「ル・パルク」マチソワ/5/29めざましテレビにABT加治屋百合子さん、など
今日もパリ・オペラ座「ル・パルク」のマチネとソワレを観て来ました。やはり主役が変わると作品の性質も変わります。ニコラ・ル=リッシュはやんちゃで野性味があって、若々しいキャラクター造形。もっとはじけると想像していたら、意外とおとなしい、と思ったところもあったけど、とっても新鮮で、観ながらわくわくしました。夜のルグリは今日も素晴らしくて、音楽そのものになっていたし、セクシーで、ロマンティックで、優雅で、大人で、美しかったです。舞台上で一番年を取っているのに、一番動けていて、一人違う次元にいました。ルグリさんの踊りは、いつまでも観ていたかったです。庭師くんたちも、とてもユーモラスでかわいかった!ヴァラストロ、ゴーディオンと小柄なダンサーが当てられているのですね。
新日本フィルによるモーツァルトの演奏、そしてエレーナ・ボナイさんのピアノももうっとりするほど見事で、音楽もたっぷりと楽しみました。
金曜日はヘンな座席位置にいたために、上手が全然見えなかったけど、特にマチネは3階正面最後列の真ん中だったので、すごくよく見えて、作品の全体像が良くつかめました。オーチャードで最もコストパフォーマンスがいいのが、この3階席最後列だと思います。
「ル・パルク」は完成度が高くて、見るたびに発見があって、とっても気に入りました。残念なのが、パンフレットに、主役以外のキャストの名前すら書いていなくて、お馴染みのダンサー(ルナヴァン、ヴァラストロ、ゴーディオン、ベザールなど)以外の顔と名前が一致しなかったこと。POBのサイトでも、顔写真が載っているのはプルミエ以上なんですよね。パンフレットに、出演キャストの名前を載せるのは最低限の礼儀と思うのですが。
それと、楽天はやはり公演の仕切りが慣れていないようで、パンフレットを買うのにこんなに並んだことはありませんでした。(しかも、パンフレットのお金を払ったのに、販売スタッフがパンフレットを渡すのを忘れて結構大変でした。オーチャードホールのスタッフはとても親切で助かりましたが)
マチネとソワレの間、そしてソワレの後はいろいろな友達とバレエ談義ができてとっても楽しかったです。いつもの仲間、そして普段なかなか会えない友達まで!おまけに、客席で遠くからではあるけどローラン・イレールも見られたし。
明日はまた新国立で「ラ・バヤデール」、とても疲れたので「ル・パルク」の感想はまた改めて。
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とりとめもないエントリになってしまったので、テレビ情報など。
アメリカン・バレエ・シアター2008ブログによると、29日(木)のフジテレビ、めざましテレビで、ABTの加治屋百合子さんのインタビュー、そしてオープニングガラの映像が流れるそうです。
http://abt2008.seesaa.net/article/97654076.html
ABTのオープニングガラといえば、こちらのサイトで、公演後のパーティに参加したセレブの皆様の写真を観ることができます。名前を知っているのは、ドナルド・トランプとシガニー・ウィーヴァーくらいですが。それから、イリーナ・ドヴォロヴェンコとマキシム・ベルツェルコフスキー、ジュリー・ケント、パロマ・ヘレーラ夫妻の写真もあります。やっぱりイリーナはこういうパーティでは輝くばかりに美しいですね。
http://www.newyorksocialdiary.com/node/10042
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テレビといえば、日曜深夜というか月曜早朝に、以下の放映があります。
NHK BS2 クラシックロイヤルシート
クラシック ドキュメンタリー Bモード・ステレオ
マリインスキー・バレエのミューズたち
5月26日(月) 00時40分30秒~01時57分30秒 [1時間17分00秒]
[ 制作: 2006年, フランス ( Adesif Productions & Les Films du Tamarin ) ]
ボリショイ・バレエ& マリインスキー・バレエ 合同公演
5月26日(月) 02時02分00秒~04時39分30秒 [2時間37分30秒]
「マリインスキー・バレエのミューズたち」の感想はこちらです。
ちなみに、我が家のDVDレコーダーは、わずか3年使っただけというのに寿命が到来してしまったようです。使い倒しすぎたせいでしょうか。8割バレエ、映画とフィギュアスケートと音楽が残りという録画ディスクのライブラリーが500本を突破したくらいなので(苦笑)。大金欠中なので、買い替えられません。ボーナスまで待たなくては。
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コメント
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私も24日のソワレを鑑賞しました。とっても面白い作品で、いろいろなキャストで何度も観たくなりました。ノーブルながら、せめせめのルグリ様に失神ものでした。あ〜なんて美しい肩から腕、背中なんでしょう!もう、ず〜っと観ていたかったです!
