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2007年11月

2007/11/30

「VOGUE NIPPON」にギエムとフェリのインタビュー/スカラ座「真夏の夜の夢」はリージョンALL

VOGUE NIPPONでは「踊る女/踊らない女」というタイトルで、シルヴィ・ギエムとアレッサンドラ・フェリのインタビューを掲載しています。

踊る女の代表であるギエムは、写真集「INVITATION」からの写真を中心に構成。私はギエムはダンサーとしてはそれほど好みのタイプではありませんが、生き方についてはこれ以上カッコいい女性はいないと思うし、素敵だと思います。写真も一枚一枚が本当にスタイリッシュで、凛としたギエムを切り取っています。現在は合気道に本格的に専念するということなので、12月の「ギエム・オン・ステージ」での「PUSH」や「TWO」が楽しみです。

踊らない女の代表は、44歳の今年引退したフェリ。おそらくこの記事は、ニューヨークで、ABTでの最後の舞台の少し前にインタビューされたものだと思います。ロベルト・ボッレもその時いたようで、彼の、「バレエは、最大限の自分を出し切れなければその人の価値はゼロに等しい。自分のミスと常に向き合っていなければならないんだ」という言葉が登場します。ABTのバレエ・ミストレスであるジョージナ・パーキンソンがロベルトに「常に100%出し切るのよ。99%じゃダメなのよ」と語りかけたことに対応する言葉です。
フェリのインタビューは、他の色々なインタビューでの言葉とほとんど同じ内容ですが、この記事の特筆すべきところは、フェリの夫ファブリツィオ・フェリが撮影した美しい写真の数々。VANITY FAIRのイタリア版を飾り、ABTでの引退公演の時にはメトロポリタン・オペラ劇場にも飾られた、ニューヨークでの高層ビルを背景にしたフェリとロベルトの陰影に富んでドラマティックなショット。母の「マノン」のポスターの前で微笑む、愛らしい二人の娘さんたちの写真もあります。

そう、二人のバレリーナの写真は、両方とも、愛するパートナーの撮影によるものを中心としているのですね。

*****
フェリとロベルトといえば、発売予定日から1週間遅れて、ミラノ・スカラ座の「真夏の夜の夢」(バランシン版)のDVDが届きました。アマゾンではリージョン1と書いてありますが、TDKのサイトのほうが正しくリージョンALLですので、安心して買い求められますね。
ついでに、アマゾンUKから取り寄せた「シルヴィア」も届いていました。こちらもリージョンALLです。

*****
さらについでですが、新国立劇場10周年記念の記念誌とDVDが、ラッキーにも当たりました。わ~い観るのが楽しみです。今週末はフィギュアスケートのNHK杯(テレビ観戦)、スターダンサーズ・バレエ団のガラ、それから世田谷パブリックシアターでのカフカ「失踪者」と忙しいので見る時間があるかな?

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11/27 キエフ・バレエ「くるみ割り人形」

タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ−
11/27 武蔵野市民文化会館
[作曲]ピョートル・チェイコフスキー
[台本]マリウス・プティパ(E.T.A. ホフマンの童話に基づく)
[原振付]マリウス・プティパ [音楽監督]アリン・ヴラセンコ
[振付・演出]ワレーリー・コフトゥン [舞台美術・衣裳]マリヤ・レヴィーツカ
[指揮]ヴォロディミル・コジュハル [管弦楽]ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

クララ(マーシャ):ナタリヤ・ドムラチョワ
王子:ヴィクトル・イシュク→セルギイ・シドルスキー
ドロッセルマイヤー:コスチャンチン・ポジャルニツキー
フリッツ:スヴィトラーナ・ミクリャエワ
ねずみの王様:イーゴリ・ブリチョフ
くるみ割り人形:マリヤ・トゥカレンコ
サラセン人:オリガ・キフィヤク、ルスラン・ベンツィアノフ
コロンビーヌ:テチヤナ・ロゾワ
アレルキン:セルギイ・チーヒー
シュターバウム:オレガ・トカリ
シュターバウム夫人:リュドミーラ・メーリニク
◇人形たち
スペイン:ユリヤ・トランダシル、オレクセイ・コワレンコ
東洋:田北志のぶ、ワーニャ・ヤン
中国:オリガ・キフィヤク、菅野英男
ロシア:ヴィクトリヤ・メジャク、ルスラン・ベンツィアノフ
フランス:テチヤナ・ロゾワ、コスチャンチン・ポジャルニツキー

私の実家から歩いて5分の会場で開催され、値段も都内より安く、うちの両親も観に行くというので一緒に観に行くことに。親とバレエなんて、ロンドン時代以来なのです。武蔵野市民文化会館はこじんまりとした会場。前方も段差があるし、2階席も舞台に近そうで見やすそうなのだけど、私の席は最前列で、舞台の後ろのほうではトウの先がちょっと見えにくかった。2列目からしっかり段差があったので、最前列以外は多分問題ないだろう。

当初王子役の予定だったヴィクトル・イシュクが3日前に背骨を痛めたそうで(ちょうど私が観た「白鳥の湖」の上演前だと思われる)、王子役は、「白鳥の湖」でパ・ド・トロワを踊ったセルギイ・シドルスキーに。

「くるみ割り人形」はセットは「白鳥の湖」に比べれば豪華でセンスも悪くない。特に2幕のセットはツアーで全国を回っている割にはゴージャスだった。衣装も全体的にはまあまあなのだけど、花のワルツがクラシックチュチュではなく、色の趣味もけばけばしくてあまりよろしくないのがちょっと興ざめ。しかも男女とも私の嫌いなヅラ着用だし。金平糖と王子の衣装は素敵だった。主役二人はヅラなしなのが良かった。

ナタリヤ・ドムラチョワは小柄でかわいいので、マーシャ役はよく似合っていて本当にお転婆な少女のよう。フィリピエワがオデットを踊らない時は彼女がオデット/オディールだったようだけど、元気が良すぎてオデットタイプではないかな。テクニックはかなり強いタイプで、特に回転は大得意の様子。女性でサポートなしのピルエットを4~5回回れるのは大したもの。2幕金平糖の精のコーダのフェッテでは、3回転まで入れていてすばやくクルクル回る。演技の方も、とても少女っぽくて可愛かった~。

1幕では男の子の役も、フリッツ始め全部女性ダンサーが踊っていた。群舞で男の子たちもほっそりときれいな脚だったで、悪くなかったと思う。ここのくるみの演出は、普通のくるみより踊るシーンが多い感じがする。それから、くるみ割り人形も女性ダンサーが演じている。ほっぺたの赤いくるみ割り人形メイクがとってもキュートだけど、ちょっとだけ色っぽい。ドロッセルマイヤーはあまり大きくなくてなんか普通のオッサンだった。サラセン人の人形が元気いっぱいでやたら身体能力あるな、と思ったら、それは「白鳥」でロットバルトを踊ったルスラン・ベンツィアノフだった。

ねずみと兵隊たちの戦いで、やっと男性群舞が見られた。ねずみたちは、ねずみの顔がついた帽子をかぶっているけど顔は普通に帽子の下から見えて、服装も普通の兵隊っぽい格好、尻尾があるのと、猫背気味にしているところでねずみっぽさを出していた。ねずみ&兵士たちがいっせいにトゥール・ザン・レールしてみたりするところは結構迫力があって圧巻。くるみって、日本のバレエ団でばかり見ていたから、大抵ねずみとか兵士は子供たちが演じているのを見ることが多くて、大人の男性ダンサーが踊るとかっこいいのね。ねずみの王様は怪物っぽいお面をしていてなかなか堂々と様になっているのだけど、衣装がちょっとしょぼくて気の毒。マーシャが投げたスリッパでねずみ軍団はあっさりといなくなっちゃって、残されたくるみ割り人形が、王子様に変身。

シドルスキーは「白鳥の湖」のパ・ド・トロワでもなかなか素敵だしジュッテがきれいだと思ったのだけど、王子も良かった。背が高くて金髪、脚もきれいで、いかにも王子っぽい容姿。サポートが抜群に上手い。アダージョでは、フィッシュダイブなどもあるしかなりリフトが大変だと思うけど、急遽代役として出演しているとは思えないほどスムーズだった。(でもコルプの王子も見たかったよ~)

雪の精たちは白いチュチュで小さなかぶりものをしている。席が前過ぎて群舞がどれくらい揃っているのかはちょっとわかりにくかったけど、足音は全然しないし綺麗だったと思った。


2幕の人形たちのディヴェルティスマンでは、まずスペインのユリア・トランダシルのポールドブラの美しさに魅せられた。腕が細くてアンオーのアーチが芸術品のように美しい。東洋は一般的にはアラブの踊りと呼ばれているのだけど、衣装が、「シェヘラザード」のゾベイダと黄金の奴隷そのまんまなのがちょっと笑える。田北志のぶさんは、とても華奢だけどプロポーションも非常にきれいだし、踊りもとても正確で大人の人の凛とした美しさがあった。もう少し色っぽくても良かったかもしれないけど。相手役の人は背が高くて細くて顔が濃ゆい。中国は菅野英男さんがまた得意の回転系で元気いっぱい魅せてくれた。ロシア(トレパック)は、またまたルスラン・ベンツィアノフが登場。ゴムマリのようによく弾んでいて、飛ぶわ回るわ。特に後半の高く舞い上がるマネージュは観客に大うけ。すごいテクニシャンだと思うんだけど、体操の選手みたいであまりバレエっぽくないのよね。でも愛嬌があって魅力的な人ではある。フランス(葦笛)は、「白鳥の湖」のパ・ド・トロワの美人の方のテチヤナ・ロゾワのチュチュ姿が美しくて美しくて。そういうわけで、見ごたえたっぷりのディヴェルティスマンだったのだけど、踊っている間に他に誰も舞台にいないのが相当寂しい感じ。装置は素敵なのにね。

そして花のワルツ。前述の通り衣装がちと最悪で、せっかくの美人&プロポーションよし子ちゃんたちの魅力を殺しちゃうような感じでもったいなかった。踊りの質は高く、足音は小さいし動きも比較的揃っているのに。男性陣は4人でトゥールザンレール。新国立劇場でも男性四人のグランパクラシックは大体一人くらいちゃんと着地できない人がいるものだけど、ここは大丈夫だった。

ちょっと珍しいなと思ったのは、各国の人形たちがみんなで踊るパートがあること。。これはちょっとお得感あり。

そしてパ・ド・ドゥ。素敵でした~。くるみのグラン・パ・ド・ドゥは音楽がきらめくように素晴らしいし、甘い幸福感に満たされていて、至福の時を感じることができるのだけど、このカップルも良かった。とても息が合ったパ・ド・ドゥだった。シドルスキーは背が高いし、跳躍も高く跳んでいるのに着地の時に全然音がしないから素晴らしい。ドムラチョワはオルゴールのバレリーナ人形みたいにくるくる回転が得意で、すばやく軸もぶれずにシングル2回&ダブルの繰り返し、トリプルも2回入る見事なフェッテ。

夜が終わり、一人取り残されたマーシャが、くるみ割り人形を抱きしめる。そのときのしみじみと幸せな表情、少しだけ大人になったマーシャを見ると、じわ~と涙が出てくる。微笑むドムラチョワがとっても可愛らしく、いとおしい。今日もいい公演だったな~と。

オーケストラも小さな会場だったのに、よく鳴っていて、ミスはあったものの気にならない程度で良い演奏だった。また、あのダニー・デヴィートに似た太っちょの指揮者さんだった。オーケストラピットが浅いため、最前列から演奏している姿がかなり見えたのがちょっと面白かった。

地方の小さな会場だったので観客の質が心配だったけど、平日の夜で子供が少なかったこともあり、問題はなかった。武蔵野市民文化会館は会員組織がしっかりしているので、観客も劇場慣れしていたようだ。

2007/11/29

レペット&ユネスコの「Danse pour la Vie」プロジェクト

ダンスマガジン最新号に、今年60周年を迎えたダンス用品ブランド「レペット」と、ユネスコが共同プロジェクトDanse pour la Vie(命のダンス)を発足したとの記事があり、その一環で60人を超える著名なダンサーやアーティストがデザインしたシューズやウェアの写真がたくさん掲載されています。これらの靴や衣装をオークションにかけ、恵まれない子供たちにダンスに触れる機会を作るという企画です。

オーレリ・デュポン、マチュー・ガニオ、ブリジット・バルドー、モーリス・ベジャール、ジャン=ポール・ゴルティエ、川久保玲、土屋アンナほかの著名人がデザインしたバレエシューズやカットソー、ドレスの可愛いこと!

