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« パリ・オペラ座来日公演「ル・パルク」東京公演発表 | トップページ | 海外バレエネタいろいろ »

2007/10/21

アレクサンドル・メルニコフ オペラシティ・リサイタル

アレクサンドル・メルニコフ オペラシティ・リサイタル 

<日時>2007年10月16日(火)19:00開演
<会場>東京オペラシティ コンサートホール
<曲目>
■シューマン:交響的練習曲 作品13
■スクリャービン:幻想曲 ロ短調 作品28
■スクリャービン:2つの詩曲 作品69
■プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番「戦争ソナタ」
<演奏>
■アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

ジャパン・アーツの夢倶楽部会員というのになっていると、時々、会員向けにご招待の案内がある。いくつかの公演が列挙されていて、第3希望まで出すと、抽選でチケットが当たるってワケ。中にはオペラとかまであるけどさすがにそういうのは枚数が少なくて。というわけで、第2希望で出していたメルニコフのリサイタルチケットが当たった。恥ずかしながら、メルニコフもほとんど知らなかったし、スクリャービンという作曲家すら知らなかったんだけど、聴けてすごく良かった。未知の世界との出会いを体験するのって、幸せ~。

東京オペラシティ コンサートホールはそれほど大きい会場ではなく、シューボックス型で内装はすべて木でできている。天窓があるので昼間のコンサートはきっと気持ちがいいだろうな。

メルニコフは1973年生まれとまだ若手。去年のショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲でそのテクニックに思わず舌を巻いた天才ワディム・レーピンとのパートナーシップで知られていたとのこと。舞台に上がった彼は、かなり大柄で、どこか哀しげな大きな黒い瞳が印象的だった。やけに重苦しいオーラをまとった彼は、ピアノの前に座ると、しばし呼吸を整え、楽譜もなしに弾きはじめる。残念ながら、席が右側だったので、手がピアノの陰になってしまっていて良く見えない。しかし、凄いピアニストであるのはすぐにわかった。

■シューマン:交響的練習曲 作品13

「練習曲」というタイトルではあるけど、ピアノという楽器の持つ可能性を実感させられた。こんなにも一台の楽器で様々な音が出せるとは!ポリフォニックというかまるでオーケストラを聴いているかのよう。時には華麗かつ軽妙で、時にはヘヴィーで、全編を貫くのは哀愁漂う、歌うような旋律。かと思うと、笑っちゃうような、限界に挑戦するかのようなとんでもないバカテクが出現して、思わす唖然としてしまうほどの情熱的なエネルギーが放出されていて、いったいこの人何者!と思ったほど。ピアニッシモからフォルテッシモへのレンジが広い!
曲順は、主題矢印練習曲1~7、遺作変奏曲4,5、練習曲8~12。
もう、第一部を聴き終わったところで、私のほうがぜーぜーと息も絶え絶え。

■スクリャービン:幻想曲 ロ短調 作品28
■スクリャービン:2つの詩曲 作品69

スクリャービンという作曲家を、前述の通り知らなかったのだけど、素晴らしい~!とても気に入った。とてもドラマティックで神秘的で美しく詩的なのに、ちょっとジャズっぽいような軽やかさも同居。でも、時々メルニコフ独特のパッションが爆発する感じで鮮烈。ここでもポリフォニックで、豊かな裏メロディが聞こえてくるのがいい。

■プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番「戦争ソナタ」

これまたプロコフィエフ!ザ・ロシア!というアクの強い難曲なのだけど、ダイナミックで時には奇抜なメロディも飛び出し、強烈な印象。不協和音の嵐。ばらばらになりそうな音符たちを巧みに制御しつつも、時には振り切れてしまうようなパワフルでパッショネイトな奔流を作り上げていたメルニコフ、本当に凄いわ~。気持ちいいほどの切れ味。楽章の間ですでにブラヴォーが飛んでしまうほどだもの。4楽章は、もう凄まじいまでの力演。激しいことこの上ない曲を、さらに情熱のすべてを出し切って弾きまくってくれた。

アンコール
ショパン 24の前奏曲より No.6ロ短調
                 No.3 ト長調
シューマン:子供の情景より No.1「知らない国」

2度ものアンコールに応えてくれたメルニコフだけど、この2曲は打って変わって爽やか。最後にちょっとだけ笑顔を見せてくれたけど、大きな目を伏せ気味に、重い足取りに沈んだ風情でちょこんと礼をするところはなかなか可愛いかった。

会場でスクリャーピンのCDをお買い上げ。疲れていたのでサイン会には並ばなかったけど、サインもらえばよかったかな。。。

なんて私のつまらない感想を読むよりも、ぜひ「本日のムッシュー」のokamo-koさんの素晴らしいレポートをお読みください。ミハイル・プレトニョフ&東フィルとのプロコフィエフも素晴らしかったようです・・・嗚呼。聴き逃して後悔の真っ最中です。
ちなみに、今回のリサイタルにはテレビカメラが入っていました。放送されるのが楽しみです。クラシックの番組、あまりちゃんとチェックしていないから見逃さないようにしなくちゃ。

買ったCDはこちらですが、素晴らしい録音です。2006年と新しいです。ぜひともお勧め!
「Alexander Scriabin Piano Sonata.2, 3, 9, Etc」Melnikov
収録曲はスクリャービンの「前奏曲ホ短調」「ソナタ2番」「2つの詩曲」「幻想曲ロ短調」「アルバムの綴り」「2つの小品」「ソナタ3番」「5つの前奏曲」「皮肉」「ソナタ9番“黒ミサ”」「マズルカホ短調」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1334005

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コメント

メルニコフのリサイタル、自分のバカ全開な感想を紹介していただいてんのが恥ずかしい(あああ…汗)素晴らしいレポートを読ませていただきまして、ありがとうございます〜!
本当に、リサイタルのあのへヴィさの嵐と軽妙さの同居は素晴らしかったですね。曲の選択も、意気込みを感じるリストで、売り飛ばされる仔牛のごときウルウルと悲しげな眼差しも含め、満喫いたしました。

東フィルとの協奏曲にも圧倒されました。録音していたようですので、そのうちどこかで放送されるかもしれません〜。

きゃ~okamo-koさんにいらしていただけるなんて光栄です♪ホント、okamo-oさんのメルニコフ評を読んで、2倍も3倍にも楽しめたのですよ~ありがとうございます!ぜーぜー。

東フィル録音していたんですか!それは楽しみですね。嬉しい情報をありがとうございました!

Naomiさま、はじめまして。
miyaと申します。
メルニコフの放映みました。テレビからでも、音色の多彩さが伝わってきたので、生で聴くと、もっとすごかったのでしょうね。すごいピアニストを知ることができて、嬉しいです。いつも様々な情報を教えてくださってありがとうございます。ブログ最近始めたばっかりなのですが、もしお時間ありましたらいらしてみて下さい。リンクはらせてくださいね。

miyaさん、こんにちは。ようこそいらっしゃいました。拙サイトの記事をご紹介いただきありがとうございます♪メルニコフ、この間も来ていたのに、体調が悪くていけなかったんですよ。もっともっと来て欲しいですね。
リンクの方もありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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