フィガロ・ジャポン「パリ・オペラ座バレエ物語」とレペット特集
フィガロ・ジャポンの隔号連載「パリ・オペラ座バレエ物語」は、いよいよ来日公演まで1ヶ月ということで「ル・パルク」の特集です。マニュエル・ルグリと振付のアンジェラン・プレルジョカージュのインタビューが各1ページ。
ルグリさんは、今回初めてレティシア・プジョルと組むそうですね。この作品では、エリザベット・モーランと組んできたそうで。ルグリさんのインタビューで凄いな、と思ったのは、オーバーブッキングなくらい忙しい方が、肉体的には快調だということ。彼の年齢でこれだけ踊っても調子がいいのは素晴らしいですね。オペラ座の引退後もたくさん踊ってくれるといいな。「ル・パルクは難解な作品ではありません。プレルジョカージュの作品の中では、クラシックです」ということなので、コンテンポラリーは苦手な方でもとっつきやすいのではないでしょうか。私も、DVDを見直さなくては。
プレルジョカージュのインタビューでは、この作品はパリ・オペラ座に依頼された作品ということで、オペラ座が生まれた時代にテーマを得て創作したと語っています。
記事の中には、ルグリとモーランの共演や、ローラン・イレールの「解放」のシーンの写真、素敵な衣装が伺えるショットなど、美しい写真がたくさん載っています。さらに、コレオグラファーを刺激する種々のインスピレーション源、ということで、「ドガの小さな踊り子」「アポロ」「ジゼル」「扉は必ず・・」「嵐が丘」などの作品が紹介されています。
別ページでは、すでに他のバレエ雑誌では紹介されていましたが、レペットの60周年記念ということでさまざまなセレブレティがデザインしたシューズが紹介されています。ブリジット・バルドーによる赤いギンガムチェックと、イザベル・シアラヴォラによる羽と薔薇による華麗な一足が素敵ですね。私は去年末にお店に行ったときには、シンプルな黒いエナメルの定番BBを買ったのですが。写真を見るといろいろと欲しくなります。靴好きなんですよね。
それから、レペット財団の後援者となったマリ=アニエス・ジロのインタビューが1ページ。レペット財団は、恵まれない子供たちへダンスへのアクセスを与えるだけでなく、一般教育も受けられるようにするというもので、ブラジル、キューバ、南アフリカの学校に援助をしているそうです。マリ=アニエスはこれだけでなく、社会活動に積極的で、ナタリー・デセイと孤児の兄弟たちが離れ離れにならずに暮らせる家を作るためのチャリティ・ガラを行ったとのことです。彼女がカスタマイズした、「パキータ」からのシーンをイラストにして描いたポアントもとても可愛いです。
レペットの「生命のダンスプロジェクトDanse pour la Vie」については、当ブログの過去エントリをご覧ください。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2007/11/danse_pour_la_v_e44c.html
今日は松本道子バレエ団から、5月18日の「白鳥の湖」のチケットが届きました。SS席の最後の1枚だそうです。結局ダニーラ・コルスンツェフを観るために名古屋遠征で、新国立のザハロワの「ラ・バヤデール」は手放すことにしました。ザハロワは「白鳥の湖」も手放す予定で、今シーズン、何のためにシーズン会員になったのかよくわからなくなっちゃいました。
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コメント
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いつも「フィガロ・ジャポン」情報をありがとうございます。
naomiさんの記事を拝見してから書店に行ってます(笑)
でもこの号は買いますね。
Le Parc は余計なことを考えずとも十分楽しめるし伝わってくる作品だと思います。
いらっしゃるのですね!名古屋。
ダニーラを満喫してきて下さいませ。
既に5月は立て込んでいるのと、財力面から諦めました。
「もう今年は追加しない、増やさない」と唱える日々です。
投稿: ほみ | 2008/04/20 15:22
ほみさん、こんばんは。
私は結構雑誌好きでついつい雑誌に記事が載っていると買っちゃって、置き場所に困っています(笑)
このル・パルク特集はなかなか良いと思いましたよ。ほみさんはスカラ座でご覧になったんですよね。私もマッシモで観たかったな。
「今年は追加しない」ホント、自分にも言い聞かせなくてはなりません。反省しています。とりあえず、NBSや新国立関係は、チケットはいろいろと放出して少しでも帳尻を合わせなければと思うこのごろです。5月はPOBもあるし、バヤデールも、あと2キャスト見ますからね。裕福じゃないのに何やっているんだかです。
投稿: naomi | 2008/04/20 23:26