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2007/11/22

「旅」に佐久間奈緒さん、中村祥子さん、ロベルト・ボッレ

新潮社の雑誌「旅」にて、「海外で活躍する日本人ダンサー、美しきアスリートたちの軌跡」というミニ特集があります。中心は、バーミンガム・ロイヤルの佐久間奈緒さんと、ベルリン国立バレエの中村祥子さんのインタビュー。モノクロの素敵な写真が印象的です。

プリンシパルとして活躍している二人ですが、ここまでの道は決して平坦ではなく、外国人の恵まれたプロポーションへのコンプレックスやホームシック、ハードな稽古、怪我など多くの試練があったとのこと。外国で10代半ばという若さからたった一人で頑張るのは、想像を絶する苦労だったことでしょう。それらの試練を乗り越えるには、才能に加え、並大抵ではない精神力の強さと努力があったことが伺えます。祥子さんも、プリンシパルとなった今でも、焦りを感じたり、プレッシャーに苛まれることがあるようです。祥子さんは、チャコットのフリーペーパー「ダンスムーヴ」のインタビューでも、レパートリーを覚えるために他の団員がみな帰った後も居残って練習を続けていたと語っていました。

ほかに、ドレスデン・バレエの竹島由美子さん、アルバータ・バレエの服部有吉さん、ABTの加治屋百合子さん、スペイン国立ダンスカンパニーの秋山珠子さん、ベルリン国立バレエの針山愛美さん、そして元NDTで現在はフリーのダンサー&振付家の中村恩恵さんの紹介が、それぞれの舞台写真やプロフィールとともにあって、なかなか充実しています。目次はこちら

もうひとつ、「旅をする人」という連載で、ロベルト・ボッレのインタビューが、美しい写真つきで載っています。彼のたびのお供は海水パンツと水中ゴーグル。バカンスでも、体型維持のために水泳をしているとのこと。彼の美しい肉体は、スイミングの賜物でもあるのですね。ダイビングも好きとのことですが。ダンサーにとってもっとも大事なことはパートナーシップであると語っています。どのパートナー相手でも、素晴らしいパートナーシップを見せ、安定したリフト、相手役をより美しく見せるための控えめさが彼の美点でもあるわけですからね。ダーシー・バッセルやアレッサンドラ・フェリ、パートナーであった二人の偉大なバレリーナが今年引退しました。が、「クラシックバレエにおける貴重な歴史を受け継いだことを自覚している。彼女たちから学んだことを、これから組む若手の女性ダンサーに伝えていくことが自分の仕事だ」と語るロベルトが、次は誰と素晴らしいバートナーシップを築くのか、見守って行きたいと思います。

雑誌といえば、フィガロ・ジャポン12/5号にも、オーレリ・デュポンのショーメのジュエリーをまとった写真が美しい、4ページのインタビュー記事がありました。日常生活や、ファッション、引退後のことなど今後の展望についても語っています。モノクロの写真は、写真集「In The Company of Stars」のGerald Uferas撮影によるもの。カラーの写真のオーレリも、ちょっとグレイス・ケリーを思わせるような、輝くばかりの美しさです。

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コメント

はじめまして。
最近、祥子さんのファンになった者です。
祥子さんのインタビュー掲載について、こちらで拝見して知りまして、本屋に駆け込みました。(*^_^*)
あまり情報を得ることが無いので、雑誌に載ってることを知り、すっごくうれしかったです。
うちのブログでも、祥子さんの情報として雑誌のことを書こうと思いまして、
お礼と報告がてらコメントさせていただきました。
本当にありがとうございます。
m(_ _)m
(文才が無いので、もし不愉快な点がありましたら、申し訳ございません。)

都魅恵さん、はじめまして。ようこそいらっしゃいました!中村祥子さん、とても素敵なバレリーナですよね!私は残念ながら全幕をまだ観たことがないのですが、夏にいろいろなガラで観ることができて、ダイナミックな表現力に圧倒されました。今度は絶対に全幕を観に行きたいです。
お役に立てることができて私も嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

はじめまして。いつも拝読させて頂いております。去年12月22日、ワシントンDCでABT『くるみ割り人形』を観て来ました。クララ役の加治屋さんを、間近で見ることが出来、とても感動しました。手の動き・伸びやかな踊りに、物語の中に引き込まれました。確かに、ABTにしかない独創性の強いくるみかもしれませんが、とても楽しく、ぜひ、ニューヨークや日本でも公演して欲しいと思いました。

ルナさん、こんにちは。はじめまして!ようこそいらっしゃいました。
ワシントンで「くるみ割り人形」ご覧になったとは、現地在住でいらっしゃるのかしら?今度にほんの新国立劇場もケネディセンターで公演をやるんですよね。
ABTのくるみはまだ観たことがないので、一度ぜひ見てみたいと思うのです。しかも加治屋さんのクララをご覧になったなんて羨ましいです。加治屋さんの踊りはとても繊細なので、きっと素敵だろうな・・・NYでも劇場がくるみの時期に開いていないから上演できないんですよね。残念です。

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