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2007/08/27

朝日新聞にフェリインタビュー/婦人公論に加治屋百合子さん

朝日新聞の8月27日(月)夕刊に、アレッサンドラ・フェリのインタビューが載っていました。カラー写真つき。内容はasahi.comで読めます。

http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200708270181.html

印象的なのは、二人の娘さんについて、
「2人ともバレエが好きで、よく劇場に来ましたが、疲れた私の姿を見たせいか、ダンサーになる気はないみたい。母親として励まし、成長をしっかり見守りたい」 との言葉。ABTでの引退公演でも、去年のフリオ・ボッカの引退公演でも、愛らしい姿を見かけた二人の娘さんたちは、そう思っていたのですね。


shushuさんのサイトで教えていただきましたが、「婦人公論」では、最近ソリストに昇格したABTの加治屋百合子さんが、作家の角田光代さんと対談をしています。

角田光代の「ヒミツの話は蜜の味」
ゲスト= 加治屋百合子
10歳のとき、日本に帰るよりバレエを選びました

角田さんはバレエそのものは詳しくないようですが、このような雑誌の場合、そういう方によるインタビューの方が、一般人にわかりやすい視点の記事になるような気がしました。

ABTに入ってからよりも、そこに至るまでの話が多く登場し、特に10歳で上海バレエ学校に入学してからローザンヌコンクールでスカラシップを獲得するまでの苦労話について詳しく語られていました。今でこそ上海は、近代都市に生まれ変わったけど、当時はネズミが走り回る校舎、トイレも中国式で扉がなかったこと、冷たい水しか出なかったこと。身体が堅かったため一年間はストレッチばかりやっていたこと、早朝から夜遅くまで稽古に励んだこと、また唯一の日本人だったために言葉や差別があったことなど。テレビ「情熱大陸」に出演した時にも気の強さの片鱗が登場していましたが、並大抵の苦労ではなかったようで、本当に根性の人です。ローザンヌに出場した後、本当はロイヤルに留学したかったけど、ロイヤルはその年は男性を欲しがっていたため、カナダ国立バレエ学校を紹介されて留学したとのこと。中国では猛烈に身体を動かしていたのでいくら食べても太らなかったのに、カナダでは食事の関係もあって太ってしまったこと。そして入団したABTでは、さまざまな国からのダンサーがいるために、差別が無く、気持ち的にはとても楽だという話も面白かったです。

加治屋さんは、跳躍力があるために、そのようなテクニックを多く駆使する役が多いとのこと。たしかに、「ラ・バヤデール」の影の王国のヴァリエーション、「ドン・キホーテ」の花売り娘、「白鳥の湖」のパ・ド・トロワなどの持ち役は、跳躍が多いというわけですね。多分、違った持ち味、たとえば叙情的な役なども踊れるようになれば、きっとさらに飛躍できるんじゃないかって気がします。クラシック・バレエが好きということなので、きっと来年のABTの来日公演でも大活躍することでしょう。

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