プロジェクトのサイトでは、レセプションの写真に、アニエス・ルテステュ、ドミニク・カルフーニ、マチュー・ガニオの姿を見ることができます。マチューのママは今でもとても美しいですね。
http://www.vitaloptions.org/fr/danceforlife.htm

また、プロジェクトの宣伝用の動画もあります。
http://www.diplomatie.gouv.fr/fr/actions-france_830/commission-francaise-pour-unesco_3962/colonne-droite_4335/partenariats_11332/repetto-danse-pour-vie_55203.html

そして、AFP通信のニュースでは、これらのシューズやウェアがパリの本店に展示されている様子の動画を見ることができます。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/fashion/2318304/2405276

これらのシューズやウェアは、オークションにかけられる前に世界各地で公開され(東京は2008年8月を予定)るそうです。プロジェクトの顔にはアリシア・アロンソが選ばれ、今年の12月には、早くも、キューバの子供たち4612人に、トウシューズやレオタードなどのバレエ用品をクリスマスプレゼントとして届けるとのこと。来年には3カ国から子供たち約7人ずつをパリに招き、世界的な振付家とのコラボレーションを図る計画もあるそうです。衣装はゴルティエが担当するそうで。

12月にパリに行った際には、ぜひレペットのお店に寄ってみたいと思います。現在パリ・オペラ座のストは余談を許さない状態で、最悪の場合、年末までストが継続する可能性があります。せっかくのチケットも無駄になるかもしれませんが、せめて、この展示は見たいなあ。靴も大好きで海外に行くと必ず買っちゃうし。

レペットは、日本ではタウン用のシューズとしてもとても人気がありますが、もともとはローラン・プティの母であるローズ・レペットが1947年に息子の助言でトウシューズを作ったことから始まったのですね。

それにしてもこの月の表紙のアリーナ・コジョカルの写真が可愛い♪衣装の繊細さも伝わってきます。たまにはカメラ目線で上半身のみの写真もいいですね。

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2007/11/28

ロベルト・ボッレのGAPの広告続報

PonさんのAppluase Applause!で教えていただいたロベルト・ボッレのGAPの広告ですが、なかなか話題を呼んでいるようです。

カナダの新聞TheStarでは、この広告で共演したグレタ・ホジキンソン(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)のインタビューが載っています。それによると、この写真は7月にニューヨークにて行われ、3時間の撮影の後ロベルトはイタリアへと飛び去って行ったとのこと。片手でロベルトが彼女をリフトした時、その場にいた人はみなワオ!と驚いたとのこと。この広告は、VanityFairなどのファッション誌に掲載されているようです。

そもそも、この広告は、俳優のジェームズ・マーズデン(「X-メン」)やロドリゴ・サントロ(「300」)、モデルの冨永愛と愛息、女優のゾーイ・ザルダナ(「センターステージ」「パイレーツ・オブ・カリビアン)などのセレブがGAPを着用したクリスマス向けのシリーズのうちの一枚。

別カットの広告(コレがまた可愛い!)と、他のセレブたちの写真はここで見ることができます。
http://community.livejournal.com/ohnotheydidnt/17808954.html

Scan0001

あの素敵な男性は誰?とカナダの新聞の投稿でも話題になっているようです。

また、amicaさんのロベルト・ボッレのバレエな日々で教えていただきましたが、撮影の様子はGAPの特設サイトで見ることができます。楽しそうですね~

「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」

バレエ写真家のKYOKOさんより教えていただきましたが、KYOKOさんが撮影した写真も収められている「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」が12月14日に発売されます。

FIGARO BOOKS
マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状

著者・マニュエル・ルグリ
07年12月14日発売 B6変形 1680円128ページ ISBN978-4-484-07237-1

美しいヴィジュアルとともに バレエ界のスーパースターが案内する世界最高峰のバレエの殿堂

内容 
●音楽写真家 木之下 晃氏によるパリ・オペラ座ガルニエのめったに撮影できないアングルでの美しい劇場写真 
●20年間マニュエル・ルグリを撮り続け、もっともルグリの信頼を得るバレエ写真家の一人、 KYOKO氏による舞台写真
●ルグリの楽屋、衣装部屋、練習スペースなど、珍しいオペラ座のバックステージ写真
●オペラ座でのルグリ・インタビュー、バレエとの出会いから今後の引退まで、バレエ人生を語る
●ルグリのバレエ・レパートリー、20作品を自ら解説

FIGARO BOOKS マニュエル・ルグリ パリオペラ座への招待状FIGARO BOOKS マニュエル・ルグリ パリオペラ座への招待状
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2007/11/27

小林紀子バレエシアター「ジゼル」「ソワレ・ミュージカル」11/17(まだ途中)

第88回 小林紀子バレエシアター 公演
指揮 渡辺一正
演奏 東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
衣装・装置提供 オーストラリアン・バレエ団(ジゼル)

「ソワレ・ミュージカル」
振付:ケネス・マクミラン

Pas de deux 大森結城 冨川祐樹
Boys      佐々木淳史・冨川直樹
6 Blue Couples 大和雅美 奥田慎也 難波美保 中尾充宏 中村麻弥 佐藤禎徳 
駒形祥子 澤田展生 小野絢子 福田圭吾 真野琴絵 八幡顕光
12 Black girls 楠本郁子 高畑きずな 宮澤芽実 斎木眞耶子 小野朝子 松居聖子 金子緑 
萱嶋みゆき 志村美江子 荒木恵理 藤田奏子 倉持志保里
Pas de quatre 佐々木淳史 冨川直樹 福田圭吾 八幡顕光

初めて観る演目で、プロットレス・バレエ。色鮮やかでポップな衣装が可愛らしい。女性の衣装は、カラフルなチュチュで、男性は、兵隊のような衣装だけど、実際の兵隊がこんな華やかな色を着ることは絶対ありえないわけで。
主演のペアのパ・ド・ドゥと女性のソロ、男性のパ・ド・カトルがある。ソリストの大森さんは、長身でダイナミックな動きがかっこいいダンサーで、ここでものびのびと魅力的に踊っていた。冨川祐樹さんは、サポートがやや苦手なのか、長身の大森さんには少し小さいのかな。ヴァリエーションになると急に生き生きとして美しさもアップする大森さん。パ・ド・カトルの4人の男性は冨川直樹さん以外は(冨川さんは元)新国立劇場のダンサーで、ここのテクニックは高いはずなのだけど、全然揃っていなかった。11日まで新国立の「椿姫」が入っていたので、合わせる時間がなかったのかもしれない。

「ジゼル」
振付:デレク・ディーン

Act 1

Giselle 島添亮子  Albrecht ロバート・テューズリー
Hilarion 中尾充宏  Berthe 板橋綾子
Batilde 楠元郁子  Head of hunts 小笠原一真
Wilfried 西岡正弘  
Pas de six 高橋怜子 駒形祥子/萱嶋みゆき 小野絢子
       中村誠  冨川祐樹 冨川直樹
6 Friends 大和雅美 難波美保 中村麻弥 小野朝子 志村美江子 真野琴絵
8 Peasant couples 宮澤芽実 松居聖子 金子緑 萱嶋みゆき/駒形祥子 荒木恵理 藤田奏子 
倉持志保里 秦信世 奥田慎也 井口裕之 佐々木淳史 澤田展生 佐藤禎徳 柄本武尊 山崎健吾 
アンダーシュ・ハンマル
Court gents 石井四郎 塩月照美 保井賢
2 Court ladies 藤下いずみ 赤池美恵子 大森結城/高畑きずな 斎木眞耶子 村上弘子

Act2

Giselle 島添亮子  Albrecht ロバート・テューズリー
Hilarion 中尾充宏  Berthe 板橋綾子
Queen of the willis 高畑きずな
Duex willis 大和雅美 高橋怜子
Willis 楠元郁子 難波美保 中村麻弥 宮澤芽実 斎木眞耶子 駒形祥子 小野朝子 松居聖子
金子緑 萱嶋みゆき 志村美江子 荒木恵理 藤田奏子 倉持志保里 村上弘子 真野琴絵 
秦信世 瀬戸桃子 
Peasants 宮崎由衣子 大門彩美

セットはオーストラリア・バレエから借り受けたもので、茶系統を中心にしたグラデーションがきれい。なかなか立派なセットだった。衣装も茶系統で統一感がある。島添さんのジゼルは小柄で華奢、とても儚い感じ。髪型やメイクがちょっと古い感じで少し老けて見えるのがもったいない。腕のしなやかな動きの美しさは特筆ものだし、非常に丁寧に踊っていて、ジゼルの健気な性格を体現していた。軽やかで愛らしく、メイクにさえ問題がなければ少女に見えるほど。テューズリーのアルブレヒトは、相変わらず演技が濃い。登場してきた時からもうラブラブ全開で、家の陰からチュッチュとキスを投げる姿も堂に入っていて、プレイボーイらしい軽さもあるんだけど、ものすごく愛を感じさせてくれる。ジゼルのことは遊びだったとしても、真剣に遊びに取り組んでいるアルブレヒトなのだ。
ジゼルとのやり取りは、演技派二人であるからして、会話が聞こえてきそう。幸せに満ちあふれていて、素敵なカップルだな~って微笑みたくなる。

一方、ヒラリオンの中尾さんは、ジゼルの母であるベルタにはとても気に入られている風。通常の演出と違って、ヒラリオンは、狩りの戦果を扉にかけておくのではなく、ベルタに直接手渡しし、受け取る方のベルタもとても嬉しそうだ。ベルタは、将来ジゼルはヒラリオンと結婚するのね、と思っているようで、ロイス=アルブレヒトに対してはあまり好感を持っていない。ヒラリオンは、ヘアメイクなども粗野な森番という感じでも、ストーカーという感じもなく、普通の青年っぽい。でもやっぱり、ジゼルには相当執着しているようだ。彼女に強く恋焦がれているのがよく伝わってくる。

ディーン版の演出は非常に演劇的で、ベルタはジゼルや村の女性たちに向けて、そんなに踊ってばかりいるとウィリになってしまうよ、と非常に丁寧に説明する。村人たち一人一人の演技もなかなか達者だ。

ペザントの踊りは、パ・ド・シスになっているけど、女性一人と男性二人の踊り、男性一人と女性二人の踊りという風にちょっと変わった組み合わせ。ヴァリエーションを踊ったのは中村誠さんで、相変わらず彼の踊りは群を抜いて美しく、着地もきれいだし猫科のようなしなやかさ。女性ペアでは、小野絢子さんがきれい。

印象的だったのが、バチルドの楠元郁子さん。高慢そうなお姫様で、こんな汚い椅子に座るのもイヤって顔をするし、ネックレスをジゼルにプレゼントしたときにお礼にジゼルが手にキスしようとすると、露骨にイヤそうに手をどける。あからさまに村人たちを見下しているのがわかった。アルブレヒトを問い詰める時もすごく怖いし、イヤな女を好演していた。挙句の果てに、狂乱したジゼルに体当たりされて、見事なコケっぷりまで披露。新国立劇場で「ジゼル」を上演する時にも是非バチルドを演じて欲しいと思った。

そんなバチルドに問い詰められた時のテューズリーのすっとぼけぶりが面白かった。あれ~ナンで僕はこんな格好をしているんだろう?そうだ!ちょっとふざけていただけさ、あはははと軽く誤魔化そうとしていたのが、なんとも情けなくも軽薄で笑えた。ヒラリオンが立ち向かっているところも余裕で受け流している。そんな彼の不誠実な姿を見たジゼルが壊れるのも無理はない。

(つづく)

2007/11/26

ABT2008年来日公演速報

いつもお世話になっている日々これ口実さんに教えていただきましたが、いつのまにかこんなサイトができていました。

アメリカン・バレエ・シアター 2008
http://abt2008.seesaa.net/

ここに、来年の来日公演のチラシ画像が載っています。(セクシーなカレーニョさんのアリ)

Flyer

それによると、

アメリカン・バレエ・シアター  3年ぶりの来日!!
2008.7.17[THU] ⇒ 25[FRI] 東京文化会館

≪ABTオールスター・ガラ≫
7.17(木) 18(金)
≪海賊≫
7.19(土) 20(日) 21(月・休)
≪白鳥の湖≫ 
7.23(水) 24(木) 25(金)

2008年2.17(日)一斉前売開始!

ということだそうです。


男達が舞う≪海賊≫

ロットバルトが2人!?何かが違う!≪白鳥の湖≫

というコピーは、かなり笑えますね・・・。

2007/11/25

11/24キエフ・バレエ『白鳥の湖』

キエフ・バレエ(タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ)『白鳥の湖』
2007年11月24日(土) 東京国際フォーラム ホールA

[作曲]ピョートル・チェイコフスキー
[台本]ウラジーミル・ベギチェフ、ワシリー・ゲリツェル
[原振付]マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、フョードル・ロプホフ
[振付・演出]ワレーリー・コフトゥン [舞台美術・衣裳]マリヤ・レヴィーツカ
[指揮]ヴォロディミル・コジュハル [管弦楽]ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

オデット/オディール:エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)

ロットバルト:ヴィクトル・イシュク→ルスラン・ヴェンツィアノフ
王妃:リュドミーラ・メーリニク
家庭教師:オレガ・トカリ
パ・ド・トロワ:オリガ・キフィヤク、テチヤナ・ロゾワ、セルゲイ・シドルスキー

大きな白鳥:田北志のぶ、オリガ・キフィヤク、テチヤナ・ロゾワ、イリーナ・ボリソワ
小さな白鳥:ナタリヤ・コストグリズ、オクサーナ・シーラ、ナタリヤ・ソルダテンコ、ユリヤ・シュマク

花嫁候補:田北志のぶ、テチヤナ・ロゾワ、ユリヤ・トランダシル、イリーナ・ボリソワ
ヴェニスの踊り:寺田宣弘→菅野英男

東京国際フォーラムAというとんでもない会場だということにしり込みし、愛するコルプの主演が決まってから光藍社に電話しても良席は残っておらず、オークションなどを探し回ってようやくまっとうな席を入手したのが数日前。でも、その苦労の甲斐があった、とても良い公演だった。やっぱりロシアバレエは素晴らしい!

