" "ワン・フォー・マイ・ベイビー (アンド・ワン・モア・フォー・ザ・ロード)"

出演:ルチアーナ・パリス/マルセロ・ゴメス

「海賊」第2幕パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アドルフ・アダン

出演:シオマラ・レイエス/ホセ・カレーニョ

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス

出演:ニーナ・アナニアシヴィリ

第2部
「ラビット・アンド・ローグ」
振付:トワイラ・サープ/音楽:ダニー・エルフマン/衣裳:ノーマ・カマリ/照明:ブラッド・フィールズ/音響デザイン:ダン・モーゼス・シュライヤー/振付補佐:キース・ロバーツ

ローグ(ならず者):イーサン・スティーフェル
ラビット(紳士):エルマン・コルネホ
ラグ・カップル:ジリアン・マーフィー、デイヴィット・ホールバーグ
ガムラン・カップル:パロマ・ヘレーラ、ゲンナジー・サヴェリエフ
カルテット:ミスティ・コープランド、マリア・リチェット、ジャレッド・マシューズ、クレイグ・サルステイン
アンサンブル:クリスティ・ブーン、マリアン・バトラー、ミスティ・コープランド、シモーン・メスマー、ジャクリン・レイエス、サラワニー・タナタニット
トーマス・フォースター、ジェフリー・ガラデイ、アレクサンドル・ハムーディ、ブレイン・ホーヴェン、パトリック・オーグル、アイザック・スタッパス、コリー・スターンズ

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ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

昨日はアンヘル出なくてもそれなりに楽しめました~♪
あまり良く知らないのでそんなに期待してなかった『メリー・ウィドウ』が一番印象に残りました。2人ともノーブルで素敵でしたね。あれは全幕で見てみたくなりました。

加治屋さんやっぱり出てなかったんですね。いるかな~と探しても見当たらなかったので、あれ?と思ったんですが。
シナトラもミスティ・コープランドじゃなかったとは、、、3階席だったので分からなかったです。ゴメスもタキシード姿素敵でしたね。でもやっぱり最後の1人で踊るところはアンヘルだったらどう踊るかなって考えちゃいました。彼のニコニコ系じゃない作品て日本で見られる機会があまりないから、ほんとこの機会に違った側面を見せてほしかったんですがね。。。

さあ今日は「海賊」ですね~。前のほうの席なので楽しみです。

プリマローズさん、こんばんは。
「海賊」もアンヘル君はいなかったものの、楽しまれたかと思います!すごい舞台でしたね~。
ガラも凄く楽しかったけど、私も「シナトラ組曲」はアンヘルで観たかったです。「メリーウィドウ」はたしか2002年の来日公演でやったはずなんですが私は見逃してしまったんですよね。
まだまだ祭りは続きますね!

naomiさーん!
ご無沙汰しています。 実は先々週里帰りしていました。夏の帰省は7年ぶり、やっぱり暑かった~。なんて、そんなことより(笑)、naomiさんのレポを読んでどうしてもエルマン君のRabbit&Rogueが見たくなり、コスタメサことOCPACでの来月のABT、チケット買っちゃいました(キャストも出ています)。OCPACではエチュードとのダブルビルで盛り沢山な日本公演と比べるとかなりさみしいものがありますが、こちらSFOからでも気軽に行ける距離というのが衝動買いに拍車をかけてしまいました。こちらは今バレエはオフシーズン、いろいろ目白押しのそちらが羨ましいです。 残りのABT日本公演のレポも楽しみにしています!

Kaoruさん、こんばんは。
こちらこそご無沙汰してしまってすみません!帰省されていたんですね。今年の夏は特別暑い気がします。ベイエリアは涼しいですものね。
OCPACは私はまだ行ったことがないので、一度行ってみたいんですよね。ABTのエチュードも見たいし。韓国公演は、同じくエチュード&ラビット&ローグですが、さすがにお金がなくて見にいけません。
私は、明日はびわ湖、あさっては大阪でABTが終わりです。
サンフランシスコ・バレエに入団したキューバから亡命してきたダンサーが凄いので、SFBも観に行きたいんですよね~。身体がいくつあっても足りないです(笑)

をを、そうですか! それはものすごく楽しみです。SFBはつい先日来期の団員+昇進を発表したばかりなんですが、キューバからは1人、Taras Domitroというダンサーがプリンシパルで入団です。他に異色では、ロシア人でワガノワ出身のイワン・ポポフというダンサーも来期から入団。うーん、付属のバレエ学校もあるのにプリンシパルクラスは逆に多国籍軍、なんでもごっちゃ混ぜという感も強いSFBなんですが・・・(悪くいえば節操がない?!) でもぜひ、機会を作っていらしてくださったら嬉しいです!

Kaoruさん、こんばんは。

そうそう、SFBの昇進情報は、良いニュースがたくさんありましたね。ローリーの退団は残念でしたが。Taras Domitroは、キューバ国立バレエの「ドン・キホーテ」でジプシーを踊っているんですが、ものすごいテクニックを持っていてカッコいいですよ!期待できると思います。亡命してきたんですよね。
イワン・ポポフもけっこう有名な人だと思うし、ソフィアン・シルヴはもちろん大スターだし。(彼女のSuper PirouetteはYouTubeで大評判ですよね)
アメリカのバレエ団は、ABTをはじめどこも多国籍軍ですが、多様性によって、また魅力が出てきているところもありますよね。ぜひ機会を見つけてまた見に行きたいです。

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