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2007/12/10

12/9 シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2007

東京バレエ団全国縦断公演
<シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2007>
シルヴィ・ギエム、進化する伝説
<Aプロ>
2007年12月9日(日) 2:00 pm 会場:東京文化会館

白鳥の湖 第2幕より
振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、アレクサンドル・ゴールスキー、イーゴリ・スミルノフ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
オデット: シルヴィ・ギエム
ジークフリート王子: ニコラ・ル・リッシュ
白鳥たち: 森志織‐村上美香‐岸本夏未‐河合眞里
西村真由美‐乾友子‐田中結子 ほか、東京バレエ団

前の日に観ていた友達から「短いよ」って聞いていたのだけど、本当に短い。まさにアダージオとコーダだけ。当初は小さな4羽と大きな3羽も予定されていたらしいのだけど、ギエムがヴァリエーションを踊らないのでカットされたようだ。ギエムの白鳥は、バレエフェスで観た時よりは筋肉がそぎ落とされていて、少しフェミニンな感じ。しかし気になったのが、友達の指摘していたことだけどポアントに立ちきれていないこと(ちょっと腰が引けている感じ)と、そして若干姿勢が悪いこと。サポートつきピルエットも軸が少し揺らぎ、ニコラのサポートがかなり大変そうだった。クラシックを踊っていないんだな~と思ってしまった。腕は、すごく柔らかいわけではないけど自然な動きで、生き物の腕だと思わせていて、そういう表現はギエムらしい個性でいいと思う。さすがにアラベスクは綺麗だしアンドウォールは完璧だし脚は高く上がる。コーダの羽ばたきも孤高の女王らしい、孤独さが痛ましいほどの気品と力強さを感じさせた。ニコラは、ひたすらサポートに徹していて少し気の毒だったけど、ギエムをコントロールする、導くサポートということで、受身ではなく能動的なサポートをしていて、二人のパートナーシップの絶妙さを感じた。彼のサポートあってのギエムの白鳥であると思わせた。以前よりちょっと若々しくかっこよく見えたニコラであった。
コール・ドについては、評価できるほどたくさん踊っていないので評価は保留。大きな白鳥の西村真由美さんが柔らかく優雅かつ大きな踊りでとても素敵だった。いつか真由美さんのオデットが観たい。

ステッピング・ストーンズ
振付:イリ・キリアン  音楽:ジョン・ケージ、アントン・ウェーベルン
佐伯知香‐高木綾‐田中結子‐吉川留衣/大嶋正樹‐松下裕次‐長瀬直義‐横内国弘

私はキリアンは好きなので、なかなか楽しく観ることができたけど、人によっては退屈するかもしれない演目。カーテンコールの時に、周りに拍手をしていない人が結構多くて残念に思った。今日はセカンドキャスト。まず率直に思ったこと。かつては東京バレエ団は男性ダンサーの宝庫で女性はやや弱いといわれていたようだが、今の東京バレエ団は逆に女性は優れている人が多いのに、男性の良いダンサーはみんないなくなってしまっている。普段クラシックバレエを踊っている人がキリアンは難しいと思うのだけど、セカンドキャストの女性ダンサーはみんなとてもよく踊っていて、キリアンらしい表現も身に着けていた。今回は、吉川留衣さんがきれいでありながら、独特の表現力と音楽性を発揮していて良かったと思う。佐伯さんもいつもながら良かった。高木さんのピルエットも鮮やかだった。男性については、躍動感と生命感溢れる大嶋さんが一人突出して素晴らしく良くて、あとはお話にならない。大嶋さんの動きに自然と目が吸い寄せられてしまった。とても面白い演目だと思うので、もっともっと上演してほしい。東京バレエ団のダンサー、特に男性陣にはこういう独特の動きやリズム感のダンスもこなして欲しいと思う。

優しい嘘
振付:イリ・キリアン  音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、カルロ・ジェズアルド、グレゴリオ聖歌
シルヴィ・ギエム  ニコラ・ルリッシュ