<1幕>
コルプの王子は、どうしても悪人顔を観てしまうと怪しさが加わってしまうのだけど、踊りは正統派でエレガントこの上ない。長い脚、柔らかい背中、優雅に高く上がり綺麗に伸びたアラベスクやアティチュード、美しいつま先。アッサンブレでの5番の着地も正確だし、山なりに上昇していく跳躍の滞空時間の長いこと。1幕では世間知らずの王子ということになっているはずだけど、うむむ、どう見ても色々なことを知りすぎている王子って感じ。下手の椅子に座って思い悩み、思索しながらお酒を飲むところが色気過剰でどうしようかと思った。回転する時のデリエールにした足先もきれいで、柔らかで美しいのに。。。。とはいっても、やっぱりボンボンというか育ちのよさを、ふとしたしぐさの美しさや姿勢の良さで表現できていた。目が吸い寄せられてしまう存在感はさすが。

パ・ド・トロワの3人はとてもよかったと思う。セルゲイ・シドルスキーは、「ライモンダ」でジャン・ド・ブリエンヌ役が予定されているようで、主役の実力があるのがわかる。非常に跳躍が大きく着地もきれいで金髪で華があるダンサー。女性二人は優雅なポールドブラがきれいだし、しっかりしたテクニック。二人とも美人だけど、特に青い衣装のテチヤナ・ロゾワは顔もプロポーションもものすごく美しい。ここの振付は、コーダの踊りは王子が踊る。一般的な「白鳥の湖」より王子の踊るパートが若干多くて、それは1幕に集中している。女王様は背はあまり高くないけど、金髪でとても美人。いつも思うんだけど、海外のバレエ団の「白鳥」だと女王様が、現役のバレリーナが演じていてとてもきれいなのに、なんで日本のバレエ団だと田舎のおばさんみたいなのが踊るんだろう。

王子には戴冠式みたいなのがあるのだけど、偉い騎士に大きくて重々しい剣で肩をトントンと叩かれて、そしてその剣を渡されるのだ。それから、女王に弓矢をプレゼントされる。弓矢をもらったときのほうが数倍嬉しそう。そしてこの式は、なぜか崖っぷちみたいなところで行われるのだ。

<1幕2場>
フィリピエワの白鳥が素晴らしかった~。大袈裟な演技をするわけではないし派手さはないのだけど、とてもドラマティックな演技を見せてくれた。ちょっと見、お顔はアニエス・ルテステュに似ている気がしたのだけど、大きな瞳が美しい。この版は自分の運命をマイムで見せるわけではなく、白鳥を丁寧に踊ることによって心情を表現していく。細やかに神経の行き届いた白鳥で、運命を嘆いているわけでもないけれども切なさが伝わってきて、本当に王子を求めていたのだという心情が指先から伝わってくる。繊細なのだけど、王子に抱き寄せられた表情が胸を締め付けられるほど色っぽかった。コーダでは、それはで儚く叙情的だったフィリピエワが力強く羽ばたき、自由になれる喜びを表現していて凛とした美しさを見せていた。パドブレしながら去っていく時の腕の細かく打ち震える動きがものすごくて、いったい腕にいくつ関節があるのかしら、と思うほどだった。それまでは、柔軟性はあれども、さほど腕がくねくねした白鳥ではなかったのは、白鳥の持つ気品と、人間としての部分を表現していたってことね。

コルプの王子はというと、これまたすごく直球で、戸惑いとかためらう気持ちは微塵もなく、ストレートに白鳥への思いを伝える熱演で、ひたすら熱かった!昨年のマリインスキーの来日公演でヴィシニョーワと踊った時は、二人とも濃すぎて胸焼けがしそうだったけど、さすがにそれはなかった。フィリピエワの儚さでちょうど良い濃度になった感じ。二人で会話を重ねているような、演劇性が伝わるような舞台。コルプはほっそりとしているのに、リフトが非常に安定しているのが素晴らしい。フィリピエワは決して華奢なタイプではなく、身体は非常に筋肉質なので軽くはないと思うのだけど。二人の心はまさに今ひとつになっているのね、とおもわせるほどぴったりと合った演技や動き。

ロットバルトは、今日になってキャスト変更。ルスラン・ヴェンツィアノフは、背が少し低め。跳躍力はものすごくあってびっくりするほど高く跳べるけど、ちょっと踊りが雑な面も見受けられた。この版はロットバルトの踊る場面がかなり多い。

大きな白鳥の中の一人に、田北志のぶさん。脚が長くプロポーションの美しいウクライナ人に混じっても見劣りしないスタイルの良さ。とてもきれいに踊っていたと思う。3幕でも2羽の白鳥の2番目という重要な役で素晴らしかった。オデット/オディールも持ち役にしているようだ。群舞は、プロポーションが揃っていて、一糸乱れぬ、というわけには行かなかったけど、足音もあまりせず、上半身はみなとてもきれいだったと思う。さすがウクライナ人は美女揃いで、眼福のひとこと。

<2幕>
広い舞台で美術は綺麗なのだけど、立ち役がいなくて舞台の上の人数が少ないため、ちょっとガランとしていて寂しい印象。踊りの順番が少し変わっていて、花嫁候補の踊りの次に、もうオディールとロットバルトが登場。この二人の登場した後に、スペインの踊りが始まるという東京バレエ団みたいなパターン。スペインは物足りなかった。これは東京バレエ団に軍配が上がる。それからヴェニスの踊り。これは、男性が一人でソロを踊るというもので、日本人の菅野英男さん。パ・ド・シャとジュッテを多用した振付で跳んでばかり。高く跳んでいるけど、ちゃんと優雅さもあってなかなか素敵。フィニッシュは、ピルエット・ア・ラ・スゴンドで、数え切れないくらいの回転数を綺麗に回っていて、テクニシャンぶりを見せてくれた。チャルダッシュは粘っこい踊りがいかにもロシアの民族舞踊チックで、男性ソリストの長~い脚とものすごく低く落とした腰が印象的だった。マズルカはなんてことなく、全体的に、ロシアのバレエ団の割には民族舞踊は大人しくて、ちょっと物足りない。

ここでグリゴローヴィチ版と似ている、ロットバルトのソロ。本当にこのロットバルトさんは良く跳ぶ。錐もみ状態になっているすごいトゥールザンレール、それから空中で前後の脚をパッと入れ替える派手な技などを連続して見せてくれた。身体能力はすごくあるのだから、上半身がもう少し綺麗になると化ける素材かも。

フィリピエワの黒鳥は、これまたこれみよがしな妖艶さや強さはないのに、魔力や吸引力を感じさせていてとても魅惑的。長~くて安定したバランスや不敵な表情、堂々とした女王の風格が素敵だった。そしてフェッテがこれまたお見事。前半は3回に1回ダブルを織り交ぜていたけど、とてもスピーディで正確。軸はまったくぶれず位置も移動せず完璧だった。これだけ見事なフェッテは、7月のKバレエの「ドン・キホーテ」での荒井祐子さん以来かもしれない。素晴らしい!

ロットバルトに愛を誓え!と迫られた時にふとコルプが見せた弱気な表情、こういう意外性にくらっときた。そして美しく高笑いするオディールに逃げられ、後を必死に追うも逃げ切られてしまったコルプがへなへなと女王にすがりつく姿は、無垢ゆえに傷ついたか弱い王子になっていて、この人の演技の奥深さを感じさせた。

<3幕>
この3幕は基本的にはセルゲイエフ版に似ていると思う。6羽だけ黒い白鳥が登場する。2羽の白鳥の踊り。田北さんが、長い手脚をきれいに使っていて素敵だった。嘆き悲しむオデットの登場。このオデットは本気で王子に恋をしているけど、もうどうしようもないのだ。王子が駆け込んでくる。ここからが本当にドラマティック。オデットは、過ちを犯してしまった王子を許し、王子と結ばれたい、でもいまとなってはそれは叶わぬ夢で、心が千々に引き裂かれそうになっている。王子はオデットを熱く抱きしめて、二度と彼女を離すまいと願っているし、オデットも同じ気持ちで、二人は強く求め合っている。コルプの情熱的な演技。あの悪役顔が必死に愛を訴えていると、なぜかかえって心を打つ。王子は過ちを深く後悔し、何とかしてオデットを救いたいと願って手を差し伸べるけど、その手をすり抜けていくオデット。心は王子のものなのに運命に引き裂かれる・・・。ふたりののばした手が遠ざかっていくのが切ない。フィリピエワの哀しげな表情に思わず涙。そして王子とロットバルトの最後の戦い。高々とオデットを抱えて、ロットバルトへ立ち向かっていく王子。長い距離を、フィリピエワをリフトして走っていくのは本当に大変なことだと思うのに、そんな大変さを微塵も感じさせないコルプのリフト技術の素晴らしさ。敵を射る鋭い視線のカッコ良さにしびれる。愛することを通じて雄雄しさを獲得した王子は、ついにロットバルトの左の翼をもぎ取る。バランスが崩れた状態でもがき苦しむロットバルトは、それでも抵抗するけどついに絶命。その場を離れていたオデットが戻ってきて、二人はめでたく結ばれた。

いい舞台だった。コルプにはまたまた惚れ直して、来年のレニングラード国立バレエの白鳥もチケットを取るべきかと思わされたし、フィリピエワの表現力やドラマ性そして確かな技術にも魅せられた。

そして特筆すべきは、座付きオーケストラの見事な演奏。ごくたまにミスはあったものの、全体的にロシア桶らしくよく鳴っており、繊細さも持ち合わせていて思わず聞きほれるところも。舞台のクオリティを大幅に上げていた。太っちょの指揮者さんがなんだかとても可愛かった。

2007/11/24

オーケストラ・ダスビダーニャの定期演奏会はショスタコーヴィチ交響曲第9番・11番

ショスタコーヴィチ専門のアマチュア・オーケストラであるオーケストラ・ダスビダーニャの第15回定期演奏会のチケットが近日発売されます。
私は今年2月の公演を聴きに行ったのですが、とてもアマチュアとは思えないレベルの高い、ショスタコーヴィチへの愛に溢れた演奏で楽しめました。

今回演奏される「交響曲第11番(1905年)」は、ハンブルク・バレエの「ニジンスキー」の第2幕のほとんどすべてで使われている曲で、まるでこの作品のために作られたと思うほどでした。ショスタコーヴィチの曲にしてはわかりやすい方だと思いますし、とても楽しみです。

日時:2008年2月11日(月・祝)昼公演 
東京芸術劇場大ホール 

ショスタコーヴィチ

  ノヴォロシスクの鐘
  交響曲第9番 変ホ長調 作品70
  交響曲第11番 ト短調 「1905年」作品103

指揮者 長田雅人(常任指揮者)

チケットは11月29日(木)よりチケットぴあにて
12月初旬より東京芸術劇場チケットサービスにて販売
チケットぴあ (http://www.pia.co.jp/)
     tel:0570-02-9999
(※一部の携帯電話・PHS・IP電話から利用不可)
東京芸術劇場チケットサービス tel:03-5985-1707

パリ・オペラ座「ル・パルク」先行販売、中国映画祭「四大天王」など

楽天ポイントのプラチナ、ゴールド、シルバー会員対象に楽天チケットのパリ・オペラ座「ル・パルク」の先行発売が今日から始まっていました。コメントで教えていただきました(ありがとうございます)。私はゴールド会員ではなかったんですが、家人が最近楽天でワインばかり買っているもので、ゴールドだったので取ってもらいました。とりあえずルグリの日だけ。それにしても、B席でも19000円って改めて高いですね。。。ニコラ&プジョルの日は、一番安い席を買うかしようか、どうしようかしら。

19日に公演が行われたのでオペラ座のストはもうないのかと思ったら22日はまた中止だったのですね。この連休を利用してパリへ観に行っている人もいるのに。観られなかった方々は本当にお気の毒です。交通関係は収束に向かっているようですから、本当に早くちゃんと再開することを祈ります。

***********
さて、今日は草月ホールで中国映画祭2007に行ってきました。実は東京国際映画祭で「鉄三角」を観たり、東京フィルメックスでジョニー・トー監督の「放・逐」(傑作!)を観たり、映画祭づいているのです。全部香港映画ですが。なかなか映画を観る暇がないのですが、もともと映画が本職で・・・。

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私が勝手に世界3大美形俳優の一人と呼んでいるダニエル・ウー(呉彦祖)の初監督作品。それも、彼が仲良しのテレンス・インはじめ俳優仲間と4人組のロックバンドを組むというドキュメンタリー作品、と見せかけて、モキュメンタリーというか、映画を作るためにバンドを結成して偽ドキュメンタリーにしたというもの。なんと1年半も、映画制作を隠してバンドとして活動したそうで。人気俳優のダニエルが何故今頃になってバンドを、って思われたようです。

バンドを組んだはいいけど、まともに歌えるのがテレンス・イン一人で、レコーディングからしてもう悲惨なもの、しかもレコード会社との契約がうまくいかなかったため、発売前の楽曲をネットに作為的に流出させて話題を呼ばせるなんて手法を使ってみたりして、非常に手が込んでいる。それから、ライヴのための衣装をあつらえるところなんか、衣装のあまりのゲイゲイしい趣味の悪さと怪しい衣装デザイナーや振付師に大爆笑。いつもはクールな悪役や、美貌の貴族とか演じているダニエル・ウーが実際は音痴で踊りもへたっぴなのにまた大笑い。インタビューも、ジャッキー・チュンやニコラス・ツェー、カレン・モクなどの有名どころを呼んで香港芸能界について、辛口トークをさせるなど、芸能界の問題点もさりげなく見せてみる。(ジャッキー-・チュンが、40歳過ぎて今更四大天王もないでしょ、って言っていたのが笑えました)

そして、グループ内での対立とか、色々な事件がおきて。いったいどこまでが本当でどこまでが嘘なのか、考えながら見るのも楽しい。基本的にコミカルなバカ映画なのだけど、芸能界への皮肉もたっぷりで、相当面白かったです。しかも、麗しいダニエル・ウーのティーチインつきですごくしあわせでした。明日も行く予定です。

*********
夜は、録画を溜めるばかりで全然観ていなかったグランプリシリーズの録画をちょっと見ました。ジュベールが欠場で個人的にテンションが下がっていたエリック・ボンバールで2位になったセルゲイ・ボロノフというロシアの若い選手が金髪でとても美形でスタイルも良く、スケーティングも、4回転も飛べそうな高いジャンプ、ミスなしの美しい動きと素晴らしかった。彼に限らず、男子のフィギュアの選手は美しい人が多いのですね。が、一人ぶちゃいくなブレオベールの演技がユーモラス、とっても楽しくって、ますます好きになってしまいました。明日のロシア大会はお気に入りのジョニー君が出るので、ますます楽しみです。その前にHDDを空けておかなければなりません。