今日は午後、たまたま友達とカフェ・ドゥ・マゴにお茶しにいったところ、下のテラス席は貸し切りの準備をしていました。もしや、と思って後で覗いたら、やっぱりオペラ座の東京公演の打ち上げパーティでした。ローラン・イレールやピアニストのエレーヌさん、お若い面々の姿が見られました。私の横をすらりとした美女が通ったと思ったら、エミリー・コゼットさんでした。背の高い方なのですね。それにしてもイレールの素敵なことといったら、これまた失神しそうでした。後ろ髪をひかれながら、早々に去りましたが。
投稿: クロード | 2008/05/25 21:45
こんばんは。まずは愚痴から。。。
ル・パルク、私は1日目は2階後方のサイドで見ましたが、3階のバルコニー席のでっぱりが気になりました。2日目は1階前方の中央に近い所だったのですが、前の席が男性でその頭を必死に避けながらの鑑賞です。オーチャードホールはバレエの公演では値段を下げるか、さっさと客席の改修をお願いしたいですね。パンフレットもあの内容で2千円は如何なものかと思います。
プジュルは噂通り、華の無いエトワールでしたね~。色気も無いし。ただ3幕はそれなりに良かったと思います。対するルグリ様は床を這う姿までもが優雅!他のダンサー達との一番の違いは、踊りのニュアンスと客席に向ける視線の明確さでしょうか。終わったばかりだというのに9月のジゼルが待ちきれません。
プレルジョカージュの作品は初めてでしたが、音楽の使い方が上手な振付家ですね。特に最後の「解放」は見事でした。バレエが加わることにより、モーツァルトの音楽の一つ一つの音や旋律の美しさ、切なさが改めて心に染み入って来る気がしました。質の高いダンスと演奏、それに衣装や照明が一体となって実に美しかった。
色々不満はあっても、こんな素晴らしい舞台が見れて幸せです。
投稿: pelu | 2008/05/25 23:15
クロードさん、こんばんは。
ルグリさん、本当に失神モノの優雅さでしたね。彼には永遠に踊り続けて欲しいです、本当に。一人別世界でしたね。
ドゥ・マゴで今日は打ち上げだったんですね。私は昨日、マチネとソワレの間にドゥ・マゴでお茶していたのですが…生イレールさん、羨ましいです~彼にも出て欲しかったですね。エミリー・コゼットってスタイルもいいし美人なのに、なぜか舞台上では華がないんですよね。なぜなんだろう。
投稿: naomi | 2008/05/26 03:03
peluさん、こんばんは。
オーチャードホールは本当に最悪な劇場ですよね。私は、2階もしくは3階のバルコニー、3階の一番後ろ、1階だったら20列目以降がいいと思います。正面でも端寄りだとバルコニーは邪魔だし、8列目まではフラットなので前の人の頭が視界に入ってしまいます。おまけに舞台が高いので、18列目くらいまでポアントが見えません。ホント、バレエには適さないですね。
パンフレットも中身が薄いし。
レティシアは華はないですが、3幕の解放のPDDは素晴らしかったと思います。演技力もテクニックもありますよね。
ルグリのジゼルは相手役が…なので、祭典でチケットは確保しているものの、どうしようかなと思っていたのですが、やっぱり観たくなりました。
そうそう、お値段は高かったけど、それを抜きにすればよい公演だったと思います。音楽を大事にしているのが良かったです。ルグリが音楽的なダンサーだけに。
投稿: naomi | 2008/05/26 03:08