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2007/06/05

6/2 NBAバレエ団「トゥール・ヴィヨン公演」

うちの教室で連れ立っていくことになった公演。

安達哲治振付:「カレイドスコープ」
トッド・アレン振付:「ディメンションズ」
トワイラ・サープ振付:「ナイン・シナトラ・ソングス」

「カレイドスコープ」 原島里会、猪俣陽子、ヤロスラフ・サレンコ、秋元康臣
雰囲気としてはバランシンの「シンフォニー・コンチェルタンテ」あたりを少し意識した感じの、20分程度のアブストラクト・バレエ。女性コール・ドたちの白いチュチュが華やかでとても美しい。1階席だったのでフォーメーションはちょっとわかりにくい。こういう作品は上の階から見たほうが多分面白いんだろうなと思った。コール・ドはよく揃っていてきれいなのだけど、足音が大きめ。4組のコリフェの、男性ダンサーが今ひとつ。タイミングが少々ずれすぎなのではないかしら。キレもないし。一方、男性ソリスト二人はなかなか上手い。2005年モスクワ国際コンクール金賞のサレンコがうまいのは当然だと思うけど、秋元康臣がダイナミックな超絶技巧の跳躍を見せてくれた。女性ソリストふたりもまずまずの出来。

「ディメンションズ」
打って変わってこちらは、コンテンポラリー作品。四角い枠を持って踊るというなかなか面白い仕掛けがある。男性ダンサーが女性をサポートしたりリフトしたり。180度に開脚した女性をさかさまにリフトするという振付が多かった。振付は面白かったけど、コンテンポラリー慣れしていないダンサーが多いように見受けられた。大柄なヴィクトル・コスタコフが力持ちな感じで、存在感があった。彼は元ダンチェンコのダンサーなのね。NBAバレエ団のロシア人ダンサーはなかなか立派な経歴の人が多い。

「ナイン・シナトラ・ソングス」
ミハイル・バリシニコフとエレイン・クドーの名演が映像化されている逸品。この作品を二人のダンサーのためにアレンジした「シナトラ組曲」は去年の秋に、ABTで観ている(マルセロ・ゴメスとルチアーナ・パリス)。

シナトラの名曲に乗せて、7組の男女がバレエ風味のソシアル・ダンスを華麗に踊る趣向。 「マイ・ウェイ」が2回使われるため、実質的には8曲。Strangers in the Night, All the Way, That's Life, My Way, One For My Baby (And One More for the Road), Softly As I Leave You, Something Stupid, Forget Domani。

黒いドレスをまとった鷹栖千香さんが大人のエスプリを振りまいていて、圧倒的に魅力的だった。他の女性ダンサーたちがどうしてもバレエ的なダンスになってしまうところ、ちゃんとミュージカル風に踊っている。鷹栖さんは元劇団四季の団員だというのもあると思うのだけど、ただ踊るだけでなく、ストーリー性を持って歌うように、しかも小悪魔のように甘く魅惑的にダンスしているのだ。この演目は、女性ダンサーがみなハイヒールを履いて踊らなくてはならず、そのためステップでどうしてももたついたり、パートナーシップに問題が起きている人が多かった。雰囲気で酔える素敵な演目なんだけど、もたつくとせっかくの酔いが醒めてしまう。リフトやアラベスクなどバレエ的は部分はみんなとてもきれいなのだけど。男性ダンサーは、秋元康臣さん以外はみな外国人。女性ダンサーとの身長のバランスや、都会的なスマートさを出すには外国人のほうが効果的なのは確かだ。が、NBAバレエ団の看板ダンサーであるサボチェンコが出ていなかったのがすごく残念。去年の秋のマルセロは改めて素敵だった、と実感。

それでもやっぱり、「ナイン・シナトラ・ソングス」観られて良かった。後でまた、家にあるミーシャの映像を再確認しようと。こういうミックスプロ的な試みは、ほかのバレエ団がやってもいいんじゃないかと思う。いろいろな冒険もできるし、良い趣向の公演だったと思う。

トワイラ・サープの公式サイトを見ると、彼女の作品の上演予定がカレンダーになっていて、ちゃんとNBAバレエ団の記述もある。いかに世界中で上演されているかがよくわかって面白い。今年の10月の予定を見ると、
BAKER'S DOZEN: American Ballet Theatre, NYC.
SINATRA SUITE: American Ballet Theatre, NYC.
となっているので、ABTのシティ・センターシーズンにはこの2作品が上演されることが判明した。

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