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2008/04/02

マリインスキー・バレエのNY公演にワジーエフ同行せず

4月1日より、マリインスキー・バレエのNY公演が始まりますが、辞表を提出したものの受理されずとりあえずは留任した芸術監督のワジーエフは、同行していないようです。

ヴァレリー・ゲルギエフのインタビューを中心に構成した、ニューヨークタイムズのこの記事では、ワジーエフの辞任騒動を引き起こした、ゲルギエフとの確執について詳しく書かれています。なんでも、31日の早朝2時にワジーエフのツアーへの不参加が決定したとか。何がいったい起きたのかについて、マリインスキーの広報もコメントを拒否しており、ワジーエフとのコンタクトも取れない状態。唯一明らかなことは、ゲルギエフがワジーエフについて不満を抱いていることです。

先週金曜日に、ゲルギエフは今回のNY公演についてのインタビューを受けましたが、その中で、彼は、ワジーエフがマリインスキー・バレエのレパートリー入りさせた最近の作品についてがっかりしていると言明。現在のレパートリーは、ニジンスキーやニジンスカ、ブレノンヴィルの作品、そして19世紀、およびソヴィエト時代からの古典や、ソヴィエト時代のそれほど有名ではない作品で構成された魅力的なもの。そして21世紀の新作については、アメリカの観客の多くにとってはなじみの薄い作品で構成されています。

ゲルギエフによると、マリインスキーのために新しい作品を見つけることは非常に大変であるとのこと。彼は自ら、アレクセイ・ラトマンスキーに「せむしの仔馬」、そしてストラヴィンスキーの「妖精のくちづけ」の新振付を依頼してるそうです。

「良くも悪くもないようなことに時間を費やしてはいられないのだ」とゲルギエフは、良い新作がないことがワジーエフ時代の11年間への最大のクエスチョンマークであることと語っています。もうひとつの問題は、ゲルギエフが、ゼレンスキー、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、マハリナといったトップクラスのプリンシパルと、若手を組ませたいのにそのことにワジーエフの同意が得られなかったことだそうで。「若手の力を最大限発揮できるような環境と空気を作ることができたかと聞かれると、100%そうだと自信を持って答えられない」

ゲルギエフは、バレエやオペラを再活性化させて、もっと若い世代が劇場に運んでくれるようにすることが、緊急に求められていると言う。「眠れる森の美女」を、完全に新しい観客向け、万人向けに作るために一生懸命努力しなければならない」

彼は、11歳か12歳のときに、リムスキー=コルサコフの「皇帝の花嫁」を観た時のことを覚えている。このオペラはロシア語によるもので、彼にとって大きな意味を持った。一言も聞き漏らさないようにして、とてもエキサイティングだった。同じような体験を、バレエの世界にももたらしたいと彼は思っているとのこと。

なお、今回のNYツアーでゲルギエフはゼレンスキーに出演して欲しいと思っていたようだが、それは実現できなかった。そして、NYの観客にはあまり知られていないものの必ずや愛されるであろう、テリョーシキナとサラファーノフには注目して欲しいとのこと。

*****

ゲルギエフ御大には、さすがのワジーエフも逆らえなかったってことなんでしょうか。ワジーエフはよく11年間耐えた、という気にもなります。ゲルギエフはやはりオペラ中心に考えられている方ですからね。今後ワジーエフはいつまで残るのか、後任は誰になるのか、とても気になるところです。


ニューヨーク公演のキャストは
http://www.ardani.com/april08.htm
にアップされていますが、マリインスキー劇場の4月のプレイビルと見比べると、ダブルブッキングが若干発生しているようです。具体的には、4月6日にマリインスキー劇場の「バフチサライの泉」と、ニューヨークでの「レ・シルフィード」の両方にアナスタシア・コレゴワがキャスティングされています(「バフチサライ~は、他にイルマ・ニオラーゼとイリヤ・クズネツォフが出演)。うむむむ・・・。なお、4月4日のマリインスキー劇場は、オブラストゥーワとシクリャーロフによる「ジゼル」。オブラスツォーワは残念ながらNY公演には不参加、シクリャーロフは途中からの参加になるようです。

そして私は4月3日から5日までNY公演を観る予定なんですが、果たして本当に観られるのか、今でも非常に不安です。お休みの許可が覆るんじゃないかと心配で寝られません。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

ヴァジーエフ氏がNY公演に同行しないであろうことはマリインスキー国際フェスティバル開催中から推測されていました。
また、彼の後任はNY公演中に決まるとも云われています。
現地ペテルブルクでは彼の後任はロパートキナが最々有力候補とされています。
…と、いうか、他に監督をやりたい人間がロパートキナしかいないようです。
さあ、この問題、今後どうなるのでしょうか。
naomiさん、NY公演楽しんで来て下さいね~!

naomiさん、NY公演、監督問題で揺れている中ですが、楽しんで来て下さい〜。私事ですが、社内の異動でバタバタ(昨日から新しい部署に)。せっかくのピナのレポも読ませて頂いていますが、コメント出来てなくて…。会社勤めはいろいろありますよね。マリインスキーに浸って来てくださあい。

こんばんは。
いつもながら興味深い情報をありがとうございます。私はたぶんワジーエフが芸術監督に就任してからは一度もマリンスキーの公演を見る機会がなかったのですが、昨年のボリショイとの合同公演で2列前の席に彼の姿を見つけ、ミーハーにもサインをお願いしてしました。にこやかな笑顔で「ありがとうございます」(日本語)と答えてくださった姿は”切れ者の芸術監督”というよりは”人の良さそうなおじ様”といった感じでした。そんな人だから11年も続いた&大きな成果が出せなかった、ということなんでしょうか?以前ニーナがダンスマガジンのインタビューで、「ボリショイの芸術監督は政府が近い分だけマリンスキーより大変だと思う」というようなことを言っていましたが、政府の代わりにゲルギエフの目が光っていたんですね。

パリオペの「プルースト」、何だかんだ言って、他のDVDと一緒に頼んでしまいました。夏のボーナスまで持ちこたえれるでしょうか。。。

ユーラさん、こんにちは。今成田エクスプレスの中です。

大揺れに揺れているマリインスキーですが、ロシアのテレビ局サイトの動画と、Ballet TALKを読むかぎりでは、ソーモワへの容赦ない罵倒以外は無事に幕が開いたようですね。楽しんできます!

まりあさん、ありがとうございます。

私も多分に漏れず休みのとりにくい職場なので、送り出してくれた上司には深く感謝しなければなりません。

マリインスキーのフォーキンプロは日本では見られなさそうなので、楽しんできます!

peluさん、

生ワジーエフは残念ながら見ることはできませんでした。ゲルギエフがここまで厳しく評価しているとは、大変な仕事であり、本当にお疲れ様です(涙。ソーモワを夫人のチェンチコワが教えているため、彼女が優遇され勘違いしちゃった以外は、若手も育ってるし頑張っていると思われるのに。

私はすでにこれからボーナスまでは赤字続きです。せめてボーナスをたくさんもらえるようお仕事頑張らないと。こんなにお金が飛んでいく年は初めてです。ニューヨークはマイレージで行くのでお金はかかってないのですが。

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