2007/11/22

iPhoneのCMにThe Wingerのクリスティン・スローン

ABTのデヴィッド・ホールバーグやマーサ・グラハムの折原美樹さん、シュツッゥトガルト・バレエのエヴァン・マッキー、そしてクリストファー・ウィールダンなど、世界各国のダンサーや振付家がエントリを寄せているブログthe Wingerの主宰者、NYCBのクリスティン・スローンが、AppleのiPhoneのCMに出演しています。

CMを見るとわかるとおり、このCMでクリスティンは、iPhoneを使ってThe Wingerに記事を投稿したり写真を撮ったりしているってことを語っています。そして、このCMについて、クリスティンはThe New York Observerのインタビューに答えています。CMが放映されたため、The Wingerのページビューが一日2000から48000にも膨れ上がったとのこと。クリスティンは、とってもキュートな美人だからきっとギークなお兄さんたちにも人気が出たことでしょう。

http://nyobserver.com/2007/bloggerina

ブログでも書いていましたが、彼女はここ2年ほど腰の故障に悩まされており、3度の手術を受けていましたが完治しなかったようです。そしてついに、バレリーナを引退し、NYCBのニューメディア担当のディレクターに就任することになったとのことです。そもそもは、怪我をして回復してきた頃に携帯のカメラで撮影した写真を投稿することで始めたブログでしたが、いつのまにかこんなにも大きな存在になっていました。そして、NYCBも、彼女の活動に協力的で、多くのリハーサルシーンや舞台の袖からの写真、楽屋の写真と記事がアップされるようになりました。

ピーター・マーティンス振付の新作「ロミオとジュリエット」のプレミアの際には、クリスティンがスペシャル・サイトの制作を行いました。今後も、NYCBのWebサイトは、他のどこのバレエ団よりも先進的なものになるに違いありません。

なお、The Wingerは寄稿者もどんどん増えて、世界中のバレエシーンが手に取るようにわかるサイトに成長しました。最近参加した、バレエ・デ・サンチアゴ(マリシア・ハイデが芸術監督を務めるチリのバレエ団)のパトリシオ・メロのエントリが、素晴らしい舞台写真満載で見ごたえたっぷりです。以前は東京バレエ団の後藤晴雄さんと上野水香さんが「バクチ」を踊ったバレエ団なのですが、最近、ジュリー・ケントがゲストで「ジゼル」を踊ったようで、雰囲気たっぷりの美しい写真をたくさん観ることができます。

「旅」に佐久間奈緒さん、中村祥子さん、ロベルト・ボッレ

新潮社の雑誌「旅」にて、「海外で活躍する日本人ダンサー、美しきアスリートたちの軌跡」というミニ特集があります。中心は、バーミンガム・ロイヤルの佐久間奈緒さんと、ベルリン国立バレエの中村祥子さんのインタビュー。モノクロの素敵な写真が印象的です。

プリンシパルとして活躍している二人ですが、ここまでの道は決して平坦ではなく、外国人の恵まれたプロポーションへのコンプレックスやホームシック、ハードな稽古、怪我など多くの試練があったとのこと。外国で10代半ばという若さからたった一人で頑張るのは、想像を絶する苦労だったことでしょう。それらの試練を乗り越えるには、才能に加え、並大抵ではない精神力の強さと努力があったことが伺えます。祥子さんも、プリンシパルとなった今でも、焦りを感じたり、プレッシャーに苛まれることがあるようです。祥子さんは、チャコットのフリーペーパー「ダンスムーヴ」のインタビューでも、レパートリーを覚えるために他の団員がみな帰った後も居残って練習を続けていたと語っていました。

ほかに、ドレスデン・バレエの竹島由美子さん、アルバータ・バレエの服部有吉さん、ABTの加治屋百合子さん、スペイン国立ダンスカンパニーの秋山珠子さん、ベルリン国立バレエの針山愛美さん、そして元NDTで現在はフリーのダンサー&振付家の中村恩恵さんの紹介が、それぞれの舞台写真やプロフィールとともにあって、なかなか充実しています。目次はこちら

もうひとつ、「旅をする人」という連載で、ロベルト・ボッレのインタビューが、美しい写真つきで載っています。彼のたびのお供は海水パンツと水中ゴーグル。バカンスでも、体型維持のために水泳をしているとのこと。彼の美しい肉体は、スイミングの賜物でもあるのですね。ダイビングも好きとのことですが。ダンサーにとってもっとも大事なことはパートナーシップであると語っています。どのパートナー相手でも、素晴らしいパートナーシップを見せ、安定したリフト、相手役をより美しく見せるための控えめさが彼の美点でもあるわけですからね。ダーシー・バッセルやアレッサンドラ・フェリ、パートナーであった二人の偉大なバレリーナが今年引退しました。が、「クラシックバレエにおける貴重な歴史を受け継いだことを自覚している。彼女たちから学んだことを、これから組む若手の女性ダンサーに伝えていくことが自分の仕事だ」と語るロベルトが、次は誰と素晴らしいバートナーシップを築くのか、見守って行きたいと思います。

雑誌といえば、フィガロ・ジャポン12/5号にも、オーレリ・デュポンのショーメのジュエリーをまとった写真が美しい、4ページのインタビュー記事がありました。日常生活や、ファッション、引退後のことなど今後の展望についても語っています。モノクロの写真は、写真集「In The Company of Stars」のGerald Uferas撮影によるもの。カラーの写真のオーレリも、ちょっとグレイス・ケリーを思わせるような、輝くばかりの美しさです。

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2007/11/20

ドロテ・ジルベール、エトワール任命

パリ・オペラ座の11月19日の『くるみ割り人形』の公演後、ドロテ・ジルベールが新エトワールに任命されたとのことです。

オペラ座はストで、主役二人以外は衣装なし、大道具なしという舞台だったそうで、カーテンコールの後アナウンスがあり、会場全体がスタンディングオベーションの中、ルグリの配慮でドロテが一人舞台に残されて挨拶があったとのことです。

フェッテで大失敗してかなり情けなかった今年の夏の「白鳥の湖」を観る限り、エトワールは時期尚早な気がしますが、将来エトワールになるべき逸材であるのは間違いないと思います。おめでとうございます。

ダンソマニさんに、ノミネのときの写真が載っています。過去の可愛い写真も色々。
http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=3199

そしてオペラ座公式にも、発表が出ました。
http://www.operadeparis.fr/Accueil/Actualite.asp?id=394

追記:AFP通信の記事です。
http://afp.google.com/article/ALeqM5jMQ4x-pwMaJjVyem7yW__o6DIgrA

ストの影響でセットなし公演、払い戻し対象だったこともあってか、バスティーユはガラガラだったようですが、払い戻しせずに、エトワール任命の瞬間を見られた方は本当にラッキーでしたね。ストで10月18日以来13公演がキャンセルされ、オペラ座は250万ユーロの損失をこうむったそうです。

ABTの新作「CtoC」の動画/ケネス・グレーヴ

ブルームバーグで放映された、ABTの秋の新作「C to C (Close To Chuck)」を紹介する番組が、ABTのサイトを経由して見ることができます。(ダウンロード可能)

http://204.141.36.103/videoclips/MuseNews2007b.mov

フィンランド人振付家のヨルマ・エローによる作品で、音楽はフィリップ・グラス、そしてアーティスト、チャック・クロースの美術がフィーチャーされています。タイトルからもわかるように、クロースへのオマージュというか、友情を表現した作品。フィリップ・グラスの曲名も、「A Musical Portrait of Chuck Close」。フィリップ・グラスの肖像も、背景画の一つとして使われており、逆にダンスによるクロースの肖像画を描いたという作品です。クロースは病気で身体が麻痺をしてしまっていながらも創作活動に取り組んでいるそうで、そのあたりの苦悩も、今回の作品に表現されているとか。クロースの作品も、グラスの音楽も、そしてエローの振付も、小さな断片を集めてひとつの作品にしていくという共通点があります。

ヨルマ・エローといえば昨年の新作「Glow-Stop」が大変不評だったのですが、今回の作品も、映像を観る限りでは、フォーサイスとキリアンを足して2で割ったような感じで、オリジナリティは希薄そうですが、作品全体を観てみないとなんともいえないわけで。スカートのような衣装はとてもファッショナブルでいい感じ。でも、何よりも目の覚めるようなスーパーテクニックを見せてくれるエルマン・コルネホに驚かされます。ほかにマルセロ・ゴメス、ジュリー・ケントらの踊りを観ることができます。

The Wingerで、コール・ドのマシュー・マーフィ君による練習風景の写真なども見られます。
http://thewinger.com/words/2007/inside-890-close-to-chuck-craig-and-jackie-part-one/
http://thewinger.com/words/2007/inside-890-close-to-chuck/


全然話はかわりますが、フィンランドといえば、デンマーク・ロイヤル・バレエのプリンシパル、ケネス・グレーヴがフィンランド国立バレエの次期芸術監督(2008年8月より)に任命されたそうです。2007年シーズンの終わりに、ダンサーは引退されてしまうようです。ゼナイダ・ヤノウフスキーの相手役としてロイヤル・バレエにもたびたび客演していた、長身で素敵なダンサーだったので、40歳になる前の引退は残念です。

http://www.operafin.fi/index.asp?polku=218;219;700;;2

2007/11/19

バーミンガム・ロイヤル「コッペリア」追加公演

NBSのサイトに、バーミンガム・ロイヤルバレエの来日公演、「コッペリア」の追加公演発売の告知が載っていました。1月14日(月曜・祝日)、17時開演で、吉田都さん出演。携帯から書いているのでURLは張れなくてすみません。帰宅したら貼りなおします。

しかし今頃追加公演を決めて、しかも祝日なんてNBSひどくないですか?今までコッペリアは全日平日でした。年明けの忙しい時期で、祝日のほうが都合がいい人の方が多いに決まっているのに。もともと会場を押さえていたなら、祝日のある日程を先に出すべきです。しかも初日にあたるわけだし。

そもそも、最優先されてしかるべき祭典会員をないがしろにしています。最初都さんの出演日は15日一日のみで、その日に集中したものだから出演日を増やして、祭典会員に17日への変更を依頼したわけですよね。それが祝日にさらに追加公演なんて…祭典会員のアンケートや会場申し込みの時点で、都さん人気はわかっていたはずです。

中にはチケットが手に入らずやむなくオークション等で高い値段で買った人もいたでしょうに。

ちなみに14日は首藤康之さんが出演する「空白に落ちた男」の初日です。

11/18 NHK音楽祭2007 マリインスキー劇場管弦楽団

NHK音楽祭2007 マリインスキー劇場管弦楽団 ―ロシアの偉大な作曲家たちによるバレエ音楽―
指揮:ワレリー・ゲルギエフ

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チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20から 
情景/ワルツ/四羽の白鳥の踊り/情景/ハンガリーの踊り(チャルダーシュ)/情景

プロコフィエフ:バレエ音楽組曲「ロメオとジュリエット」から
モンタギュー家とキャピュレット家/少女ジュリエット/修道士ロレンス/メヌエット/仮面/ロメオとジュリエットの別れ/タイボルトの死

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
第1部 大地礼賛 
序奏/春のきざし―おとめたちの踊り/誘拐/春の踊り/敵の都の人々の戯れ/賢人の行列/大地へのくちづけ/大地の踊り
第2部 いけにえ
序奏/おとめたちの神秘なつどい/いけにえの賛美/祖先の呼び出し/祖先の儀式/いけにえの踊り
(アンコール)
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」から「パ・ド・ドゥ」
プロコフィエフ:組曲「三つのオレンジへの恋」から行進曲
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」から「トレパーク」

チケット争奪戦に敗れ、何回も入札しては落札に失敗もしくは値段が上がりすぎてしまっていたのだけど、なんとかB席を定価の3000円増しで入手。1階の左サイド壁際で、かなりの端っこの席ではあるけど、ゲルギエフのご尊顔を見るには絶好のポジションで、ちょっとお得感があった。落ちてくる前髪を何回もかき上げたりかきむしったりするしぐさにはちょっと笑ってしまったけど。音についても、思ったより良く聞こえたし。ロシアのオケは爆音でいいなあ~!


