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« パリ・オペラ座「ル・パルク」来日公演プレキャスト/「FIGARO」/「プルースト」DVD | トップページ | 日本経済新聞「大型ホール2館、年内に休館」 »

2008/02/27

ダンスマガジン4月号/ダニーラ・コルスンツェフ

発売日の1日前にチャコットで入手。

珍しく?大変充実した内容で満足しました。表紙は清楚なピンクのチュチュを着たシェスタコワ。そして巻頭にはバーミンガム・ロイヤルの来日公演と、佐久間奈緒さん、平田桃子さん、ツァオ・チーさん、山本康介さんのインタビュー。吉田都さんは写真はたくさん載っているんですが、インタビューはなし。それから、ミハイロフスキー劇場の写真がいっぱい。ほとんどがコルプ祭りで、草刈タミーのインタビューも。女性週刊誌でバレエ引退か、って書かれているのにまだアンタ踊るつもりなのかいなと小一時間問い詰めたい気がします。

モンテカルロ・バレエの「ファウスト」(マイヨー振付の新作)は、ベルニス・コピエルテスが今までと違ったイメージだけど、やっぱりすごくかっこいい。そして「空白に落ちた男」のレビューに3ページ。ローザンヌコンクールの速報記事の中には、コンテンポラリー・ヴァリエーションに作品を提供したノイマイヤーや、モニク・ルディエールの姿が。審査員の堀内元さん、スカラシップを受賞した高田茜さんのインタビューも。

「眠れる森の美女」のDVD特集は、ロイヤルバレエの来日公演のプロモーション記事でしょうか。パリ・オペラ座、オランダ国立バレエ(ソフィアン・シルヴ)、キーロフ(ルジマトフとレジュニナ)の眠りは確かに名盤だと思います。

興味深いところでは、ハンブルク・バレエの新作、ノイマイヤー振付の「クリスマス・オラトリオ」のレポートがありました。

で、この号で嬉しかったのが二つ。東京バレエ団に教師として指導に来たジャン=ギョーム・バールのインタビュー。本当に彼はハンサムですね。引退について語っていますが、もはやステージに立つのも困難な状態だそうで、この若さで舞台を去らなければならない葛藤は相当なものだと思われます。しかし、古典バレエの様式美を守ってきた彼が、その経験を若いダンサーに伝えていくとしたら、本当に素晴らしいことだと思います。誠実な人柄が言葉の端々に出ていました。急に引退を余儀なくされたため、現在はオペラ座にポストはないそうですが、古典作品の上演が減っている現在、彼のような純粋なダンスール・ノーブルだった教師の存在がもっとも必要なのではないかと思われます。東京バレエ団での指導についても、「ぼくはむしろ解決しなければならない問題を抱えて苦しんでいるコール・ド・バレエのダンサーにも、ソリストと同じ熱意を持って教えたい」と語っています。「怪我をしたダンサーこそ良い教師になれる」とも。なんて素敵なのでしょう。

もうひとつは、12月にブエノスアイレスで行われた、フリオ・ボッカの引退公演のレポート。なんと30万人もの観客がつめかけ、国民的なスターの引退を惜しんだとのことです。タマラ・ロホ、ニーナ・アナニアシヴィリ、マニュエル・ルグリ、そしてホセ・カレーニョらが参加しました。これからはバレエ・アルヘンティーノの芸術監督として活動するとのことで、日本にもまた来てほしいです。

なお、巻末の広告に気になる公演が。5月18日(日)18時より、愛知県芸術劇場大ホールにて松本道子バレエ団の「白鳥の湖」が上演されるのですが、ゲストがマリインスキー・バレエのダニーラ・コルスンツェフ、それから東京バレエ団の大嶋正樹さんです。行きたい!って思ってしまいました。(この日は、新国立劇場の「ラ・バヤデール」ザハロワのチケットを取っているんですが。。。)ダニーラはなかなか日本で観る機会がないので貴重ですよね。

DANCE MAGAZINE (ダンスマガジン) 2008年 04月号 [雑誌]DANCE MAGAZINE (ダンスマガジン) 2008年 04月号 [雑誌]

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コメント

コピエテルスの “ 指 ” にやられました
めちゃめちゃカッコイイ!!

祭り・・ついこの前なのに懐かしいですね。
メリ民さんに関してはまったく同意(笑)

Fさん、こんばんは。あの楽しかったコルプ祭りからはや一ヶ月。やっぱり舞台写真を見ると、コルプのバジルはめちゃめちゃ怪しいですね(笑)

そしてコピエテルスの指に注目したFさん!さすが目の付け所が違います。

タミーちゃんはマールイというかミハイロフスキーの夏公演にも出るみたいですねえ。コチュビラちゃんやエフセーエワ、タコちゃんの出番をその分増やしてほしいです!

久々に多彩な内容でしたね。
バーミンガムロイヤルでも、活躍されている日本人の姿に迫り、これからますますの成長を期待します。

ロイヤルの来日に備えて「眠りの森の美女」特集を組み「シルヴィア」のDVDの宣伝もして、出来るだけ演目に対する理解を深めようとする意図は感じました。

松本道子バレエ団の公演では、コルスンツェフが来日とは。
ロパートキナとの「白鳥の湖」のDVDの名演を観ると、期待が高まりますね。
大嶋正樹さんも、怪我の際は大変心配しましたが、こういう風に予定されているということは、回復されたのでしょうね。
本当に喜ばしいです。

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