BlogPeople


2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ABT2008年来日公演速報 | トップページ | 「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」 »

2007/11/27

小林紀子バレエシアター「ジゼル」「ソワレ・ミュージカル」11/17(まだ途中)

第88回 小林紀子バレエシアター 公演
指揮 渡辺一正
演奏 東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
衣装・装置提供 オーストラリアン・バレエ団(ジゼル)

「ソワレ・ミュージカル」
振付:ケネス・マクミラン

Pas de deux 大森結城 冨川祐樹
Boys      佐々木淳史・冨川直樹
6 Blue Couples 大和雅美 奥田慎也 難波美保 中尾充宏 中村麻弥 佐藤禎徳 
駒形祥子 澤田展生 小野絢子 福田圭吾 真野琴絵 八幡顕光
12 Black girls 楠本郁子 高畑きずな 宮澤芽実 斎木眞耶子 小野朝子 松居聖子 金子緑 
萱嶋みゆき 志村美江子 荒木恵理 藤田奏子 倉持志保里
Pas de quatre 佐々木淳史 冨川直樹 福田圭吾 八幡顕光

初めて観る演目で、プロットレス・バレエ。色鮮やかでポップな衣装が可愛らしい。女性の衣装は、カラフルなチュチュで、男性は、兵隊のような衣装だけど、実際の兵隊がこんな華やかな色を着ることは絶対ありえないわけで。
主演のペアのパ・ド・ドゥと女性のソロ、男性のパ・ド・カトルがある。ソリストの大森さんは、長身でダイナミックな動きがかっこいいダンサーで、ここでものびのびと魅力的に踊っていた。冨川祐樹さんは、サポートがやや苦手なのか、長身の大森さんには少し小さいのかな。ヴァリエーションになると急に生き生きとして美しさもアップする大森さん。パ・ド・カトルの4人の男性は冨川直樹さん以外は(冨川さんは元)新国立劇場のダンサーで、ここのテクニックは高いはずなのだけど、全然揃っていなかった。11日まで新国立の「椿姫」が入っていたので、合わせる時間がなかったのかもしれない。

「ジゼル」
振付:デレク・ディーン

Act 1

Giselle 島添亮子  Albrecht ロバート・テューズリー
Hilarion 中尾充宏  Berthe 板橋綾子
Batilde 楠元郁子  Head of hunts 小笠原一真
Wilfried 西岡正弘  
Pas de six 高橋怜子 駒形祥子/萱嶋みゆき 小野絢子
       中村誠  冨川祐樹 冨川直樹
6 Friends 大和雅美 難波美保 中村麻弥 小野朝子 志村美江子 真野琴絵
8 Peasant couples 宮澤芽実 松居聖子 金子緑 萱嶋みゆき/駒形祥子 荒木恵理 藤田奏子 
倉持志保里 秦信世 奥田慎也 井口裕之 佐々木淳史 澤田展生 佐藤禎徳 柄本武尊 山崎健吾 
アンダーシュ・ハンマル
Court gents 石井四郎 塩月照美 保井賢
2 Court ladies 藤下いずみ 赤池美恵子 大森結城/高畑きずな 斎木眞耶子 村上弘子

Act2

Giselle 島添亮子  Albrecht ロバート・テューズリー
Hilarion 中尾充宏  Berthe 板橋綾子
Queen of the willis 高畑きずな
Duex willis 大和雅美 高橋怜子
Willis 楠元郁子 難波美保 中村麻弥 宮澤芽実 斎木眞耶子 駒形祥子 小野朝子 松居聖子
金子緑 萱嶋みゆき 志村美江子 荒木恵理 藤田奏子 倉持志保里 村上弘子 真野琴絵 
秦信世 瀬戸桃子 
Peasants 宮崎由衣子 大門彩美

