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2007/09/19

『デス・プルーフ in グラインドハウス』

連休で実家に帰ったら、父がタランティーノの新作「デス・プルーフ」が面白いので見に行けという。シドニー・ポワチエが出ているんだって。でも早速観に行ってシドニー・ポワチエの姿を探したけどどこにもいない。前半のバーでのガールズトークに登場するセクシーなDJ”ジャングル・ジュリア"を演じているのがシドニー・タミーア・ポワチエ。シドニー・ポワチエと「冒険者たち」の名女優ジョンナ・シムカスの娘だという。ったくお父さんったら。

アメリカでは、タランティーノ篇『デス・プルーフ』とロドリゲス篇の『プラネット・テラー』という2本の映画が『グラインドハウス』という1つのタイトルのもと同時上映された。でも日本では、この同時上映は限定公開で、一本ずつバラでの公開となってしまい、出張で日本にいなかったこともあって同時上映は見逃しちゃった。2本立てで上映されるB級アクション映画へのオマージュとして作られているこの作品、わざとフィルムに傷をつけたり、コマを落としたりの工夫がされている。

映画自体は、一言でいえば「く、くだらない」。でも、めっちゃ面白かった。どこを切ってもタランティーノ印で嬉しくなっちゃう。

前半エピソードは、3人の美女がバーでガールズトークを繰り広げる。延々と音楽についての薀蓄を語っているところや、男子の品定めについておしゃべりしているところを、キャメラは長廻しで捉えている。このトークが退屈という声もあるみたいだけど、「レザボア・ドッグス」でのマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」についての語りを思い起こさせて思わずニヤリ。しかも、トークのメンバーの中にいつの間にか、すっかりおっさんになってしまったタランティーノ本人がいるし。ラテン度濃い女の子たちの無駄にエロい肢体、特に脚を舐め回すキャメラ。中でも"バタフライ”ことアーリーンがカート・ラッセル相手に繰り広げるラップダンスのエロティックなことといったら、もう。音楽のセンスも最高にいい。

ところがこのカート・ラッセル演じる怪しげな”スタントマン・マイク”がとんでもない変態サイコ男なのだ。自慢のスタント仕様というか「デス・プルーフ(耐死仕様)」車で美女を惨殺することが彼にとっての何よりのエクスタシー。目をつけた女性を乗せては無残に殺戮することが快楽であり、セックスの代償行為、それどころかそれ以上の快感を伴うのだ。

最初に彼の毒牙にかかるのが、「プラネット・テラー」では片足マシンガンのヒロインを演じるゴス女優のローズ・マッゴワン。こちらでは金髪美女で、ものすごく可愛い。が、彼の車に乗せられたが最後、あまりにも無残な死が待っていた。そして残りの3人の女の子たちも・・・。

後半は14ヵ月後。次にマイクが目をつけたのはスタントウーマン二人に、ヘアメイク、そして女優の美女4人組。前半は音楽ネタなら、後半はカーアクション映画のマニアックトーク大会に。「アンジー(アンジェリーナ・ジョリー)が出ていた下らない映画じゃないほうの『60セカンズ』」について熱く語ったり。そして、スタントウーマンのゾーイ(本物のスタントウーマンで「キル・ビル」ではユマ・サーマンのスタントを務めたゾーイ・ベルが本人役で出演)は、「バニッシング・ポイント」について熱く語る。ついでに、「バニシング・ポイント」に登場したのと同じ白い車が売りに出ているのを知って、試乗し、ある大胆な行動に出るのだ。それは、映画と同じ、超高速で走行するクルマのボンネットにまたがることなのである!

そんな彼女たちをスタントマン・マイクが見逃すわけはなく、早速次の餌食としてデヘデヘ興奮しながら執拗に追い掛け回すのだが・・・ここであっさりとやられるような彼女たちではない!超ハイテンションのスリリングな決死のカーチェイスが繰り広げられる。そして驚愕の展開へとなだれ込むのだ。

超高速で走行するクルマのボンネットの上に横たわるゾーイの肢体を、ここでも舐め回すように撮影するキャメラ。だが、CGではなく実際に決死のスタントを美女が演じているとあればますます大興奮。命綱をCGで消しただけだというから本当にすごい。文字通り手に汗を握る展開。だけど、そこからとんでもない方向へ映画は逸脱しちゃう。さすがカート・ラッセルをここで起用しただけのことはある!いやはや参った。

カート・ラッセル、あそこまで狂っちゃって、そして行くところまで行っちゃって今後の俳優生命大丈夫か?と心配したくなるほど。クルマから突き出た女の子の足を、つばをつけた手で撫でる変態チックなところも怪しかったけど、期待以上のことをやってくれちゃったよ。これぞB級映画魂というもの。とってもキュートな女優役のリーの衣装がチアガール姿というのも、サービス精神満点でいいけど。強くてセクシーな女の子たち、最強。

興奮の坩堝と化した映画館の場内は、やがて大爆笑へ。いやあ、参った。く、下らないけど最高!スカッと爽快!ガールパワーは最高♪THE ENDのクレジットが入るタイミングも絶妙で開いた口がふさがらない。否が応でも「プラネット・テラー」への期待が高まってしまう。映画館で観るべき、体験すべき一本。

デス・プルーフ in グラインドハウス
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン
(2007年/アメリカ)

http://www.grindhousemovie.jp/

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コメント

私も連休中に見ました。
面白かったですねー、やっぱりタラは捨てたもんじゃありません。
「シン・シティ」好きなのでロドリゲスの方も楽しみです!

「プラネット・テラー」のことをテレビでやってました。
2本立てで観たら、さぞ面白いでしょうね。
何でもありです。
脚にマシンガンのシーンも写ってました。

ogawamaさん、こんにちは。
やっぱりタランティーノは偉大だなって思いました。彼のまねをしている人はいっぱいいるけど、別格だなと。
「シン・シティ」私も大好きなんです!楽しみだわ♪

DVDでみました。

>キャメラは長廻しで捉えている。このトークが退屈という声もあるみたいだけど
それこそがタランティーノの持ち味。 いいねえ~^^ 退屈な おしゃべりも 演出ってワケですね・・・

それに、70年代の フィルムの傷、ノイズを出して画質を悪くした質感の作品にしてましたね。さすがB級の味をださせたタラちゃんムービー。

テキサスでは、見事狙った女の子たちを皆殺しにしたカート・ラッセル。
が、次にテネシーで狙った相手が悪かった。

 マイク視点でいうなら ゾーイたち3人もジュリアたちのようにカークラッシュで一気に始末するべきだった・・・もしくはカーチェイスのとき とどめに ゾーイたちの車をひっくり返して動けなくしてから逃げるべきだった。

 襲撃するつもりが逆に狙われる標的(受身)の立場になると弱かった。殺人鬼といえども しょせんは人間です。二匹目のどじょうは通用しなかった 

zebraさん、こんにちは。

お返事が遅くなって済みません!古い記事にコメントありがとうございます。この間テレビをつけたらパルプ・フィクションを放映していたので思わず見入ってしまいました。
カート・ラッセルの凶悪さは今でもインパクトがあって、それなのに最後にやっつけられてしまうところは、本当に爽快というかなんというか。これぞB級映画の楽しさがありましたね。また観たくなりました。

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