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« ボリショイでのウィールダン新作ドキュメンタリー | トップページ | パリ・オペラ座2008年5月来日予定 »

2007/07/27

7/26 グルジア国立バレエ(コレーラ&カンデラキ)ざっとした感想

主役二人が素晴らしく、この二人が引っ張ったおかげで最高に楽しい公演になった!
キトリ : ラリ・カンデラキ
バジル (理髪師,キトリの恋人) : アンヘル・コレーラ
ドン・キホーテ : ギオルギ・タカシヴィリ
サンチョ・パンサ (ドン・キホーテの従者) : ベサリオン・シャチリシヴィリ
ガマーシュ (裕福な貴族) : エフゲニー・ゲラシメンコ
ロレンゾ (キトリの父) : ユーリー・ソローキン
キトリの母 : テオーナ・チャルクヴィアーニ
キトリの友人 : マリアム・アレクシーゼ,テオーナ・アホバーゼ
ルチア (街の踊り子) : マイヤ・イリュリーゼ
エスパーダ (闘牛士) : ラシャ・ホザシヴィリ
メルセデス (踊り子) : ヴェーラ・キカビーゼ
ボレロ : マイヤ・イリュリーゼ,ワシル・アフメテリ
森の精の女王 : ニーノ・ゴグア
キューピッド : ツィシア・チョロカシヴィリ
第1ヴァリエーション : ニーノ・オチアウーリ
第2ヴァリエーション : エカテリーネ・チュビニーゼ

レティシア・ジュリアーニの降板に伴い、グルジア国立バレエのラリ・カンデラキがキトリを踊った。「白鳥の湖」のパ・ド・トロワでなかなか良い印象だったのだけど、想像していたよりもさらに良いダンサーだった。大柄ではないんだけど、アンヘルの相手役を踊るには若干背が高かったかもしれない。カンデラキに限らず、グルジアのダンサーはみんな黒髪で濃くエキゾチックな容貌のため、スペインを舞台にした「ドン・キホーテ」はなかなか似合っていたのではないかな。

バジル役のアンヘルは絶好調!最初から相当飛ばしまくりで、サービス精神たっぷりに、いつもより多く回っています状態。キトリの友達たちと踊るところから、もう誰も止められないってくらい疾走していた。最近見たアンヘルといえば「ロミジュリ」「マノン」「ジゼル」で、ロミオ以外は元気一杯、って役ではなくて、ロミオですら以前より大人っぽくなってきた、演技重視になってきたなと思っていた。ところが、今日はあの若々しく、パワー全開のアンヘルが帰ってきたという感じで、持てるものをすべて発揮し、一生懸命舞台を盛り立てようと頑張っている姿に、熱いものを感じた。ピルエットは大抵10回以上は回っていて、いったいいつまで回り続けるんだろうかと思うほど。私はアンヘルによる3幕のヴァリエーションでの顔のつけ方やスカッとした見得の切り方がけっこう好きなんだけど、今日はいつも以上に気合が入っていて、見ていて気持ちよかった。多少音からずれたり、軸が傾いても許せてしまうチャーム(魅力と愛嬌)が彼にはある。雑な踊りってワケではなく要所は丁寧に決め、全力投球で最高のものを見せようという気概がびんびんに伝わってくるのだ。

パートナーシップに関してはばっちりで、片手リフトは見事に決まり、リフトされているカンデラキが観客の方に目線を送ることができるくらい余裕があった。居酒屋のシーンで、キトリがバジルの腕の中に飛び込むところは、ボリショイみたいに手が地面につきそうなくらい勢い良くカンデラキが飛び込み、アンヘルがしっかりと受け止めていた。しかもその前のピルエットは11回回っているし・・・。狂言自殺の演技もすごくとぼけていて演技が細かかった。スペインの太陽のような明るさ、全速力で駆け抜けていくアンヘルを観ていると、こちらの方も思わずニコニコしてしまう。ユニゾンで踊るところもきれいに揃っていた。アンヘルは舞台マナーが本当に良くて、カンデラキを立て、グルジアのコール・ドを立て、人柄の良さが伝わり非常に好感度が高かった。

