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« 4/4 マリインスキー・バレエ「フォーキンプロ」 | トップページ | 4/5 ソワレ マリインスキー・バレエ「フォーキン・プロ」 »

2008/04/06

4/5マチネ マリインスキー・バレエ「フォーキンプロ」

ショピニアーナ
マズルカ Daria Vasnetsova
プレリュード Yulia Bolshakova
ヴァルス Nadezhda Gonchar(イリーナ・ゴールプの代役)
若い男(詩人) ダニーラ・コルスンツェフ

もうダニーラ素敵♪ダニーラLOVE♪に尽きる。ダニーラの詩人は完全にはまり役。ロマンティックで、夢見るようでいて、繊細でエレガント。あの大きな身体なのに音楽性は見事なものだし、指先からつま先までとても美しいラインを描いている。優雅な弧を描くポール・ド・ブラにもうっとり。加えて、リフトの優しさ、大事な宝物のように女性をリフトする技術。空に完全に浮いているように見えるのだ。見ているととても切なくなる。昨日のコルサコフも決して悪くはないのに、ダニーラとはもう比べ物にはならない。女性キャストは昨日よりもさらに若手キャスト。オスモルキナのような華はないものの、一人一人が音楽を奏でており、音楽を可視化した振り付けであることが良く分かる。東京で見る「レ・シルフィード」とは全くの別物。

薔薇の精

アントン・コルサコフ
Nadezhda Gonchar(イリーナ・ゴールプの代役)

昨日の「ショピニアーナ」でコルサコフはムチムチしていると書いてしまったけど、薔薇の精の衣装を着た彼を見て、実際には全然ムチムチしていないのが分かった。ダニーラのスタイルが良すぎたのだ。コルサコフは顔が丸いのでそう見えるだけである。彼の薔薇の精の衣装は、真紅といっていいほどの真っ赤なもので、キャップというより、花の冠を被っていて、神話に出てくる妖精のように中性的な印象。若くて色白でかわいい顔立ちなので、とても甘くてフレッシュで、素敵な薔薇だと思った。跳躍力もテクニックもある人だし、ポールドブラもきれいだし、後半少々スタミナ切れしたところが見受けられたけど、合格点を十分あげられる。昨日のコルプの毒気むんむん薔薇を見た後だからか、余計爽やかにみえて、これだったら少女もきっと甘やかな夢を見られるだろうなと思った。

瀕死の白鳥
ウリヤーナ・ロパートキナ

再びロパートキナの薔薇の精。やはり毎回少しずつ演技を変えて踊っている。昨日よりは意志が強く抗う気持ちがありながらも、従順に死すべき運命を受け入れる気高い白鳥。流れるような腕の使い方は至芸だし、いったい肩や肩甲骨の関節はどうなっているのかと思うほどの折れ曲がり方をしており、ここまで深く傷ついてしまったのなら、もはや死ぬ事が1つの救いになるのではないかと思わせる姿、それでも生きようという意志と、死を受け入れようという気持ちが戦っているのが見える。きっと彼女の瀕死の白鳥は、踊った数だけヴァリエーションがあるに違いない。したがって、何回でも観たくなる。

シェヘラザード
ゾベイダ ウリヤーナ・ロパートキナ
黄金の奴隷 エフゲニー・イワンチェンコ
シャリアール王 Soslan Kulaev
シャー・ゼーマン アンドレイ・ヤコブレフ
宦官 イーゴリ・ペトロフ
オダリスク Kusenia Dubrovina Ryu Ji Yeon Maria Lebedeva

ロパートキナのゾベイダの役作りが非常に興味深かった。この日は、マチネ、ソワレともゾベイダをロパートキナが踊った訳だが、まず、相手によってこんなにもアプローチを変えるという事に驚愕。(ソワレのロパートキナがあまりにも凄かったので早くソワレのレポートを書きたいのだけど) ロパートキナのゾベイダは、後宮の女王の誇り高さを持ちながらも、非常に官能的で甘え上手な女性。大きな目を見開いた表情が、どこかむなしさと孤独感を漂わせ、寝床の横に置いた鳥かごが、籠の鳥である彼女の立場を物語っている。驚くべきことに、あのヴィシニョーワよりもセクシーなのである。
しかし問題は、イワンチェンコ。イワンチェンコは非常に大柄で立派な肉体、容姿も整っていて奴隷姿が絵になる。テクニックも悪くない。だけど演技面で明らかに温度差があるのだ。彼はひたすら女王様にかしづく奴隷であり、常に卑屈で、ゾベイダ様に命令されているから仕方なくお相手をしているというのが見えてしまう。もちろん、黄金の奴隷というのは奴隷なのであり、ご主人様の言うとおりにするのは正しい解釈。それでも立派な身体を地面に這わせ、従順に従う姿に野性味は無い。前の日にコルプを見てしまったので、非常に物足りない。ロパートキナが色っぽく身をくねらせ、誘っているのになかなか同じペースで付いてこない。奴隷の美しさの1つに被虐美というのがあって、美しく強い男を屈服させるというサディスト的なところに、観客を痺れさせるものというのがあると思う。そういう意味で、イワンチェンコは外見は合格。だけど、反抗的な面、野性的な面が無い奴隷というのはあまり面白みが無く、ロパートキナの熱演が浮いてしまう形になった。ソワレを見て、マチネのロパートキナはまだまだ本気を出していなかったのが分かってしまったのだが・・・。
マリインスキーの底力は、群舞に発揮されている。奴隷の男達の荒々しいトゥールザンレールの迫力、3人のオダリスクのキャラクターダンスの見事さ。あのしなる背中、アクセントのつけ方、絶品。宦官の演技も面白いし。加えて、全体的にいえることだけど、オーケストラの演奏が本当に素晴らしく、特に「シェヘラザード」の美しいヴァイオリンの音色、金管楽器に豊かなふくらみと迫力があり、聴き応えがたっぷりあった。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、よかったですね〜。NYに行った甲斐がありましたね。コルスンツェフを堪能されてよかったですね。そして、シエラザード二回。まあ、イワンチェンコの演技の物足りなさは仕方ないのです?彼は素直に踊る人ですし…。私は、イワンチェンコより、ファジェーエフが、本人も躍りたいと言ってるのに、何故キャストに入らないのか不思議〜。さて、シエラザードの男性群舞は私も大好きです。ドキドキしますよね。後宮の女性達の踊りも。あの音楽に乗って、まるでハーレムにいる気分になります。ソワレはロパートキナとダニーラ様でしたか
?それとも本来のパートナーのコズロフ君?

まりあさん、こんばんは。
今回の大きな収穫はダニーラの素敵さでした。本当に彼は理想的なダンサーですね。女性を立てて決して出過ぎることなく、でも美しいプロポーションと確実なテクニック、決めるところをきちんと決めていて。
ファジェーエフくんも黄金の奴隷を踊りたいのですか?かなりイメージと違いますね。もちろん見てみたいのですが。
ダニーラの黄金の奴隷も、見た人の話によれば結構おとなしいみたいですね。

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