プログラムにあった曲名では、具体的に何かわかりにくいと思うので、ちょっと説明。

「白鳥の湖」
情景/ワルツ/四羽の白鳥の踊り/情景/ハンガリーの踊り(チャルダーシュ)/情景

「情景」は、テーマというべき、かの有名なオープニングの「情景」のメロディ。ワルツは、1幕での村人たちのワルツ。四羽はおなじみの曲で、次の「情景」は、2幕のグランドアダージョ。チャルダッシュはその名のとおり3幕(2幕)の民族舞踊のチャルダッシュで、最後の「情景」は、4幕(3幕)でのクライマックス、王子とロットバルトの戦い。

弦とハープの音がつややかでいいなあ~と思った「情景」にはうっとり。もちろん、ロパートキナが踊った「白鳥の湖」の映像が脳裏によみがえってきた。ハープの真珠の珠のような音にはしびれ,そして木管の柔らかな響きに浸る。が、次の「ワルツ」での後半の盛り上がりに驚く。お腹のそこに響き渡るような打楽器が華やかだ。
2回目の「情景」はもちろん、コンサートマスターが大活躍。左端の席なので、光り輝く後頭部しか見えなくて演奏している姿がわからなかったのが残念だけど、音そのものは大変優雅で丁寧に端正に弾かれており、ひたすら澄みきっていて美しい。白鳥では、この部分が一番好きだわ。目の前に映るのは、オーケストラではなく、青白い湖畔の風景と、ロパートキナの繊細な踊り。4羽の白鳥はテンポが速い!これでは踊れないかも、と思ったらもっと速いチャルダッシュ。このあたりのゲルギエフのアクションがすごい!指差したり、ホント派手で見ていて飽きない。そして最後の「情景」。いや~後半の怒涛の打楽器が強烈にドラマティック。やっぱり速くて、きっとロットバルトも王子も、この音にヘロヘロになってしまうだろうなと思った。しかし全体的には、弦の響きの美しさといい、陶酔の境地に連れて行ってくれる素晴らしい演奏。実は今回の3演目の中で一番満足度が高かったかも。

「ロミオとジュリエット」
モンタギュー家とキャピュレット家/少女ジュリエット/修道士ロレンス/メヌエット/仮面/ロメオとジュリエットの別れ/タイボルトの死

「モンタギュー家とキャピュレット家」は、一幕大公が出てくるシーン、続けて今や大変有名なクッションダンス「騎士たちの踊り」、「少女ジュリエット」はジュリエットが乳母のところで登場するシーン。「修道士ロレンス」は、ロミオとジュリエットの結婚式のシーン。「仮面」は、通称三馬鹿大将の踊り、というかキャピュレット家の宴にロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオが忍び込む前に3人で繰り広げる軽妙な踊り。「ロミオとジュリエットの踊り」は、ティボルトを殺してしまったロミオが、ジュリエットと迎える最初で最後の朝と別れのシーンから、毒を飲むことを決意するジュリエット。そして「タイボルトの死」は、マキューシオが死に、ロミオとティボルトが決闘してティボルトが死に、愛人のキャピュレット夫人が駆けつけて嘆き悲しむまで。

実は「白鳥」があまりにも良かったので、ロミジュリは期待したほどではなかったところも。しかしながら、「騎士たちの踊り」の重厚で地の底から響き渡る音の洪水にはずっぽりと耽溺。「少女ジュリエット」は愛らしくも軽妙で生き生きしていた。「仮面」ではぴょんぴょんとロミオたちと一緒に跳ねるゲルギエフを見るのが楽しかった。金管楽器、特にトランペットがとても良く鳴っていた(バレエとかだと、このあたり金管が音を外すことが多くって)。別れのシーンはちょっと演奏が速くて、あの曲の持つ痛ましさ、身を切り裂かれるような痛切な悲しみ、そこからジュリエットが自分と向かい合って決心をしてから飛翔するように走りながら舞う様子が伺えなかったのが残念。最後の決闘シーンからティボルトの死は打楽器の乱打が凄まじく、金管、弦と相俟って音が華やかにバトルを繰り広げる様子はドラマティックこの上なし。剣と剣がぶつかる金属音まで聞こえてきそうだった。最後にゲルギーは大きくジャンプ!

「春の祭典」
この演目を一番期待していた人が多かったのではないかな?いや~やっぱりこれは何回聴いても凄まじい曲。私はやっぱりベジャールやピナ・バウシュより(ピナ・バウシュ版の「ハルサイ」好きだけど)、ニジンスキー版の春の祭典がデフォルトになっているわけだけど、選ばれし乙女役のダンサーが死ぬまでピョンピョン跳躍する様が目に浮かび上がってきた。音の奔流にはなっているんだけど、テンポが走りすぎることはなく、不思議と落ち着きのある演奏だったような。その中で幾重にもメロディが乱舞する。時々訪れる静かで穏やかな曲調が、かえって不穏さを強調する。切れそうな弦もすごいけど、重厚な金管も、打楽器もすごい。楽器の音が一つ一つ立っている。もちろん、ゲルギエフも落ち武者のようになった御髪を振り乱しての大熱演。そしてラスト、乙女が事切れるところの一瞬の(でも、少し長めな)静寂と決めの音がぴったり揃って、さすがの名演。

アンコールは3曲もやってくれてお得♪

「くるみ割り人形」より金平糖の精のアダージオ
この曲が流れてくると、吉田都さんの姿が脳裏に浮かぶ。「春の祭典」の時にはいなかったハープ奏者が登場して、真珠のようなつややかでクリアな音を聴かせてくれると、次にはチェロのあまりにも美しいメロディ。「くるみ割り人形」はチャイコフスキーのバレエ音楽の中でももっとも好きなのだけど、中でもこの夢のようにとろける美しさは、極みである。どこか懐かしく切なく甘い弦の音を聴いていると、涙があふれてくる。これから年末にかけて何回も「くるみ割り人形」を聴くのだけど、ここまで美しい音ではきっと聴けないだろう。

「三つのオレンジへの恋」
ゲルギエフがマイクを取って曲名を紹介。来年のマリインスキー・オペラの公演の演目だから宣伝をかねているのだと思うけど、明るくノリの良い曲で、思わずチケットを買ってしまいたくなってしまった。

「くるみ割り人形」よりトレパック
いや~テンポの速いこと速いこと。これでは絶対に踊れません!が、くるみ割り人形独特の祝祭感があって、畳み掛けるようなテンポと豪快な金管の乗りっぷりがとっても楽しい演奏。「くるみ」は年末に今のところ4回観に行く予定だけど、もっと見てもいいかな?って思っちゃうほど

席が左端だったため、下手へとはけていくゲルギエフの満足げな顔も堪能できて、本当に楽しかった!バレエ音楽を集めた演奏会はまた是非やってほしいところ。


なお、この演奏会は、テレビ放映が予定されています。

クラシック ロイヤル シート
12月3日(月) 午前0時55分~午前4時 NHK-BS2
ハイビジョン ウィークエンド シアター
12月8日(土) 午後11時30分~深夜3時30分 NHK-BShi
http://www.nhk-p.co.jp/concert/ongakusai/onair.html

チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全曲チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全曲
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マリインスキー劇場バレエ団 ゲルギエフ(ワレリー) チャイコフスキー

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2007/11/18

小林紀子バレエシアター「ジゼル」

遅い時間になってしまったので一言だけ。

とても素晴らしい公演でした。明日マチネがありますが、チケットは全種類残っているそうなので、迷っている方はぜひ。このバレエ団の「ジゼル」を見るのは初めてですが、ディーン版は見ごたえがあります。そして何より、主役の二人が最高でした。

島添亮子さんは、女優バレリーナタイプなのかな?上半身の動きも非常に柔らかく繊細できれいだし、華奢で幸薄そう、いかにも病弱そうなところがジゼルにぴったりです。細やかな演技が本当に素晴らしくて、けなげさには胸を締め付けられました。特に2幕のラスト近く、朝を告げる鐘の音がしてアルブレヒトが助かったことがわかった時に見せた、哀しみを帯びながらも幸福そうな、母性を感じさせる表情は忘れがたいものがあります。慎ましやかで派手さはないのだけど、ガラス細工のように透明感がありました。もちろん、テューズリーのアルブレヒトも熱演でした。先週「椿姫」で観たばかりなのに・・・役作りの細かさには脱帽です。最初プレイボーイタイプなのかな、と思わせて、ジゼルに本気で一途に恋しているのがわかりました。一つ一つのリアクションが、台詞が聞こえてきそうなほど雄弁。本当にジゼルを死なせてしまった事を悔やみ、魂の救いを求めていました。ウィリたちに痛めつけられた時の苦しがり方もとてもリアルで。ヒラリオンの中尾さんも熱演。ストーカー系ヒラリオンとか、粗野なヒラリオンというのはよくありがちですが、中尾さんは、普通の真面目な若者で、好感が持てるキャラクターゆえ、その愚かさとウィリの恐ろしさが際立っていました。

最前列センター真ん中という位置で座っていたので、コールドの揃い方があまり見えなかったのが残念でしたが、ディーン版はフォーメーションが独特で面白かったです。ウィリがそれぞれ違う動きを見せていました。メイクは完全に死人系で、演出もホラー映画ばり。ものすごく怖かったです。高畑きずなさんのミルタは、高い跳躍と柔らかい背中が印象的でした。1幕では、やはり中村誠さんのペザントのヴァリエーションが切れがよくて良かったと思います。新国立劇場にも出ている楠元郁子さんのバチルドは、狂乱したジゼルにぶつかられて思いっきり転ぶのですね。高慢そうなお嬢様役がよく合っていました。

ちゃんとした感想はまた後ほど。明日は東京フィルメックスでジョニー・トー監督作品「放逐」を観てから、NHKホールでゲルギエフ指揮ののマリインスキー・オーケストラ、バレエ・プログラムを聴いてきます。

2007/11/16

11/11新国立劇場バレエ団「椿姫」

2007年11月11日 新国立劇場オペラパレス

演出・振付:牧 阿佐美
音楽:エクトール・ベルリオーズ
編曲・指揮:エルマノ・フローリオ
舞台装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
編曲・指揮:エルマノ・フローリオ

マルグリット・ゴーティエ:田中祐子
アルマン・デュヴァル:ロバート・テューズリー
デュヴァル卿(アルマンの父):森田健太郎
伯爵:イルギス・ガリムーリン
プリュダンス:厚木三杏
ガストン:冨川祐樹
ナニーヌ(召使):神部ゆみ子
村人:小野絢子、井倉真未、福田圭吾
ジプシー:川村真樹
大和雅美、難波美保、千歳美香子、寺田亜沙子
メヌエット:マイレン・トレウバエフ、八幡顕光
アラブ:真忠久美子、中村誠
酒井麻子、細田千晶、今井奈穂、大湊由美
チャルダッシュ:遠藤睦子、西山裕子、丸尾孝子
タランテラ:高橋有里、吉本泰久、江本拓
医者:エリク・T.クロフォード

「椿姫」2回目。初日は1階席の前方で観たのだけど、今回は3階正面。3階席から見ると、照明の美しさ、衣装の色合せの絶妙さやリッチな素材感が伝わってきて、美術がとても素敵だと思った。反面、舞台装置がほとんどなく、バックドロップに描かれているだけなので、広いオペラ劇場の舞台がとてもがらんと感じられてしまった。衣装などの製作費に予算が取られて、装置まで作れなかったのだろうか。特に仮面舞踏会でのシャンデリアまでもが背景画に描かれてしまっているのはいかにも、お金を節約しましたって感じ。3階席だと、バックドロップの上部はよく見えないし。

田中祐子さんのマルグリットは、ノイマイヤー版のDVDでマリシア・ハイデを見慣れている私の持つマルグリットのイメージに近い。美しくゴージャスな社交界の名花なんだけど、もはや若くはなく、少し人生に疲れた女。祐子さんは舞台を降りるととても綺麗ななのに、舞台メイクをすると実際以上に老けてしまうのがもったいない。それでも出会いのシーンでの彼女は、華やかなオーラをまとっており、崇拝者に囲まれて余裕の表情。それでも、どこかで哀しみを内包しているのだ。アルマンはそんな彼女に一目ぼれして、伯爵が目の前にいるのに熱く求愛をする。受け止めるマルグリットは、まずはさらりと受け流して大人の反応なのだけど、その中に、自分はもうこの先長くないのだから、恋なんてというあきらめの思いも感じられて切ない。

テューズリーのアルマンは、4日に観たクールで大人な伯爵とは完璧に別人になりきっていて、さすがの表現力を見せた。若く純粋な若者で、マルグリットの腕に炎のようなキスを浴びせる。甘い魅力の美しい若者なのだけど、マトヴィエンコの若さゆえ向こう見ずでストレートなのとは明らかに違う。若さで突っ走るところもあるけど、同時に如才なく洗練された伊達男で、セクシーさが見え隠れする。でも、狂おしいほど恋に落ちている。こんなにも美しい若者に熱く甘く迫られたら、いくら百戦錬磨のマルグリットといえども、ぐらりと来てしまう。説得力のある演技はさすがテューズリー。

二人きりになった時に繰り広げられるパ・ド・ドゥ。アルマンの想いに打たれたマルグリットの歓びに満ちた表情。祐子さんの踊りは実に細やかで、一つ一つの動きが、指先に至るまで非常に丁寧、身体の動きから吐息のような台詞が聞こえてきそうだ。表現力が豊かでまろやか、大人の女性でありながら、少女のように恥らったりドキドキする様子が伝わってきて、こちらまで至福感に包まれる。情熱的なアルマンと、高揚するマルグリットの息もぴったりでリフトもスムーズだ。アルマンがいない時に、彼から贈られた詩集を大事に大事に取り扱う祐子さんに、役作りの緻密さを感じた。ものすごく真摯にこまやかにマルグリットの人物像を掘り下げて、この役に取り組んだことが伝わってくる。幸せなのだけど、不幸の影が少し差している、そのさじ加減が絶妙だった。

1幕2場での村人たちのパドトロワでは、福田圭吾さんの軽やかな跳躍、テクニシャンぶりに嬉しい驚きを感じた。小野絢子さん、井倉真未さんという今シーズン入団したばかりの3期生も、丁寧に踊っており良かった。ペザントっぽい衣装はどうもちぐはぐで良くないと思ったのだけど、素材などはとても綺麗なものを使っているのがわかる。

恋人たちが幸せな時間を送っているところでも、召使のナニーヌが生活のために宝石を売りに行くなど、不幸の影が少しずつ差している。ナニーヌ役の神部ゆみ子さんの抑えた演技が光っていた。白いブランコの上で過ごす、あまりにも儚く短い夢のような時。テューズリーのロマンティックなこと。
そして、息子と別れて欲しいとアルマンの父がやってくる。ザハロワ出演日のイリインさんはあまりにも大根役者だったけど、森田さんは、気品と強さ、優しさを持った父を好演していた。ただ、ラストで父とアルマン、マルグリットでパ・ド・トロワになるのは演出としては良くなかったと思う。父の上での中でマルグリットが亡くなったように見えてしまうのだ。父親との話じゃなくてアルマンとの話でしょう?マルグリットと父の間を、マルグリットの過去の男性たちが歩いていく演出は演劇的で良いと思うのだけど。

マルグリットがアルマンとの別れを決意した時にも、甘く情熱的に駆け寄るテューズリー。一瞬それを受け止めようとしながらも、身を切り裂かれる想いで拒絶する祐子さん。あまりにもつらいシークエンス。どうして?とアルマンが傷つき去っていくと、アルマンの詩集をまたいとおしそうに抱える。まるで、その詩集がアルマンその人であるかのように。そして、張り裂けそうな想いを別れの手紙に綴る姿には、こちらも涙せずにはいられない。