そして、ちょっと大人なキトリを演じたカンデラキ。ニーナタイプのバレリーナなのか、長身というわけではないんだけどダイナミックな踊りをする人で手脚も大きく使い、実際以上に大きく見える。技術は安定していて、ミスはほとんどなく、上半身がよく引きあがっているので安心してみていることができる。2003年のニーナのグループ公演に出演した時に、ダンスマガジンに彼女のインタビューが掲載されていたが、そのときすでに小学生くらいの子供がいるというわけでベテランなんだと思う。カスタネットのソロでは、背中の柔らかさを発揮していた。ドルシネアを踊る時のジュッテが大きく高く、ふわっと浮かび上がるようだった。派手に技を見せ付けていないのに、テクニシャンなのがよくわかる。プロポーションにも恵まれ、とても良いバレリーナだ。
一番すごかったのがグラン・フェッテで、最初は割りとゆっくり目に大きく回っていたのだけど、途中からダブルが入り始め、最後はトリプルも回っていた。しかも、顔を向ける方向も90度ずつ変えていたりして、ちょっと面白かった。軸もしっかりとしていた。最後の方が速く、多く回っているというのを観たのは初めてかも。当然、客席は大喜び。アンヘル以上の拍手を浴びていた。


エスパーダのラシャ・ホザシヴィリは、「白鳥の湖」でパ・ド・トロワの真ん中を踊っていた人。顔がジョナサン・コープに似ている。背が高く顔が小さく、巻き毛のところまでそっくり。脚が長くすらりとしているのでエスパーダの白い衣装がよく似合っていて素敵だった。背中がとても柔らかい。エスパーダのマントを使ったヴァリエーションがちょっと変わっていて、背中を反らせる振付が多いのだ。街の踊り子役マイヤ・イリュリーゼは大変な別嬪さんで、やっぱり背中が柔らかい。

総じて、男性は顔が濃くて背が高い人が多く、女性は大きな人も大きくない人もいるんだけど、とにかく艶やかな美女が多い。コール・ドがどれくらい揃っているかは、1階2列目という席からはちょっとわかりにくかったけど、水準は十分クリアしている。3幕のヴァリエーションを踊った二人はなかなか上手だと思ったけど、森の女王はちょっといまいち不安定だったかな。このヴァリエーションはイタリアン・フェッテのないもの。あとボレロを踊ったワシル・アフメテリカッコがよかった。ボレロの女性の方は、街の踊り子も踊ったマイヤ・イリュリーゼで、やっぱりすごい美人だと実感。

演出的には、冒頭のドン・キホーテやサンチョ・パンサのドラマを、緞帳に映した影絵風アニメで処理していたのが可愛かった。ジプシーの野営地でバジルとキトリが登場せず、ジプシーのソロがないことがちょっと物足りないけど、あとは比較的オーソドックスなもの。舞台装置は協力:新国立劇場とあったけど、先日の新国立劇場のドン・キホーテで使われたものとはちょっと違うと思う。お金に苦労しているというのが見えてしまった感じはした。帰りに、「ニーナ基金」と書いてある募金箱に、心ばかりの寄付をした。良い公演だったのに空席がけっこうあって勿体なかった。土曜日もまだチケットがあるようなので、迷っている方はぜひ!

ダンサーの質もなかなかだったし、アンヘル、そしてラリ・カンデラキの出来が非常に良かったので、大満足。楽しかった!やっぱりアンヘルのバジルは最高!理想的なバジルだわ。また土曜日に見る予定。そして明日はニーナだ♪

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コメント

私は今日観てきました~。2年ぶりにアンヘルを生で観られて楽しかったです♪
アンヘル、やせましたね。2年前の写真だとけっこうむっちりしてるんですが、今は細く引き締まったように見えます。
カンデラキさんも良かったですね。アンヘルと息も合ってたし。
今日はおまけもあって最終日っていいな~って思いました。

プリマローズさん、こんにちは。
すみません、コメント見落としていました。

私は土曜日も観ましたよ~
ホント、スリムになったと思います。タイツが黒だったからかもしれませんが、脚もほっそりしたような。
そして、ホントカンデラキさんとは初めて組むとは思えないほどのパートナーシップで、ピルエットのサポートや片手リフト、踊りがシンクロするところまでぴったりでしたね。またこの二人の組み合わせも観たいです。
そしておまけ!最高でしたね。ニーナのサービス精神も素晴らしかったです。

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