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2008/04/27

ロイヤル・バレエ「シルヴィア」DVD

ロイヤル・バレエの来日公演について文句を書いてしまったけど、その前にもう一度復習しなくちゃ、とDVDを観直すことにした。BBCで放映されたときの録画は観ていたんだけど、すっかり忘却のかなたに行っていたので。

振付:フレデリック・アシュトン
再振付:クリストファー・ニュートン
音楽:レオ・ドリーブ
収録:2005年12月 / 117分

シルヴィア:ダーシー・バッセル
アミンタ:ロベルト・ボッレ
オリオン:ティアゴ・ソアレス
エロス:マーティン・ハーヴェイ
ディアナ:マーラ・ガレアッツィ
奴隷たち:蔵健太, Joshua Tuifua
山羊:ホセ・マーティン、アイオナ・ルーツ

詳しいストーリーはNBSの「シルヴィア」サイトへ。

この映像は、なんといっても主演キャストが素晴らしい。ダーシー・バッセルとロベルト・ボッレは見た目のバランスも最高だし、パートナリングも見事なもの。ダーシーが思い切った後方へのフィッシュダイヴができるのも、ロベルトのサポートがあってこそ。ダーシーの魅力が全開となっている映像で、1幕の強さ、凛々しさ、そして2幕で見せた勇気、そして3幕の気品と女らしさ、恋する女性の可愛らしさを生き生きと表現している。1幕はとにかくグランドジュッテが多くてものすごく体力が必要だと思うのだけど、とても30代後半とは思えない大きくてきれいな跳躍を見せてくれている。3幕のヴァリエーションでの、アシュトンの難しい脚捌きを、音と戯れるように軽やかに踊っていて素敵。ロベルトのほうも、長身を生かしたダイナミックな踊り、女性をより美しく見せるサポートと安定感、加えて素脚を出した衣装の似合うこと。倒れている姿すら美しい古典的な美貌とロマンティックさ。というわけで、長身美男美女の麗しさに思わずうっとり。

オリオン役ティアゴ・ソアレスの悪~い感じ、ワイルドさ、そしてパワフルなジュッテやトゥール・ザン・レールは彼の持ち味に合っていて良かったと思う。同じくらい重要な役割なのが、エロスで、マーティン・ハーヴェイが好演していた。彼は太ももがすごく太いので、脚を出しているとちょっとひえ~と思うけど、愛の神らしい魅力があるし、テクニックも達者。1幕ではずっと彫像として身動きが取れないので大変な役だ。来日公演でも彼が踊ってくれるのかしら?山羊役のホセ・マルティンは、なかなかすごいテクニシャンで、軽やかできれいな跳躍の上、動物っぽさも上手く出していた。クレジットには出ていなかったけど、3幕では、結構目立つところでルパート・ペネファーザーが踊っている。ソリストたちもそれぞれ良くて、ロイヤル・バレエはちゃんと実力のあるカンパニーなのがわかる。

この映像には、映像特典としてリハーサル風景やインタビューがついているのだけど、その中で再振付を担当したクリストファー・ニュートンによると、アシュトンは当初この作品を気に入らず、初演して数年後にはもう踊られなくなったとのこと。彼の晩年になって、再演するということで彼が亡くなった後に再振付されたそうだ。一度は踊られなくなったのもちょっと判るような気がしてしまう。2幕のオリオンの島の洞窟のところが中だるみしてしまうのだ。3幕のグラン・パ・ド・ドゥは、ピーター・ファーマーによる美術も美しく、華やかで素敵なんだけど、シルヴィアのヴァリエーション以外はそんなに印象に残る振付がない。ちょっとしたドラマが最後にあるから、もちろん楽しめるんだけど。それでも、ダーシーとロベルトという、圧倒的にキラキラ感のあるキャストで見ると、美しいし、存分に楽しめる。問題は、自分で輝けるような魅力のない人が踊ったら、あんまり面白くないんじゃないかという不安感を起こさせること。やはり長身で凛とした魅力を持つゼナイダ・ヤノウスキーだったら、その点は問題なかったんでしょうが。

映像特典はとても面白い。この作品が上演されているときのバックステージ、幕が上がる前や休憩時間が挿入されているので、とても臨場感がある。幕の裏でストレッチするダンサーたち、幕が終わって着替えるために息を切らせながら楽屋に入っていくダーシー、そしてカーテンコールの裏などが見られる。その上、リハーサルシーンなどもたくさんあるし、マーゴ・フォンテーンが出演した古い初演の映像も少し観られる。作品のあらすじもダーシーによって解説される。「特典」ではなく、チャプターメニューからでないとこれらの映像は見られないので注意。画質は非常にきれいだし、少なくともダーシーとロベルトのファンだったら、絶対に買いの映像だと思う。お値段も今はけっこうお得になっているし。

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