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2007/06/15

ミラノ・スカラ座バレエ「ドン・キホーテ」6月9日ソワレ

ドン・キホーテ:フランチスコ・セデーニョ
サンチョ・パンサ:ステファーノ・ベネディーニ
ロレンツォ:マシュー・エンディコット

キトリ/ドルシネア:タマラ・ロホ
バジル:ホセ・カレーニョ

ガマーシュ:ヴィットリオ・ダマート
二人のキトリの友人:マリア・フランチェスカ・ガリターノ、ラーラ・モンタナーロ
村の踊り子:ベアトリーチェ・カルボーネ
エスパーダ:アレッサンドロ・グリッロ
ドリアードの女王:ジルダ・ジェラーティ
キューピッド:ソフィー・サロート

ジプシー:アントニーノ・ステラ
花嫁の付き添い:セレーナ・サルナターロ
ファンダンゴのソリスト:ベアトリーチェ・カルボーネ、ミック・ゼーニ

ホセ・カレーニョ&タマラ・ロホのコンビによる「ドン・キホーテ」は去年、世界バレエフェスティバルの特別プログラム(東京バレエ団との共演)として観た。ラテン系の二人による熱いステージを期待していたら、案外クールでエレガントだったので、ちょっと拍子抜けした記憶がある。

ところが、この日の二人は絶好調。一年前の、ちょっと醒めた感じの舞台とは打って変わって、情熱的でセクシーで、スターの輝きで満たされた素敵な一夜となった。

ホセ・カレーニョは、たしかに年齢とともに跳躍などは低く重くなってしまったところが感じられたが、その分、色気がますます増してきたように思える。基本的に彼は端正なダンサーで、つま先そのものも、そのつま先が描く軌跡も美しいし、何よりもピルエットの正確さ、緩急自在ぶりがすごい。必ず正面でぴたっと止まるし、スピードすらも完璧にコントロールしている。惰性でまわっているところまで、美しいのだから恐れ入る。着地の5番も美しい。

床屋の兄ちゃんにしては品がありすぎるほどなのだけど、それでもなお色っぽくて、ひょうきんさもあるところがたまらなく魅力的。キトリが目を離すと自然と女の子たちを口説いているし、ガマーシュはこーんなにヘンな顔をしているってマイムもすっごく笑える。狂言自殺のところが最高潮で、死んだ振りをしながらもタマラの胸をぎゅっとモミモミ、何度も唇にチュー。naughtyな魅力。そして、あのステキすぎる、クラクラさせるセクシーな笑顔。大人の余裕が感じられて、たまらない。去年のABTシティセンター公演での「牧神の午後」や「ファンシー・フリー」ももちろん素敵だったけど、クラシック・バレエの人よね、彼は。タマラとのカップルぶりも、今回はテンションが同じだったので最高に盛り上がった。ス・テ・キ♪惚れ直した。

タマラ・ロホは去年のバレエフェスティバル全幕では、踊りが重いし背中も意外と柔らかくないし、とてもクールなキトリでちょっとイメージと違っていて残念だった。今回の方がずーっと調子が良さそう!彼女の回転とバランスがすごいのは改めて言うまでもないのだけど、やっぱり現実離れしたほどすごい。バランスでは10秒以上アティチュードポアントで静止し、ぐらぐらすることもなくコンパスのように刺さっていたし、体勢を戻すのも余裕たっぷり。グランフェッテはトリプル1回にシングル2回のパターンでずっと回っていた。それも一生懸命やっていなすって風情じゃなくて、涼しい顔で簡単そうにやっちゃうのだからすごい。シェネやピケなども、滑らかにくるくるくるくる回っていてとても正確だ。

そしてタマラは今回、演技の方もとても良かった。前回はおすまし系クールビューティなキトリで、こんなに冷静なキトリってあり?と思ったんだけど。たしかにタマラちゃんは、今回も眠たげな瞳と白いもち肌、黒髪でとても妖艶なんだけど、お転婆な気の強さを発揮していて可愛かった。ガマーシュに対しても足を強く踏んだり拒絶したり。バジルに対して見せるやきもち顔も可愛いし、目線の使い方が艶っぽくていい。バレリーナにあるまじきくらいウェストが太くても、こんなにも艶やかでキュートで上手なんだから、これでいいのだ。

ヌレエフ版特有の、2幕冒頭のジプシー野営地シーン。「ラ・バヤデール」の密会の曲に合わせた二人のパ・ド・ドゥと絡みは、それはそれはオトナの世界で鼻血が出そうなくらいエロっぽかった。ドラマティックでねっとりとしていて、この部分だけ「ドン・キホーテ」ではないみたい。明らかに浮いている演出なんだけど、この二人ならオッケーと思った。スカラ座の二人も、オトナなカップルだから合っていたと思うんだけど。

主役二人がゲストの割りに、カンパニーから浮いている感じがしなかったのが良かった。二人ともラテン系だからかしら。それに今までもゲストでスカラ座に出ていたからかな。ゲストでありながら、ロレンツォ、ガマーシュ、ドン・キホーテらとの絡みの演技も達者だったということもあるだろう。スカラ座メンバーも、踊りはともかく、演技はみんな上手だし。

マチネでバジルを踊っていたミック・ゼーニがファンダンゴのソリスト。よく働くな。やっぱり足先が端正ですごく素敵だった。別の日にはエスパーダを踊っていたらしいけど、彼のエスパーダも観たかった。ファンダンゴのパートナー&街の踊り子のベアトリーチェ・カルボーネもラテンゴージャス美人だったし、この二人はイタリア人の美男美女(アデオス&アデージョ)って感じでいいね。それとジプシーリーダーのアントニーノ・ステラ、マチネの人も良かったけど彼はさらにワイルドでダイアミックでカッコよかった。プリエを多用したゴムマリのようなジャンプばかりのこの振付、脚に悪そうだけど・・・。アントニーノ・ステラは、「白鳥の湖」のDVDで道化、「ラ・バヤデール」のDVDでブロンズ・アイドルを踊っている人。顔もラテンセクシーちょい悪系で色気が炸裂。

タマラのものすごいバランスと回転、カレーニョの美しいピルエット、グラン・パ・ド・ドゥは爆発的なまでに盛り上がった。これがやっぱりスターとそうではない人との差なんだろうなと思った。楽しかった!!!!またこの二人で全幕作品が観たい。大満足。

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