FIGARO JAPON 9/20号 オペラ座連載とニューヨーク特集
FIGARO JAPON 9/20号から、パリ・オペラ座バレエ物語という連載が始まった。第一回は、ガルニエ宮の歴史から。というわけで、絢爛豪華なロビーや控えの間の写真が彩りを添え、そして4ページの記事の最後にはデフィレの写真が。マチュー・ガニオの、舞台の5%の傾斜についてのコメントが面白かった。「前方へ、つまり客席の暗がりへと引っ張られ、身体が不均衡になるので最初は怖かった。慣れたとはいえ、マネージュの時は、今でも傾斜を意識します。上にあがる時には身体を押し出すけど、下がる時にはそうすると加速してしまうでしょう。それに足の運びが難しい角度があるので、客席に向いているのが身体の前か、背中か、斜めかをマネージュしながら知っておく必要があるんです」
オペラ・ガルニエは一昨年の12月に行って内部は見学したものの、予定が合わなかったりチケットが取れなかったりで、バレエを観ることはできなかった。いつかは観られるといいな。
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さて、この号の特集はニューヨーク。フィガロでは定期的にニューヨーク特集をするのだけど、ページをめくっていると、とても懐かしい思いがしてしまう。とても細かいマップには、行ったことのあるお店がぎっしりと掲載されている。今年の6月にフェリのABT引退公演を観に行った時に、ミラノから来た友達とご飯を食べたタイムワーナーセンター内の「ランドマーク」も載っていた。セントラル・パークを一望できる、ガラス張りのレストランなのだけどお値段はとてもリーズナブル。あの時は実質2日半の間に4回も「ロミオとジュリエット」を観たので、全然どこへも行けなかったけど、いろいろとおいしいものも食べられて楽しかったなあ。早く「ロミオとジュリエット」の感想の続きを書かなくては。
去年の10月にもABTを観にNYに行った。やはり2日半しかなかったけど、NY在住の友達とやはりおいしいものをいっぱい食べたり、メトロポリタン美術館に入ったら30分で閉館しちゃったり、美味しいけど食べ過ぎたら絶対に太るFat Witchのブラウニーを買いに行ったら売りきれていて、翌日早起きしてもう一度チェルシーマーケットに行ったり。ソーホーでお買い物をしたりして満喫。そしてグランド・ゼロにも行った。そう、9月11日のテロはちょうど6年前のこと。未だ生々しい事件の痕跡を見て、用意されていたティッシュペーパーを使って涙を拭いたこと。こんな悲劇はもう二度と起きてはいけないのに、この世界では悲劇は何度も繰り返されている。今夜は、あのメモリアルセンターに生前の写真が飾られた犠牲者たちへ祈りを捧げて寝ることにしよう。
今年の秋は、ニューヨークには行けない。来年の夏にはABTも来日するから、来年のMETシーズンにも行けないかもしれない。でも、ニューヨークは、懐かしい、第三のふるさとのようだ。またニューヨークに行きたいな。何回行っても決して飽きることのない場所。
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