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« 新国立劇場の中村誠さん/パリ・オペラ座「ジゼル」DVD | トップページ | ABTのシティセンターシーズンはチューダー生誕100周年/バレエ・リュス100年 »

2008/04/13

キーロフ・バレエ「ラ・バヤデール」DVD

振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス
ニキヤ:ガブリエラ・コムレワ
ガムザッティ:タチヤーナ・テレホワ
ソロル:レジン・アブディーエフ 
ヴィクトール・シロコフ(指揮)
1977年、キーロフ劇場 収録時間:130分
NTSC Region All

ずいぶん前に、この映像のVHSを友達に貸してもらって観て、なかなか良かったことを覚えており、最近になってDVD化されたので購入。「ラ・バヤデール」というかバヤデルカは、太鼓の踊り(インドの踊り)などのキャラクターダンスが充実しているのが好きで、DVDが出ているロイヤルやミラノ・スカラ座のマカロワ版はこれがカットされているのが不満。オペラ座のヌレエフ版はインドの踊りはあるけど、ちょっと違う感じだし。

改めてDVD化された映像を観ると、いろいろと思うところはある。30年前の収録と古い映像であるため、今観ると古色蒼然としていると思う。ダンサーのプロポーションも、今の人たちと比べると落ちる。ニキヤ役のコムレワは技術的には素晴らしいと思うのだけど、やっぱり昔のバレリーナ。演技の方も比較的淡々としており、特にソロルとの逢瀬のところであまり感情を出していないから、せっかく花かごの踊りで熱演しても、ドラマティックさが薄い感じ。どこか上の空的な感じがつきまとう。とはいっても、踊りそのものは正確で観ていて安心はできる。影の王国のヴェールのアダージオは見事。ソロル役レジン・アブディーエフはちょっとおっさんぽくプロポーションにも難あり。こっちの方も、演技が薄いので存在感そのものも薄くて残念。(彼については、Yuraさんの「ロシアのバレエ団情報」で詳しく説明があるので、興味のある方はご覧ください)

でも、ガムザッティ役のタチアナ・テレホワが素晴らしい~。お姫様オーラはばしばし出ているし、気品もあり、華やかなことこの上なし。婚約指揮でのイタリアン・フェッテもびしっとキマっていて見事なもの。女同士の対決シーンも、凛とした中にもかなり熱い演技を魅せてくれてとても魅力的だった。遠めで見るとちょっとアニエス・ルテステュ系の美女。やっぱり、ガムザッティがニキヤと同格のダンサーが踊ると、作品全体のクオリティもあがるしドラマ性も高まる。

ロシア系バヤデルカだけあって、さすがにキャラクターダンスは達者。特にブロンズ・アイドルが、勢いがあって上手だと思った。クレジットがなくて誰が踊っているかはわからないのが残念。太鼓の踊りもワイルドで迫力たっぷり。(ボリショイの方がイケイケで野性的で好きだけど)また、大僧正役の人の演技が濃くて良いし、苦行僧など脇の演技や踊りも、さすがキーロフ、細かいところまで手抜きなしで贅沢さが味わえる。

影の王国は32人のコール・ド。地上に降りてエカルテでデヴロッペした後にぐらついた人が後ろの方ではいたものの、よく揃っており、テレビの画面で見ていても思わず背筋を正したくなるほどの幻想的な世界を作り上げていた。昔の映像でも、みんなプロポーションが良いし。3人のソリストも上手いのだけど、影の王国の場面にしては踊りが元気がありすぎて、レベランスで笑顔を見せているのはどうかと思った。旧ソ連の伝統にのっとり、影の王国で終わるヴァージョン。

30年前の映像にしては、そこそこきれいな画質。なんだかんだいって、大きな舞台でハイレベルのグランド・バレエが観られるので見ごたえはある。でも、古い「バヤデルカ」の映像だったら、ボリショイの、グラチョーワとヴェトロフの「バヤデルカ」が最高。これもビデオでしか出ていなくて、入手困難。これこそ早くDVD化して欲しい。そして、キーロフ/マリインスキーは、新しいキャストで「バヤデルカ」のDVDを収録して欲しいな。ロパートキナ/コルスンツェフか、ヴィシニョーワ/コールプで希望!ソーモワはやめてね。

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バレエのDVD・ビデオ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

コムレワとテレホワのバヤデルカ。どちらも美人だからぴったりですよね。
私はVHSを持っていたので、以前見たのですが、DVDとして再販されているのですね。

私も新しい今のソリストたちのバヤデルカを作成販売してほしいです。
ロパトキナとヴィシニョーワで、ニキヤとガムザッティなんておもしろそうですよね。
(実現しそうもないけど(笑))

学生の頃ヴィシニョーワは、コワリョワ先生にガムザッティ・キャラといわれ続けて、ニキヤを夢見ていた・・・というようなことを言ってましたが、ニキヤ主演は、割と早く実現しちゃったんですよね(ジゼルもだけど)
彼女は彼女らしいニキヤやジゼルをやるので、それはそれでありかなと私は思っています。

あっ、そういえばボリショイのグラチョーワとヴェトロフのバヤデルカ、つぼの踊りの2人の学生、ひとりはマリヤ・アレクサンドロワに見えませんか?
私は各々のプロフィール等には全然詳しくないので、ただ似ているように(暗示がかかって)見えているだけかもしれませんが(笑)

学生にからめて。。。
92年(だったかな)頃に来日公演をしたワガノワ・アカデミーの映像をNHKが放映したことがあったんですが、ヤナ・セーリナとヤナ・セリャブリャコーワの二人が、『くるみ』の葦笛の踊りを踊っているんです。
3年か4年生だと思うのですが、やはりその年齢でもきれいに見えます。

こにゃさん、こんばんは。
私も以前出ていたVHSを見ていたのですが、つい最近DVDが出たんですよね。お値段も割りと安いし。いかにも当時のキーロフって感じの品のるバレリーナふたりですよね。たしかに二人とも美人だし。

ホント、ニキヤがロパートキナ、ガムザッティがヴィシニョーワだったら最高ですよね!オペラ座のDVDもゲランとプラテルというトップエトワールの対決で見ごたえたっぷりですが。(プラテルは最初ガムザッティ役に難色を示したんですよね)
私はロパートキナのは「ロパートキナのヴァリエーションレッスン」の映像(これはガムザッティがアレクサンドロワ、ソロルがニコライ・ツィスカリーゼで、ぜひ全編見てみたいキャスト)しか見ていないし、ヴィシニョーワははこの間のNYでの「影の王国」しか見ていませんが、ヴィシニョーワのニキヤは良かったです。いつもの生命感をうまく消していました。

こにゃさん、またまたこんばんは。

そうそう、あのグラチョーワとヴェトロフの映像のマヌーの踊りに出てくる女の子の片割れはアレクサンドロワだと聞いたことがあるような。たしかに凄く似ていると思います。
グラチョーワのニキヤってホント素晴らしいですよね。この映像もそうですが、ボリショイの来日公演での彼女も本当に感動的で素晴らしかった。

ワガノワ・アカデミーでヤナ・セリーナとヤナ・セリャブリャコーワが葦笛なんて可愛いでしょうね。私はまだワガノワ・アカデミーのチケットを買っていないのですが、やっぱり見に行かなくちゃって思います。

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