2幕のディヴェルティスマンは、キャストの大部分が初日と同じだったけど、やはり猫のようにしなやかな中村誠さんには引き寄せられた。柔らかい身体、美しい手脚の運び、でもしっかりとキャラクターダンスらしいケレンがあったところが素敵。パートナーの真忠さんもしなやかだった。ジプシーの川村さんもとても愛らしくて色っぽかったけど、私が観られなかった別の日の寺島ひろみさんが素晴らしかったらしい。そして相変わらずの女装怪人マイレンにはまたもや大爆笑。怪演しているんだけど、それでも端正なところがいかにもマイレン。正体を知って逃げ惑う小さな八幡さんがかわいかった。チャルダッシュやタランテラは、踊っている人たちはみんな良いのだけど、なくても良かったかも、と思った。あまりにキャラクターダンスが長いと、作品の中でも浮いてしまう。

プリュダンス役の厚木さんは、いかにも社交界の女王らしい美しく貫禄ある婦人で、艶っぽくて素敵だった。厚木さんなら、マルグリットもいけると思う。長い首に小さな顔、長身にエキゾチックな顔立ちは、日本人離れした迫力がある。冨川さんはちょっと首が前に出すぎていてあまり好みではなかったけど、ガストン役だと、おひげも似合ってなかなかいい感じ。でもサロンのちょっと妖しい感じを出すのはなかなか難しいんだなって感じさせられてしまった。伯爵のガリムーリンは適役で、雰囲気を少しでも猥雑にするのには役に立っていたと思う。逆上したアルマンがマルグリットを侮辱するところでは、マルグリットの哀れなこと・・・彼女の死んでしまいたいほどの心境が胸にいたく突き刺さる。

そして病が悪化して横たわったり、もう袖を通すことのないだろうドレスを胸に当てながら、やつれてしまった姿を鏡に映すマルグリット。祐子さんがこの役と本当に一体になっているんだなと思わせている。走馬灯のように思い出たち、出会って別れた人々の姿が浮かび上がる。そして、アルマン、それからアルマンの父が登場。左右対称に親子が同じ振りをしてマルグリットに許しを請う演出は、「椿姫」の物語にはまったくそぐわなくて良くない。が、テューズリーと祐子さんのパ・ド・ドゥは素晴らしかった。命が消える直前の、身体がとても軽くなってしまっている様子を祐子さんはよく表現していたと思うし、テューズリーは愛と悔恨をこめて、残されたわずかな時間で一生分の愛を訴えていた。ついにマルグリットが事切れたときの悲しみ方は、大袈裟なものではなく悲しみを必死にこらえていたようだったが、父を目の前にしては、激しく慟哭はできないだろう。マルグリットへの一途な想いをしみじみと感じさせるもので、役者テューズリー冥利に尽きる名演だったと思う。音楽があまりにもあっさりしていて、ドラマを盛り上げるものではないが、それだけにかえって切なさがこみ上げてきて、思わず落涙。

主演二人の心のこもった熱演ゆえ新国立劇場の「椿姫」は非常に充実した公演となったと思う。音楽とパの合わせかた、盛り上げ方に問題があって、美しいけど駆け足で流れるように進んでしまう作品ではある。あまりにもオペラそのままのストーリーテリングでひねりがなく、ストレートすぎて深みも感じさせない。しかしながら、演技者が充実していることで、観る側としては十分楽しめたという結果になった。バレエというのは、振付や演出に疑問が多くても、ダンサーが素晴らしければよい作品に見えるというものであるのかしら、と考え込んでしまった。

逆に言えば、演出次第では、この出演陣をもってすればもっと感動できる素晴らしい作品になったのかもしれないということである。素晴らしいダンサー、美しくセンスの良い美術があるのだから、今後改訂をしていけば良い作品になるのではないか。そうなることを願っている。今回あまりにも準備期間がなく、未完成品の舞台を見せられた想いがした。それだけ、一から新しい作品を作るということは困難なことであり、バレエ「椿姫」の決定版を創ってしまったノイマイヤーが天才だったということなのだろう。

2007/11/15

パリ・オペラ座「パキータ」プレキャスト

すでにあちこちで話題になっていますが、ダンソマニさんに「パキータ」のプレキャストが載りました。

<12月11、17、21、24日>
パキータ   アニエス・ルテステュ
リュシアン  エルヴェ・モロー
イニゴ     カール・パケット

<12月12、20、22、29(ソワレ)日 >
パキータ   マリ=アニエス・ジロ
リュシアン  カール・パケット
イニゴ     ステファン・ビュリヨン

<12月14日>
パキータ   ローラ・エケ
リュシアン  フロリアン・マニュネ
イニゴ     ジュリアン・メザンディ

<12月15、18、28、31日>
パキータ   ドロテ・ジルベール
リュシアン  マニュエル・ルグリ
イニゴ     ジル・イゾアール

<12月25、27、29(マチネ)日 >
パキータ   エミリー・コゼット
リュシアン  ステファン・ビュリヨン
イニゴ     オドリック・ベザール

<12月30(マチネ)日>
パキータ   メラニー・ユレル
リュシアン  マチアス・エイマン
イニゴ     ジル・イゾアール

オーレリー・デュポン、マチュー・ガニオという大スターが出演しないのは残念ですが、代わりに若手が相当抜擢されていますね。
マニュネ&エケ、今までキャラクテール系が多く今回も本来イニゴ役だったステファン・ビュリヨン、そしてマチアス・エイマン。現時点でまだスジェのダンサーが4人も登場しています。
そして、同じく気になるのが、このキャストの中で、もしかしてエトワールにノミネートされる人が出てくるかもしれないということ。昇進試験がこれからあるけれども、さすがにスジェからの任命はなさそうです。でも、プルミエだったら可能性はあるかも?ドロテ?カール?

さて、私は29日にパリ入りをして、31日にミラノ入りするのですが、29日、30日のマチネで「パキータ」、29日ソワレは「くるみ割り人形」を観て、31日はミラノ・スカラ座でチャイコフスキー・ガラ(ロベルト・ボッレ、ポリーナ・セミオノワ、ナディア・サイダコワ出演)を観ます。29日のくるみはベランガールとミリアムなので、パキータのジロ&カールのほうがキャストは好みでした。残念。ルグリ先生も見られないし。

しかしオペラ座で3回観るうち、エトワールで観られるのがコゼットとベランガールって、ひょっとして私は相当日ごろの行いが悪いって事なのかしらんーー;。でもステファンとマチアスのフレッシュなリュシアンが観られるのですから、文句を言ってはいけませんね。しかもオドリックのイニゴつき。

2007/11/13

ベルリン・フィル「春の祭典」プロジェクトNY版

ドキュメンタリー映画「ベルリン・フィルと子どもたち」では、ベルリン・フィルの首席指揮者兼芸術監督サイモン・ラトルと、振付家のロイストン・マルドゥームが、恵まれない子供たちにダンスレッスンをして「春の祭典」を踊らせるというプロジェクトを展開しました。作品を作っていく過程、子供たちが芸術へ目覚めていく様子、子供たちの持つ可能性のきらめき、音楽の歓び、踊ることの歓びがつまった、とても感動的で素晴らしい作品となっています。

そして、このプロジェクトが、同じチームで今度はニューヨークで行われることになりました。

http://www.nytimes.com/2007/11/11/arts/11atam.html?_r=1&ref=dance&oref=slogin

ハーレムなどアップタウンの公立学校に通う、7歳から17歳の子供たち130人が、11月18日に、サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル演奏、ロイストン・マルドゥームが振付けた「春の祭典」を踊ります。カーネギー・ホールで行われる「Berlin in Lights」というフェスティバルの最終日を飾るそうです。

http://www.carnegiehall.org/berlininlights/events/eventDetail.aspx?evt=8172

稽古などはすべてハーレムの学校などで行われ、まったくダンス経験のない、それどころかアートに触れる機会も少なかった子供たちが、マルドゥーム、ラトル、そしてドイツから来た二人の教師によって芸術の喜びを知るというプロジェクト、生で観たらさぞすごいことでしょうね。

なお、このプロジェクトには、裕福な個人や財団、企業をはじめ、ニューヨーク市とジェローム・ロビンス財団などが協賛しているそうです。日本では、たとえば東京都がそんなプロジェクトにお金を出すとは到底思えませんよね。

なお、映画「ベルリン・フィルと子供たち」は、11月11日(日) 午後10:00〜午後11:46 にNHKハイビジョンで放映されました。


「ベルリン・フィルと子供たち」のDVDのコレクターズ・エディションには、ダンス「春の祭典」本編と、ベルリン・フィルによる5.1ch録音の演奏編という特典がついていますが、これが本当に最高のパフォーマンスです。おすすめです。

ベルリン・フィルと子どもたち コレクターズ・エディション [DVD]ベルリン・フィルと子どもたち コレクターズ・エディション [DVD]
ドキュメンタリー映画, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, サイモン・ラトル, ロイストン・マルドゥーム, トマス・グルベ

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2007/11/12

バレエコミック「昴-スバル-」の映画化、出演者発表

「黒木メイサ、世界デビューだ!日中合作映画でバレリーナ役」

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200711/gt2007111216.html

だそうで、コミック「昴-スバル-」の映画化、ヒロインのすばるは黒木メイサが演じるそうです。バレエ経験がなく、半年の特訓で天才バレエ少女という設定はかなり無理があると思いますが・・・目力の強い、すごい美人ではあるけれど。沖縄アクターズスクール出身でダンスはできるとはいっても、バレエはまた別物ですから。半年でポアントが履けるようになったのは、大したものなのかもしれません。映画である以上、知名度がある程度あるヒロイがンでないと厳しいから仕方ないでしょうね。指導者役の桃井かおりはロイヤルバレエスクールへ留学していたので、こちらはさまにはなっているはず。

日中合作で監督はリー・チーガイ。原作の魅力をすっかり壊してしまったひどい駄作「漂流街」の監督ですが、プロデューサーは「グリーン・デスティニー」のビル・コンで、世界に持っていくそうです。09年の公開は日本、中国、台湾などアジア諸国・地域は同時公開。世界のマーケットに訴える作品を目指し「欧米から上映したいとう強い要望がある」とビル・コン氏。ワイヤーアクションも使うそうで、いやはやなんとも。(そういえば友達の通うバレエ教室でロケがあったみたい)

共演は、佐野光来、Ara、平岡祐太ら。 日本初のバレエ映画なんだそうですが、本当かな?ダンスマガジンにも出演者オーディションの告知が出ていました。原作、私は読んでいないのですが、バレエ好きの人で読んだ人には割りと不評・・・。

記事もう一丁。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/11/12/03.html

追記:加治屋百合子さんを輩出した上海舞踊学校が協力し、生徒も出演してるそうなので、バックに関してはレベルが高いのかも知れません。

今日はもう一つエントリがありますので、良かったらスクロールして読んでください。

インバル・ピント・カンパニー「Hydra ヒュドラ」世界初演11/9

NHKで放映された「ブービーズ」「オイスター」がとてもガーリィでキュートでいい感じだったイスラエルのダンス・カンパニー、インバル・ピント・カンパニー(Inbal Pinto Company)の新作が日本で初演されるという。しかも、森山開次さんと大植真太郎さんがゲスト出演。森山さんはテレビでは何回か観たことがあるものの、生では一度もなくて、この機会に観たいなと思って。森山さん人気、それから「ブービーズ」が好評だったためか、チケットはソールドアウトとのこと。

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実は恥ずかしながら彩の国さいたま芸術劇場も行くのが初めてで、遠いこと。埼京線の快速に乗ったら、大宮駅で「次は日進」とか言っているから、それってどこよって行き過ぎだった。。慌てて反対方向の電車に。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にインスパイヤされたというこの作品。幕が上がると、薄暗い照明の中、バロックでスカート部分にボリュームのある可愛いドレスを着た女性ダンサーたち6人が、口に電球をくわえていて、それが蛍のような幻想的な雰囲気でとても美しかった。真っ白な部屋の奥に細長い窓があり、その前にベンチ。天井からは、何かが詰まった大きな麻袋がぶら下がっている。黒いだぼっとした上着を着た、ちょっと年を取った男性ダンサー。彼が何枚も何枚も上着を重ね着しており、一枚一枚脱いでは、残りの5人の男性ダンサーがそれを着る。

それから後は、大植さんと森山さんのデュオあり、女性ダンサーたちの群舞あり、男性ダンサーたちがベンチの上に座ったり、ベンチを持ち上げたり斜めにしたり、それから長い棒をつかって、女性ダンサーをひょいっと持ち上げて運んだり、棒を地面に立ててみたり。ムカデのようなダンスをしたり。年を取った男性は、ずっと棒を持って立っている。うずくまる森山さんと大植さんは渾然一体となって、腕を絡ませあい、合体している。やがて袋から砂粒が雨のように降り注ぎ、年取った男性は小さくてかわいい傘をさしている。窓の両端から手が一本ずつだらりと出ていて、上着を脱いで、その手にかける大植さんと森山さん。時々、その窓から人の顔が覗く。

女性ダンサーの一人から、ニジンスカの「結婚」に出てくるような、長い長い三つ編みみたいなのが出ていて、それを他の女性ダンサーたちに引っ張られながらパドブレするところがあるんだけど、よく観たらそれは三つ編みではなくて、髭なのかしら?ほかにも、いろいろな小道具を使ったユーモラスな表現があって楽しい、でも少しせつない思いをさせられる。ラストは、全員で激しいダンスを繰り広げ、羽根のような、タンポポの綿毛のような、ふわふわのものがたくさん空から降ってきて、言葉にできないくらいの美しさ。

直接的に「銀河鉄道の夜」という感じではないのだけど、夢のように幻想的で、ちょっとかわいくて、時にはユーモラスで、時には哀しい。どこか死んだ後に行く世界のようなところが、「銀河鉄道の夜」的なのかな、と思った。すごくアーティスティックなのに、全然小難しくなくて、楽しめるんだけどすごく摩訶不思議で、魔法のようなところがあって胸の奥をきゅんとさせてくれる。インバル・ピントは女性であり、可愛らしさ、叙情性、でも女ならではの強さも感じさせて、女の人が作っている作品だなって感じさせるところがあった。