セットはオーストラリア・バレエから借り受けたもので、茶系統を中心にしたグラデーションがきれい。なかなか立派なセットだった。衣装も茶系統で統一感がある。島添さんのジゼルは小柄で華奢、とても儚い感じ。髪型やメイクがちょっと古い感じで少し老けて見えるのがもったいない。腕のしなやかな動きの美しさは特筆ものだし、非常に丁寧に踊っていて、ジゼルの健気な性格を体現していた。軽やかで愛らしく、メイクにさえ問題がなければ少女に見えるほど。テューズリーのアルブレヒトは、相変わらず演技が濃い。登場してきた時からもうラブラブ全開で、家の陰からチュッチュとキスを投げる姿も堂に入っていて、プレイボーイらしい軽さもあるんだけど、ものすごく愛を感じさせてくれる。ジゼルのことは遊びだったとしても、真剣に遊びに取り組んでいるアルブレヒトなのだ。
ジゼルとのやり取りは、演技派二人であるからして、会話が聞こえてきそう。幸せに満ちあふれていて、素敵なカップルだな~って微笑みたくなる。

一方、ヒラリオンの中尾さんは、ジゼルの母であるベルタにはとても気に入られている風。通常の演出と違って、ヒラリオンは、狩りの戦果を扉にかけておくのではなく、ベルタに直接手渡しし、受け取る方のベルタもとても嬉しそうだ。ベルタは、将来ジゼルはヒラリオンと結婚するのね、と思っているようで、ロイス=アルブレヒトに対してはあまり好感を持っていない。ヒラリオンは、ヘアメイクなども粗野な森番という感じでも、ストーカーという感じもなく、普通の青年っぽい。でもやっぱり、ジゼルには相当執着しているようだ。彼女に強く恋焦がれているのがよく伝わってくる。

ディーン版の演出は非常に演劇的で、ベルタはジゼルや村の女性たちに向けて、そんなに踊ってばかりいるとウィリになってしまうよ、と非常に丁寧に説明する。村人たち一人一人の演技もなかなか達者だ。

ペザントの踊りは、パ・ド・シスになっているけど、女性一人と男性二人の踊り、男性一人と女性二人の踊りという風にちょっと変わった組み合わせ。ヴァリエーションを踊ったのは中村誠さんで、相変わらず彼の踊りは群を抜いて美しく、着地もきれいだし猫科のようなしなやかさ。女性ペアでは、小野絢子さんがきれい。

印象的だったのが、バチルドの楠元郁子さん。高慢そうなお姫様で、こんな汚い椅子に座るのもイヤって顔をするし、ネックレスをジゼルにプレゼントしたときにお礼にジゼルが手にキスしようとすると、露骨にイヤそうに手をどける。あからさまに村人たちを見下しているのがわかった。アルブレヒトを問い詰める時もすごく怖いし、イヤな女を好演していた。挙句の果てに、狂乱したジゼルに体当たりされて、見事なコケっぷりまで披露。新国立劇場で「ジゼル」を上演する時にも是非バチルドを演じて欲しいと思った。

そんなバチルドに問い詰められた時のテューズリーのすっとぼけぶりが面白かった。あれ~ナンで僕はこんな格好をしているんだろう?そうだ!ちょっとふざけていただけさ、あはははと軽く誤魔化そうとしていたのが、なんとも情けなくも軽薄で笑えた。ヒラリオンが立ち向かっているところも余裕で受け流している。そんな彼の不誠実な姿を見たジゼルが壊れるのも無理はない。

(つづく)

« ABT2008年来日公演速報 | トップページ | 「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」 »

バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

いつも臨場感に富んだ解説とコメントを感心しつつ読んでおります。完結編を楽しみに待っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
お忙しいことは重々承知した上で・・・・

nonkiさん、こんばんは。
本当に続きが遅くなってしまってごめんなさい。ここんところ平日は毎日遅くまで仕事をしていたりして、続きがなかなか書けず・・・今しばらくお待ちくださいね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ABT2008年来日公演速報 | トップページ | 「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」 »