FIGARO JAPON6/20号のバレエ特集
隔号連載の「パリ・オペラ座バレエ物語」が載らない号なのですが、今日発売されたFIGARO JAPON最新号は、
「ようこそ!魅惑のバレエワールドへ。」
と題して、8ページに渡り、今年の夏のバレエ公演を特集しています。インタビュー満載で、とても充実した特集ですね。
インタビューは、ABTのジリアン・マーフィと、デイヴィッド・ホールバーグ
ロイヤル・バレエのマリアネラ・ヌニェス
パリ・オペラ座のバンジャマン・ペッシュとマチュー・ガニオ。
こうやって写真を見ると、やっぱりバレエ界って美男美女が多いのね~と思ってしまいます。
ジリアンは、人生そのものを極限まで謳歌し、自分自身の経験を舞台に持ち込むようにすることで、演技を磨いているのだそう。そして、パーティで遊びすぎないこと、お酒を飲みすぎないことに気をつけているけど、日本では必ずカンパニーのみんなとカラオケに行くのだそうです。なぜか日本でのカラオケは絶対条件なんだそうで、いったいどんな歌を歌うんでしょうね!?
デイヴィッドは、ニューヨークでのリハーサル中の姿を捉えています。眉毛や睫まで金髪の彼は、実物は薔薇でも背負っているのかと思うくらい美しいのですが、その美しさを写真に封じ込めるのがなかなか難しい人なんですよね。でも、この紙面の写真はきれいです。やっぱり本物の方が美しいですが!王子役を得意としているって書いてあるけど、デイヴィッドは来日公演の「白鳥の湖」では、耽美的なロットバルトを踊るんですよね。なんとなく、ドラキュラとか似合いそうな感じです。仲良しのマルセロ・ゴメスとの写真も。
マリアネラは、微笑む姿が少女のようでとってもキュートですね。「バレリーナとして立っているだけで、嬉しくてしょうがなくて笑みがこぼれてしまうから、ハッピーな役を任されることが多いの」ということですが、「ジゼル」のミルタはすごく怖かったです。
バンジャマンは「エトワール・ガラ」のプロデューサー。何よりも、各ダンサーの芸術的表現を見せたいのが、この企画だそうで、ダンサー自身が上演許可を取り付けた作品もあるとのこと。スヴェトラーナ・ルンキナが出演することになったのも、彼の発案によるものだそうで、彼女が「マノン」を踊るのは今回が初めてなのだそうです。
マチューは、一人モノクロのポートレイトで、ひげを伸ばした姿だけどそれがまた美しい。今回、彼はイリ・ブベニチェクが振付けた(プロデュース公演「融」で上演された作品である)「カノン」を踊るのですが、これは、彼が持つ貴公子のイメージを壊し、別の身体表現の可能性を日本の観客に見せたいというバンジャマンからの提案だったそうです。マチューも、この作品が気に入って即決したそう。
ほんの少しですが、イリ・ブベニチェクのコメントも載っています。マリ=アニエス・ジロと踊る自身の作品「思いがけない結末」について語っています。マリ=アニエスはダイヤモンドのようだと讃えています。ごちそうさまです。
この号のメーンの特集は、インド。今年のエルメスのテーマが「眩惑のインド」なのだそうで。インドまで出かけるのには覚悟が必要な感じで、なかなか行けませんが、写真を見る限りでは、鮮やかな色彩、エキゾチックさ、悠久の時間と喧騒が感じられていて、とても面白そうです。ページをめくるだけでも楽しめます。ちょうど、今年ANAで成田⇔ムンバイの直行便が就航したんですよね。
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