インバル・ピント・カンパニーのダンサーたちもすごく良かった。バレエとは全然違った舞踊言語で踊っていて、へんな動きも多いんだけど、力強いかと思ったら、ぬめぬめした動きもあったり、ユーモアがあったり。跳躍も良く揃っていて着実なテクニック、下半身が強靭な人ばかり。で、大植さんも森山さんも素晴らしい表現力!森山さんはとにかくしなやかな動きがとてもきれいだった。体をすごく大きく見せていて、魅力的だった。大植さんは、ときたま、未だかつてないような不思議な動きを見せてくれて、すごく身体能力が高いと同時に、独創性があってはっとさせられる。クラシックバレエ(元ハンブルク・バレエ)をやっていたひとだからこそなのだろうけど、男らしい魅力の持ち主。彼らのデュオの部分は、どうやら二人で創ったものを元にしているようだ。

<Q&Aセッション>
終了後に、インバル・ピントとアブシャロム・ポラックの二人のトークショー。二人ともまだ若くて、学生みたい。すごく仲良さそうな感じ。「ヒュドラ」というタイトルは、九つの頭を持つ化け物という意味もあるけど、ここでは、「背骨のない人がそれを探す」というのが最初のイメージとしてあって、そのアイディアから創られたとのこと。だから、棒が登場するってワケで、動きがぬめぬめしているのも、背中のない昆虫という発想からきているみたいだ。そこから、いろいろと連想していって作品が作られたそう。そして、森山さんや大植さんという外部のダンサーが出演することになったのが新しい刺激になったとのことで、客演ダンサーを迎えるのも初めてのことだったらしい。彼らがもたらした部分は多かったそう。夢と現実を行き来するような作品だと観客の声があったけれども、作品自体は現実として作っているけど、超現実という部分ももちろんある。普段の生活や人生が作品に影響を与えているそうで、創っているうちに無意識や本の中の世界、そして夢の世界となっていくとのこと。

棒や砂袋、綿花といった要素も、ひとつの意味を持っているというわけではなく、様々なことをそれから感じて欲しいと。もちろん、棒は背骨の象徴なのだけど、二つの相対する要素の接点という意味もあるし、砂袋も、砂時計だったり、人がそこからぶら下がっているという意味もあったり、砂が落ちる音、細い糸、命を刻むもの、新しい命を産むもの、などいろいろな意味があり、インスピレーションを感じてもらうことが、それらのモチーフを使う意味ということだそう。

いずれにしても、1時間ちょっとという短い上演時間ながら、片時も目を離すことができず、想像力を刺激されつつも夢幻の世界へと連れて行かれた、素敵な経験だった。インバル・ピントも、そして森山さんや大植さんも、これからもずっと注目して行きたい。愛らしい衣装も、インバル・ピントとアヴシャロム・ポロックのデザインによるものだという。素晴らしく良いセンス。

そしてロビーに展示されたデザイン画がとってもカワイらしかった。インバル・ピント本人が描いたもの。

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埼玉芸術振興財団のサイトに、リハーサルなど充実した情報が色々と載っている。

http://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2007/d1109.html

2007/11/09

ニュース23に熊川哲也さん

11月9日、今日の夜TBSニュース23に熊川哲也さんが出演です。


23:30 筑紫哲也NEWS23
ダンサー生命かけて…じん帯断裂克服目指す熊川哲也の闘いを追う

その前のテレビ東京誰でもピカソにも熊川さんが出ますね。こちらは荒井祐子さん他も出演とのこと。

追記:「カルメン」の公開リハーサルを行ったようです。写真は宮尾俊太郎さんと中村祥子さんですね。

ムズムズしますよ…熊川哲也、復帰は「3合目」(写真はクリックで拡大します)
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/071110/tnr0711101050002-n1.htm

復帰のメドは立っておらず「今は3合目くらい。厳しい現実を突きつけられています。一般的には(負傷してから復帰まで)8~10カ月といわれてます」と明かした。「そりゃ、ムズムズはしますよ」と苦笑いを浮かべた。

熊川哲也「バレエが一番のリハビリ」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/11/10/04.html
「走ったりもしてます。でも、バレエを踊ることが一番のリハビリになるのかな」と話した。復帰時期については「3カ月後か半年後か、自分と相談して決めたい」とした。

ニュース23の方はまだ観ていないのですが、本当に大変な怪我だったようですね。早くよくなって舞台に立てることを祈っています。


ついでにshushuさんから教えていただいた中村祥子さんの記事も。(2007年11月8日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/interview/suteki/20071108ok0a.htm

2007/11/08

グルジア全土に非常事態宣言とニーナ・アナニアシヴィリ

グルジア全土に非常事態宣言

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071108it03.htm

だそうで、上記読売新聞の記事を引用すると、

タス通信などによると、グルジアのサアカシビリ大統領は7日、首都トビリシで大統領退陣を求める野党デモと治安部隊が衝突、500人以上の負傷者が出たのを受け、全土に非常事態宣言を発令した。

 宣言の期限は15日間で、同大統領は反大統領派による「国家転覆の試み」があったとして集会やデモを禁じ、報道統制の強化を指示した。また、ロシア情報機関がデモに加担していたと主張し、露外交官3人の国外退去を命じた。露外務省は関与を否定、報復措置を示唆しており、グルジア情勢は一気に緊迫の度を強めている。

*******

というわけで、いうまでもなく、ニーナ・アナニアシヴィリとグルジア国立バレエのことがとても気になります。ニーナの名前が、ボリショイ・バレエのプリンシパルの項目から消えており、また、マリインスキーでイルマ・ニオラーゼの出番が激減するなど、グルジアとロシアの関係悪化とどれほど関連があるのかわかりませんが、心配です。(グルジアといえば、ボリショイのニコライ・ツィスカリーゼやネリ・コバヒゼ、それからイーゴリ・ゼレンスキーもグルジア人ですね。ロイヤルのデヴィッド・マッカテリも)

ニーナがグルジア国立バレエの芸術監督になったのも、現大統領じきじきの依頼があってとのこと。とすると、大統領退陣を求められている今、いったい何がこれから起きてしまうのでしょうか。

なお、現在発売中の雑誌DDDでニーナのロングインタビューを含む記事7ページが載っています。経済的にも、社会情勢的にも大変な中、ニーナやバレエ団のスタッフががんばっている様子が伝わってきますし、ニーナの暖かい人柄がよくわかる良い記事です。芸術監督としてもっと厳しくやらなくてはいけないのに、ついつい甘くなってしまうというニーナの反省の弁や、今は亡き師匠に、体力が続く限りは踊るようにと約束したのでまだ続けるといった話が載っています。それから、もちろん、ニーナの日本のファンへの感謝の思いも。これだけ人柄の良い大スターというのもいないのではないかと思って胸が熱くなりました。それだけに、情勢が早く落ち着いて欲しいと願うばかりです。


追記:グルジアってどんなこと、って知りたいための方にご紹介。よく読んでいるブログ「ガ島通信」で、今年の10月に旅行に行った旅行記を読むことができます。
http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20071021/1192968776

あと、コメントにもありますが、フィギュアスケートのエレーネ・ゲテヴァニシヴィリ選手のことも気になります根。彼女はロシアで練習をしていましたが、お母さんが国外追放処分になってしまい、グルジアに戻ったものの練習環境が極端に悪くて困っている様子がテレビのニュースで流れました。今はアメリカを練習拠点にしてはいるものの、大変なことには変わりがないようです。無事、NHK杯に出場できることも祈ります。

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2007/11/06

パリ・オペラ座「ル・パルク」東京公演もキャスト発表

楽天のサイトに出ました。
http://ticket.rakuten.co.jp/pob

5月23日(金)19:00開演
レティシア・プジョル、マニュエル・ルグリ
5月24日(土)14:00開演
エミリー・コゼット、ニコラ・ル・リッシュ
5月24日(土)19:00開演
レティシア・プジョル、マニュエル・ルグリ
5月25日(日)14:00開演
エミリー・コゼット、ニコラ・ル・リッシュ

オーレリやモローは出ないんですね。残念。25日は心置きなく新国立劇場でマイレンのバヤデールが観られます。

オペラ座「ル・パルク」愛知公演キャスト

パリ・オペラ座の「ル・パルク」、愛知公演だけ先にキャストが出ていました。

パリ・オペラ座バレエ団  
5月29日  エミリー・コゼット   ニコラ・ル・リッシュ 
5月30日  レティシア・プジョル   マニュエル・ルグリ

http://hicbc.com/event/nimf/about/31th/20080529/index.htm

ってことは、東京公演のキャストも近日中に出るってことでしょうね。

なお、フィガロ・ジャポンの発売中の11/20号では、隔号で行われているオペラ座の連載が「エトワール特集」で、全エトワールについて年齢、任命作品と年月、ルフェーブル芸術監督によるコメントが掲載されています。写真はすごく小さいですが、資料としてとても貴重だと思います。

また、エミリー・コゼット、ルフェーブル、マチュー・ガニオ、そしてドロテ・ジルベールのインタビューも。ドロテのインタビューと写真が小さくて気の毒です。1ページ目がエミリー・コゼットの写真とインタビューが大きく使われていて、バレエ団としても一押しってことなんでしょうね。日本では、白鳥の湖代役事件で評判悪いですけど。コゼットは長身で金髪、若くてまあまあ美人なので雑誌に取り上げるにはいいのかも~。

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キャストと言えば、レニングラード国立バレエの男性主役キャストがやっと出ました。やはりルジマトフは出演見送りで、「バヤデルカ」「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」とコルプの出演が大量にあります。本国でも、コルプがかなりゲストとして出演しているようです。ルジマトフは、芸術監督としてのお仕事が忙しそうですね。

http://www.koransha.com/ballet2007-08/ballet2007-08.htm

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2007/11/05

「椿姫」でもらったチラシから-「ル・パルク」、新国立劇場新作「アラジン」

パリ・オペラ座の「ル・パルク」のチラシができていました。A4二つ折りでとても美しいチラシなのですが(オーレリ・デュポンが美しい)、キャストについては一言も書いてありません。

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主催は「楽天エンタープライズ 梶本音楽事務所 テレビ朝日」です。

チケットは楽天チケットのほか、カジモト・イープラス、ぴあ(システムメンテナンスのために2008年1月2日より取り扱い)、東京文化会館チケットサービス、Bunkamuraチケットセンターです。

12月15日(土)からの楽天一般会員先行と平行して、カジモト・イープラスでも会員先行受付があります。受付開始は楽天より2時間遅れの12時から。

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もうひとつ注目は、新国立劇場の2008/2009シーズンのオープニング作品のチラシが出来ていたこと。「カルミナ・ブラーナ」でその才能を見せ付けたバーミンガム・ロイヤル・バレエのデヴィッド・ビントレー振付による新作「アラジン」です。世界初演、新国立劇場バレエ団のために振付ける作品ということで注目ですね。音楽は、映画「フランス軍中尉の女」ほか映画音楽で知られるカール・デイヴィス。

そのほかのシーズンラインアップ発表は1月20日です。その1月20日から2月29日まで、クラブ・ジ・アトレ会員限定でシーズンセット券が優先受付となるそうです。詳しくは、1月20日発行の「ジ・アトレ」と、やはり1/20発行のセット券詳細パンフレットで記述があるとのこと。

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このほかに、「マラーホフの贈り物」のチラシと新しいNBSニュースもありましたが、こちらは、特に新しい情報はありません。

11/4 新国立劇場バレエ団「椿姫」

2007年11月4日 新国立劇場オペラパレス

演出・振付:牧 阿佐美
音楽:エクトール・ベルリオーズ
編曲・指揮:エルマノ・フローリオ
舞台装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
編曲・指揮:エルマノ・フローリオ

マルグリット・ゴーティエ:スヴェトラーナ・ザハロワ
アルマン・デュヴァル:デニス・マトヴィエンコ
デュヴァル卿(アルマンの父):ゲンナーディ・イリイン
伯爵:ロバート・テューズリー
プリュダンス:西川貴子
ガストン:イルギス・ガリムーリン
ナニーヌ(召使):神部ゆみ子
村人:小野絢子、井倉真未、福田圭吾
ジプシー:川村真樹
メヌエット:マイレン・トレウバエフ、八幡顕光
アラブ:真忠久美子、中村誠
チャルダッシュ:遠藤睦子、西山裕子、丸尾孝子
タランテラ:高橋有里、吉本泰久、江本拓


一にも二にも、とにかくザハロワの美しいこと。ザハロワが美しいことは観る前からわかっていたのですが、チュチュではなくドレス姿でも、こんなに美しい生き物がいていいのだろうかと思うほどの圧倒的なラインの美しさと透明感でした。その上、演技の方もなかなか良くて、薄幸の女性がよく似合いました。高級娼婦にしては、あまりにも清らかに見えてしまったけれども、あでやかに咲き誇る社交界の花から、恋人に侮辱されて崩れ落ち、そして病に倒れてしまうまで、ドラマティックに演じていました。マトヴィエンコも健闘していたし、パ・ド・ドゥでは難しいリフトをはじめ息の合ったところを見せていて、アルマンらしいまっすぐさが好ましかったけど、あまりにもザハロワが美しいので、ちょっとかすんでしまいました。

あまり見せ場はないけれども、ロバート・テューズリーの伯爵は存在感があって、とても素敵でした。あとは、マイレンの女装メヌエットが爆笑モノ!あの怪しさはいったい何!一幕から、眉毛を塗りつぶしてお歯黒、ヘンなお姿で現れていたと思ったら2幕でやってくれました。ドゥミ・ポアントでゲイゲイしく、カーテンコールに至るまで、怪しいキャラ全開。もうマイレンには一生ついていこうと思いました。それから、アラブ役の中村誠さんのしなやかで美しい肢体に魅せられました。何しろ背中が柔らかいこと。そしてつま先までもが綺麗に伸びていて、女性以上に美しかったです。

