BlogPeople


2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ハンブルク・バレエ2008/2009シーズン | トップページ | マリインスキーの昇進がオフィシャルに »

2008/04/10

さらに予断を許さないマリインスキーの芸術監督問題

Ballet Talk経由の情報ですが、現在NY公演真っ最中のマリインスキー・バレエでは相変わらず芸術監督問題がくすぶっているようです。

以前のエントリーで触れたように、フォーキンプロの最終日の「シェヘラザード」において、急遽コルプに代わりイーゴリ・ゼレンスキーが出演することになったのは、やはりゲルギエフが無理やりニューヨークへ呼び寄せたようです。それも、ミハイロフスキー劇場へのゲスト出演をすることになっていたゼレンスキーを、舞台をドタキャンさせてまで。その上、「シェヘラザード」では御大自らが指揮をしたという。ちょうどゲルギエフは、メトロポリタン・オペラの「賭博師」の指揮のためにもニューヨークにいたんですよね。

サンクトペテルブルグのGORODという週刊誌の4月7日号では、このあたりのことがいろいろと出ているようです。その記事の記者Irina Gubskaya の話によると、今回のNY公演の芸術監督代行は、ロパートキナが務めたとのこと。そして、そのことは、多くのダンサーの怒りと混乱を招いたようで、次期芸術監督としてロパートキナが有力視されているものの、そのことがカンパニー全体に支持をされているわけではないようです。そのため、当面ワジーエフが留任するという話に安堵の声が上がったとか。NY公演にワジーエフが同行しないことは、今回のツアーのプロデューサーであるArdani ArtistsのSergey Danilianも知らされていなかったとのこと。

そして、ゲルギエフは、マリインスキーがフォーサイスの作品を取り上げていることについて「われわれの伝統の一部ではない」と嫌悪感を示し、と同時に、最近の新作のいくつかについても満足していないと表明しました。彼はグリゴローヴィチの作品に興味を示していたようです。現在のマリインスキーのポリシーとしては、プティパ作品、バランシン作品、最近の先進的な振付家によるコンテンポラリー、そして少数のロシア的な作品とのことですが、もしこのポリシーをゲルギエフが否定したとしても、ゲルギエフ自身には対案がないのではないか、とこの記事を書いたライターは指摘しています。何しろ、ブルノンヴィルのようなロシア以外の古典バレエが存在すること事態、ゲルギエフは知らないそうだから、ということで、記者はかなりワジーエフに同情的です。

とにかく、このゴタゴタが早く片付いて、ダンサーたちが舞台に集中できますように。そしてロパートキナには、芸術監督になるよりバレリーナのキャリアを極めて欲しいと願っています。最近、まだまだ踊れるのに芸術監督になってしまうダンサーが多くて、観客の一人としては残念に思ってしまいます。

**********

閑話休題。
現在発売中のAERA [ 2008年04月14日号]に、こんな記事が載っていました。
「女子たちのバレエ献身愛-5大バレエ団が次々来日する理由」

歯医者の待合室でたまたま見つけたのですが、バレエ鑑賞に年間100万円以上つぎ込んでいる女性たちの話でした。バレエを見るために節約したり、DVDの価格比較をしたり、ポイントを貯めてマイレージにしたり。日本における海外バレエ団の公演は、ほとんどの場合8割以上の動員率があるということ、そして海外では富裕層がバレエを見るのに対し、日本では主に30代後半から50代の女性が観客の大半を占めているということ。ジャパンアーツの人のコメントもあって(写真はABTジュリー・ケントの「海賊」の花園のシーン)、海外のバレエ団からは、日本の観客の目は肥えているという定評があるということだそうですが。
そういうわけで、今年、世界5大バレエ団のうち4つも来日するという話でした。今年来日するパリ・オペラ座、ロイヤル・バレエ、ABT、ボリショイに加え、今年は来ないマリインスキーを合わせて5大バレエってことでしょうね。
いずれにしても、耳が痛いというか、笑えない記事です(苦笑)。

« ハンブルク・バレエ2008/2009シーズン | トップページ | マリインスキーの昇進がオフィシャルに »

バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

劇場総監督と芸術監督の確執ですか。。。

ヘッド側のごたごたがあると、バレエ団にロクな事にはならないので、早く良い方向に決着すればいいのですが。
世界の巨匠ゲルギエフ相手では、バレエの監督のヴァジーエフ氏の分は悪いですね。

ひと昔前ヴィノグラードフ氏がバレエ監督をしている頃、賄賂問題に揺れてバレエ団が影響を受けていた(と思われる)頃がありました。そんなに前のことではないので、バレエ団員の中には覚えている人もいるはず。。。
当時は、世界ツアーを3グループに分けて、同時に公演をしているという噂を聞きましたから、コールドの乱れは、いたしかたない結果なのだと思っていました。

美を失うことは簡単ですが、元に戻すには時間と労力を多大に要することを考えて、杓子定規な運営にならないように祈るばかりです。
早く安心して、バレエ団員が踊れるようになりますよう・・・

こにゃさん、こんばんは。

確かに今の状況はバレエ団にとって良いとはとても言えませんね。いろいろな話を総合すると、ワジーエフはダンサーたちには信頼されている一方、あの巨匠ゲルギエフ御大の下で働くのは並大抵の神経では勤まりそうにありません。ニューイヤーズイヴガラの映像を見る限りでも、ロパートキナはゲルギエフには気に入られているようですね。
マリインスキーは今も3班体制になることがあるはずです。NYにはダンサーは100人来ていたようですが・・。
とにかく、今の事態は早く解決して欲しいですよね。一時期、かなり多くのダンサーが退団してヨーロッパのカンパニーに流れたのも、そういったことが影響しているのかもしれません。

AERAの記事読みました~。「アラベスク」や「SWAN」を愛読していた少女が大人になり、裕福なわけでもないのに高いチケット代に驚愕しながらも節約に励みながらせっせと海外バレエ団の公演に足を運んでいるのは私だけではないだろう、と思ってはいましたが、あらためて再確認(笑)でも、「負け犬女の生態」的な記事だけではなく、「バレエに興味なくはないけど鑑賞したことがない人」にも関心もってもらえるような記事にしてほしかったな~と思いますね。ま、主旨が違いますか(笑)

かりんさん、こんばんは。
実は私は、10代の頃漫画が好きだったのに、少女漫画ではなくジャンプなどを読んでいたためSWANやアラベスクはリアルタイムでは読んでいないんですよね。たぶん世代的には同じなんですが。
そして、裕福でもないのに節約に励んで海外バレエ団の公演に励んでいるのは同じです(笑)周りにはそういう人がいっぱい!お互い、がんばりましょう!

ニューズウィークに、ABTのサシャ・ラデツキーの寄稿「けんかで鍛えた僕のバレエ魂」という記事が載っていましたが、そういう風にバレエを見ないような男性も観たくなるような記事を載せて欲しいですよね、ホントに。AERAの記事は負け犬女を揶揄しているのが多くて、ちょっとイヤになることがあります。

こんにちは。
お金もないのに劇場に通っているひとりです(笑)

AERAの記事、3月中旬、某掲示板に告知されていたアンケートの結果関連の記事でしょうか。好意的な雰囲気になる記事だと思っていました。

言いたい人には言わせておけばいいんです。舞台をみて楽しめる・・・これは何ものにも代えがたいもの。
価値もひとそれぞれですから。
心が豊かな分、節約したっていいじゃないですか。負け犬万歳!?

こにゃさん、こんばんは。

AERAはアンケートを基にあの記事を書いたんですね。バレエに限らず、ジャニーズや韓流スターにはまっている人も友達の中に入るわけで、自分で稼いだお金で人に迷惑をかけていないんだから、いいんじゃないって思うんですけどね~。
素晴らしい舞台はお金には代えられませんからね、ホントに。(とはいっても、お金がなければチケットは買えないので、節約に励んだり、安い席で妥協したり苦労するわけです)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ハンブルク・バレエ2008/2009シーズン | トップページ | マリインスキーの昇進がオフィシャルに »