12/30パリ・オペラ座「パキータ」
12/30/07 Opera Garnier
Paquita Melanie Hurel
Lucien d'Hervilly Mathias Heymann
Inigo Julien Meyzindi
Don Lopez Jean-Marie Didiere
Dona Serafina Peggy Dursart
Two Spanish dancers Alexandra Cardinale, Lucie Clement
Pas De Trois Muriel Zusperreguy, Laurene Levy, Gregory Gaillard
Two Officers Audric Bezard, Gregory Dominiak
マチアス・エイマンとメラニー・ユレルのコンビ2回目。この日もとにかく日本人観光客が多かった。
マチアスは、個人的には前日の方が勢いがあってよかったと思う。かと思えば最初のヴァリエーションで、勢いあまってフィニッシュが決まらなかったり。初役を2日連続全幕主演は、ちょっと疲れたのかしら?客の反応も前日の方が熱狂的だった。とはいっても、前の日を観ていなければ十分凄い。逆に緊張感は解けて来たみたいで余裕があったし、メラニーとのシンクロもきれいに合っていた。特筆すべきは、アントルシャ・シスの高さと、美しく伸びたつま先。それから舞い上がるようなカブリオール。この人には翼があるのかも、と思わせてくれ、最後のヴァリエーションでは前日以上の熱狂的な反応が観客席を包んだ。スウィートかつエレガントな空気をまとったマチアスには、観客が彼を愛さずにはいられなくなる独特の魅力がある。明日のスターに乾杯!
メラニーも前日より安定感が増していたけど、やっぱりフェッテは不得意みたいで軸はぶれまくっていた。そのかわり演技は達者で、パキータのお茶目なところをかわいらしく表現していたと思う。若いマチアスと踊るとやっぱり姉さんって感じたけど。これでもう少し華があれば。。。
イニゴ役にジュリアン・メザンディ。同期のステファン・ビュヨンにプルミエ争いでは敗れたものの、技術的にも優れているし、イニゴの小悪党ぶりを、たまに三枚目っぽいところも出しながらうまく演じていた。正統派ハンサムではないのが、今後どう出るかなのだけど、ドゥミキャラクテールとして貴重な存在になりそう。愛嬌があって憎めない悪役として魅力的だった。
バドトロワは昨日と同じロレーヌ・レヴィと、先日プルミエに昇進したミュリエル・ズズペルギー。ミュリエルは出来が良くなかった。動きがスムーズではなく美しさに欠けていた。どうやら、故障を抱えていたらしく、2幕には出演していなかった。ロレーヌは優雅で鷹揚で本当に綺麗。真ん中を踊っていたグレゴリー・ガリヤールについては、印象はあまり残っていない。
二人の将校は、昨日に続いてのグレゴリー・ドミニャックと、オドリック・ベザール。身長が同じくらいの長身でハンサムな二人が将校たちをリードして、恰好いいことこの上ない。鮮やかな足捌き、チャルダッシュもスマートで眼福。こうやって見ると、やはりルグリのガラに参加していた若手は魅力的な人が多かったというのが実感される。
アントレの一人にアリス・ルナヴァンがいたけど、東洋的な顔立ちなのに手脚が長く顔が小さく、動きも大きいので際立ってきれいに見える。「パキータ」はアントレの、ロイヤルブルーとボルドーの衣装が美しいのよね。そして純白をまとったマチアスのキラキラしていること!颯爽としたナイトの役柄を見事に踊り切った満足感と幸せでいっぱいのようだった。メラニーも、可愛い後輩のリュシアンデビューを支えられて嬉しそう。素敵な舞台だった。バレエ初心者の家人によると、作品としてはチャイコフスキーのスコアがよく、ストーリー性のある「くるみ割り人形」の方が面白かったけど(「パキータ」は2幕は延々と踊っているので飽きるみたい)、主役については今日のほうがずっと上手だったという感想だった。まあ、どう考えてもそれはあたりまえなんだけど。
残念ながら、今回3公演観て、一度もエトワールの踊りを見ることができなかった。マチアスに関して言えば、実力的にはエトワール級といってもいいと思うのだけど、エトワールって、実力だけじゃなくて、貫禄というものもあるでしょうから。(もちろん、名ばかりのエトワールも、某べランガールとか最近はたくさんいるわけなんだけど!)とにかく、マチアスの将来は本当に楽しみ。
オペラ座の売店で売っていたエトワールのサイン入り写真。以前ガルニエに来たときには、オーケストラの入り口あたりにこれらの写真パネルが飾ってあった。
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