作品としては、破綻はないし、つまらなくはなかったけれども、ベルリオーズの音楽があまりにも流れるような感じで印象的な旋律がないゆえ、盛り上がりに欠けていました。それと、物語がオペラの「椿姫」の筋書きをそのままなぞった感じでひねりがなく、引っかかる部分や深みが全然なかったのが残念なところ。上演時間が休憩時間を入れても2時間ちょっとと短かったのですが、もう少し、起承転結のなかの「転」があればよかったと思います。オランピアにあたる人物も出てこないし、プリュダンスやガストンも登場はしているものの、ただ存在しているだけ、って感じなので。あっさりした幕切れも、ちょっと拍子抜けしました。ザハロワの儚い演技は、とても魂を打つものでしたが・・・。全体的に"浅い"印象。2幕の回想シーンで、マルグリットを通り過ぎていった男たちが並んでいて、中央に伯爵とアルマンが立っているという演出だけは、インパクトがあってよかったと思います。

振付は、かなり踊りをぎっしりと詰め込んでいて、マルグリットも病弱な役なのに踊る踊る、アルマンも1幕ではピルエットを鬼のように踊っていたりマネージュもしたり、このような物語バレエにしてはすごく多かったです。またマトヴィレンコの素晴らしく正確で疾風のようなピルエットがたっぷり見られたのが良かった。リフトも多用していて、パ・ド・ドゥの振付はなかなか良かったと思います。どうしても、「オネーギン」や「マノン」の影響は感じられてしまいましたが。(さすがに、ノイマイヤーっぽいところは全然ありませんでした)
ただ、流麗で美しいのですが、音楽が弱いので印象に残りにくく、人によってはちょっと眠いと思うかもしれません。

踊り自体は、さすがにこのバレエ団のレベルの高さを感じさせて、コール・ドに至るまで良かったと思います。とにかく圧倒的だったのが中村誠さんだったけど、ジプシーの川村真樹さんも、村人たちの踊りも素敵でした。ただ、2幕の頭にディヴェルティスマン大会をやるというのはとってつけたようで、物語バレエとしてはすわりが良くないのではないでしょうか。

さすがにルイザ・スピナッテリの衣装は美しいし(1幕2場の農民たちの衣装だけは、「ジゼル」のペザントっぽくて不釣合いだったけど)、沢田祐二さんの照明も素敵でした。舞台装置はほとんどなくて、背景画でごまかしている感じがしていましたが、背景画自体は印象派っぽくて美しかったと思います。

新しい全幕バレエを一から作るのは本当にすごく大変なことだと思うので、ここまで総合的に美しい(だけの)作品を作ったのは立派だと思います。あとは、深みをつけるための改訂や工夫を重ねていけば、少しは心に響くような作品になるのではないかと。ただし、主演二人の力量が相当要求されてしまうと思うので、ザハロワとマトヴィエンコ以外が踊ればどうなるのか、楽しみな反面不安もありますね。私はあと11日に田中祐子さん、テューズリーの日に観に行きます。

2007/11/04

「BALLERINA マリインスキー・バレエのミューズたち」

「ロシアが世界に誇る三大プリマ・バレリーナ ザハロワ、ロパートキナ、ヴィシニョーワに 今注目のマリインスキー・バレエのホープ、ソーモワ、オブラスツォーワをくわえた豪華キャスト陣による、ロシアバレエ界初の ドキュメンタリー大作」

といううたい文句なので、ロパートキナやヴィシニョーワ、ザハロワがたっぷり見られるかと思ったら、それはちょっと違っていた。実際には、ソーモワとオブラスツォーワが成長する様子を中心に、前述3人についても、彼女たちの大先輩としてちょっと取り上げてみましたという風。したがって、これら3人の映像を観たいと思ってこのDVDを買った人はちょっと裏切られた気分になっちゃうかも。ただし、マニュエル・ルグリがヴィシニョーワとパリ・オペラ座で「マノン」を踊った時のリハーサル映像や、インタビュー(3回も登場!)があるから、ルグリのファンにとっては嬉しい驚きがあるかもしれない。

アリーナ・ソーモワがワガノワの卒業公演で「パキータ」を踊り、マリインスキーへの入団が決定するところから始まる。この頃のソーモワは今みたいな金髪ではなくてブルネット、垢抜けなくて素朴な印象。芸術監督のワジーエフは相当彼女を気に入ったようで、妻のチンチコワを教師としてあてがう。入団してただ一人、全米ツアーに同行させるなど、彼女に対する期待は並大抵のものではない。ルグリがインタビューで語っていたように、パリ・オペラ座は厳格な階級主義で、階級に応じた役柄が当てられるが、周囲が手を差し伸べて助けてくれる。ところが、マリインスキーでは、若手でもどんどん大きな役を与えるから、すごく大変だけど早く育つと。(でも、未熟なバレリーナの主演を見せられる観客の方はたまったものではないけど・・・)
いずれにしても、ソーモワは入団2年目くらいで早くもオデットを踊ることになって猛特訓を受けさせられている、その様子がたっぷりと収められていた。(だったら、なんであのヘンなクセ-脚を毎回6時のポーズまで上げてしまう-を直さないのかなあ。この映像の頃はそれほどクセはなかったのに)

もう一人の若手バレリーナとして登場するのが、ソーモアのひとつ先輩のエフゲーニャ・オブラスツォーワ。とても可憐な彼女は、稽古場の近くに実家があって、空き時間があると帰ってくるほど家族と仲がよい。ソーモワがオデット型なら、小柄なオブラスツォーワはジュリエット型というわけで、演技力の方はなかなかあるようだ。「ロミオとジュリエット」や「愛の伝説」のシリンの映像が少し流れるけど、若いのにドラマティックな役に深みがある。彼女が着ているワンピースがとても可愛い。そして、彼女はセドリック・クラピッシュ監督の映画「ロシアン・ドールズ」に出演して、映画に出るという夢をかなえたという。映画の中での結婚式のジェーニャ(オブラスツォーワ)の花嫁姿も実にキュートだった。

ロパートキナは、大きな怪我をして2年間休み、その間に結婚や出産をして、復帰を遂げるという時期に撮影がされていた。大きなブランクがあっても、焦りを微塵も感じさせないところがさすが。ほんの短い映像だけど、「シェヘラザード」と「ダイヤモンド」「愛の伝説」が観られたのは良かった。ロパートキナのショートヘア、とてもよく似合っていて素敵。シルエットで映る「瀕死の白鳥」も、美の極致としか言いようがない。彼女がリハーサルをしているところや舞台に出演していると、他のバレリーナたちが集まってきて凝視しているのがなんとも印象的だった。

ヴィシニョーワって、ワガノワ史上最高の点数をとった人だったと聞いてちょっと驚いた。
ヴィシニョーワは国際的に活躍するプリマというわけで、前述したようにオペラ座での客演が取り上げられる。ルグリが、彼女の演技力や知性を褒め称えている中で、「脚をちょっと高く上げすぎるけどね」と言っていたのがちょっと笑えた。ルグリってよほど語るのが好きなのか、ここでも話し出したら止まらなくなっていて、ファンにとっては嬉しい驚きがあるのではないかしら。ヴィシニョーワも語り好きなので、この二人は相性がすごくよさそう。ヴィシニョーワとイーゴリ・コルプの「マノン」リハーサル映像が最後にちょっと出てくるのも嬉しいおまけ。

ザハロワは登場時間がちょっと短くて。素顔で出てくるザハロワは本当に美人。すでにこの段階から、スターオーラがすごい。ゼレンスキーとの「白鳥の湖」のリハーサルシーンはかなり貴重。他にも、マリインスキーのクラスレッスンの様子などはたくさん見ることができる。

インタビューでは、他に、ワガノワの校長であるアルティナイ・アスィルムラートワ(今でも美人)やワレリー・ゲルギエフも登場する。ダンスのシーンが短くてぶつ切りなのは残念だけど、ドキュメンタリーとしてはなかなか面白かった。フランスで制作された作品なので、ナレーションはフランス語だった。

なお、映画館ユーロスペース1で、2007年11月3日から16日までこの作品がレイトショー公開されるとのこと。

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2007/11/02

ワレリー・ゲルギエフ、「徹子の部屋」に出演、他テレビ情報

マリインスキー・オペラ来日公演公式ブログから、テレビ出演情報です。
なんと「徹子の部屋」にゲルギエフがご出演!

私は今月18日のNHKホール(「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット」「春の祭典」)と、来年の「イーゴリ公」に行きます。


◆『徹子の部屋』◆
【放送日時】11月14日(水) 1:20PM ~ 1:55PM テレビ朝日系列*BS朝日でも放映予定
マリインスキー・オペラを率いる現代屈指のカリスマ指揮者、ワレリー・ゲルギエフが出演。

◆『榊原郁恵と伊藤かずえが行く「ランスへの旅」(仮題)』◆
【放送日時】11月23日(金) 10:30AM ~ 11:25AM(予定) テレビ朝日
パリ・シャトレ座との共同制作により、軽妙洒脱な作品に仕上がったマリインスキー・オペラ「ランスへの旅」。榊原郁恵と伊藤かずえのふたりがドン・ペリニヨンが生まれたランスに向かい、「マリインスキー・オペラ応援大使」假屋崎省吾のナビゲートのもとオペラの魅力に触れる。

◆『題名のない音楽会21』~来日独占! ロシアNo.1オペラ劇場~◆
【放送日時】11月25日(日) 9:00AM ~ 9:30AM テレビ朝日
マリインスキー・オペラ「ランスへの旅」に出演する、ゲルギエフの推薦の若手アーティストが登場。「未来のネトレプコ」スター歌手の誕生です。
【出演】
 サッシャ・ゲッツェル<指揮>
 アナスタシア・カラーギナ<ソプラノ>
 ドミトリー・ヴォロパエフ<テナー>
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

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そのほか、バレエの放映情報が色々とあります。

11/09(金) 22:00-22:54 テレビ東京 たけしの誰でもピカソ
小学生からわかるクラシックバレエ入門 講師:熊川哲也
【ゲスト】 熊川哲也、YOU、清水健太、宮尾俊太郎、荒井祐子、Kバレエスクールのみなさん

11/09(金) 10:55-11:50 NHK Hi-vision 国際共同制作 「ドガと踊り子」
オペラ座の映像があります

12/08(土) 23:30-27:30 NHK Hi-vision アレッサンドラ・フェリ 引退記念公演
収録: 2007年8月2日, 東京文化会館
(放送時間は、前後に放送されているものを含んでいるので、放送直前に再度ご確認ください)

12/15(土) 21:30-26:00 NHK Hi-vision ボリジョイ・バレエ & マリインスキー・バレエ 合同公演
収録: 2007年9月1日, 新国立劇場
(放送時間は、前後に放送されているものを含んでいるので、放送直前に再度ご確認ください)

12/23(火) 09:00-09:55 NHK Hi-vision カナダ・ナショナル・バレエ「火の鳥」

吉田都さん紫綬褒章&K-BALLETゲストプリンシパルに

吉田都(Miyako Yoshida)さんが、秋の褒章で紫綬褒章を受章されたとのこと。おめでとうございます!

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071102AT1G0101M01112007.html

毎日新聞に載った喜びの声です。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071102k0000m040160000c.html
「昨年から『応援してくださる皆様の前でもっと踊りたい』と、日本での公演数を増やした。」とは嬉しいですね。

それから、11月1日よりK-BALLETのゲストプリンシパルになられました。国内外、いろいろな公演で観ることができるようになるかもしれませんね。それは楽しみです!

http://www.k-ballet.co.jp/index_02.html

ついでにこんな記事を見つけました(動画有)。
「バレリーナの吉田都さんが児童養護施設を訪問」
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/gib/3_news/0709/3r78.htm

9月8日に、都さんが岐阜県内にある児童養護施設「日本児童育成園」と「大野慈童園」を訪問したときの動画を見ることができます。
一緒に『ジゼル』の映像を観て解説したり、バレエのポジションを教えたり、子供たちがチュチュを触ったりポアントに足を入れてみたりと、とても楽しそうな様子が伺えます。こういった福祉活動に力を入れているのは、さすが都さんですね。この子達の中でもバレエを学ぶ子が出てくるといいな。

今日は下にもエントリがあるので、見て下さいね!

ボルドー・オペラ座、シャルル・ジュドの新作『座頭市』

ダンスマガジンの最新号に載っていたシャルル・ジュド(Charles Jude)のインタビュー記事がなかなか面白かったです。芸術監督を務めているボルドー・オペラ座で「座頭市」をバレエ化する、そのために勝新太郎のテレビシリーズも北野武による映画もすべて観た、とジュドさんが語っておられましたが、本当に上演されたようです。

ボルドー・オペラ座のサイトでいきなりジュドさんが白塗りですごい形相をしている写真が!

「ボルドー・オペラ座は11月1日からシャルル・ジュド演出の新作バレエ『ZATOICHI』を上演する。振り付けは日本人の舞踏家、カルロッタ池田(Carlotta Ikeda)が担当している」とAFP通信のサイトに載っていました。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2305240/2298126

リハーサルのスライドショー写真も見ることができます。衣装やメイクは日本人から見ると微妙な感じですが、たしかに座頭市風。

カルロッタ池田さんは、いわゆる「Butoh(舞踏)」の第二世代の方で、現在68歳とのこと。フランスをベースに、Ariadoneというカンパニーを率いているようです。
こちらのサイトに説明がありました。
http://www.fr-dr.com/paris/archives/2007/10/31220007.php#more

いつか観る機会があるといいな~。

DANCE MAGAZINE (ダンスマガジン) 2007年 12月号 [雑誌]DANCE MAGAZINE (ダンスマガジン) 2007年 12月号 [雑誌]

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