ものすごくカッコよくて、ギエムとニコラによる踊りだからこそなし得た表現が観られてしびれたのだけど、いかんせんあまりにも短い。素敵~と思っているうちに終わってしまった。こんなに短かったっけ?流れるような身体の動きの大きさ、研ぎ澄まされた、鋭いムーヴメント、素晴らしい。ニコラはカーテンコールで満面の笑顔。ギエムと共演できて本当に嬉しそう。ギエムは裸足で踊っていたようだ。

Push
振付:ラッセル・マリファント  音楽:アンディ・カウトン
シルヴィ・ギエム  ラッセル・マリファント

私はこの作品の良さを理解するほどの完成の持ち主ではないのかもしれない。とても静謐で、穏やかでゆっくりとしていて、斬新さもあるし、音楽はとてもスタイリッシュで素敵なのだけど、これがギエムの行き着いた極北の地なのだろうか、と少し考え込んでしまった。逆さまにリフトされて微動だにしないギエムの造形は美しいし、余分なものをそぎ落とした動きであるのはよくわかるのだが。何回か観れば面白くなってくるのかもしれないけど、私は今回はこの日しか観ないもので。ただ、少し退屈さを感じながらも見ていくうちに、二人のやり取りが崇高なものに思えてくるから不思議だ。ギエムの裸足の、とても甲の高い足に巻かれたテーピングがとても痛々しい。カーテンコールの晴れやかな二人の笑顔は本当に素敵だった。ギエムは日本の観客の前で踊れるのがとても嬉しいみたい。

終演後は、クラブ・アッサンブレのパーティに参加。私はアッサンブレ会員ではないのだけど、アッサンブレ会員の友達に同伴。司会は高橋竜太さんで、プロの司会者以上に達者でびっくり。壇上で一人ひとりのダンサーをフルネームで紹介。斎藤さんと大嶋さん、あと長谷川智佳子さんが参加していないのが気になった。芸術監督の飯田さんが、佐々木忠次団長とベジャールさんの危篤の知らせを聞いて駆けつけた話をされていた。間に合わなかったけど、生きているかのように穏やかな顔をしているベジャールさんに話しかけ、離れがたかったという話を聞いてしんみりとした。そして、その佐々木忠次さんが舞台上に上がらなかったのも、気がかりなことであった。色々なダンサーさんとお話ができて、とても楽しい会だった。しかし色々と気になることがあった・・・。いつまでもベテランばかりが主役を張り、ゲストも多く、中堅の良いダンサーに大きな役が与えられていないことが、大きな問題になってきているのではないかと思ってしまった。

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コメント

優しい嘘、ほんとにあっという間ですごーく残念。一番かっこいい演目だったのに。

マリファントのは結構好きです。心地よい。でもちょっと長すぎるかな〜
こっちを少し削って嘘を長めにやってくれたらよかった。なんて芸術を解さないわたしは思ったりしてます。

隣の席の人、東バは「寝る」と決め込んで最初から見ていない。本当に失礼。うっかり寝ちゃったならしょうがないけど。

naomiさま、こんばんは。
私も9日のTHE 忘年会(笑)に参加しました。
どこかですれ違っていたかも知れませんね。
ダンサーと直にお話しするなんて、なかなか経験できない機会だったので、もじもじしつつもとても楽しんでいました。
高橋さんの司会も良かったですね。
「優しい嘘」観たかったですが、どうも今回は都合が付かないのでした。。来年のベジャール・プロには行きたいです。

ずずさん、こんばんは。

「優しい嘘」は作品も音楽も、そしてギエムもニコラも、衣装も、すべてが素敵だったのにあまりにも短かったですよね。もう一回やって、と思ったほど。
「PUSH」は多分2回目以降は面白いんじゃないかなって思いました。今のギエムだったらこういう作品を選ぶというのがよくわかる。

>こっちを少し削って嘘を長めにやってくれたらよかった
これは同意ですね。
ホント、東京バレエ団の上演の間は寝ると決めていたら失礼な話だわーー;良かったのに。

Elieさん、こんにちは。
忘年会、いらしていたんですね。きっとすれ違っていたと思います。私はヴィヴィアン・タムのフュ-シャ・ピンクのドレスを着ていました。連れの友達もタム着用です。
高橋さん、司会上手でしたね。私は新国立劇場のパーティにも行ったのですが、アッサンブレの方がパーティそのものは10倍くらい良かったです。

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