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« ハンブルク・バレエのチケット譲ります | トップページ | 6/15,16(マチネ),17 「シンフォニック・バレエ『ラプソディ・イン・ブルー』服部有吉、金聖響、ラスタ・トーマス他 »

2007/06/17

6/10 青山美知子バレエスタジオ「ジゼル」

昨日、今日(マチネ)と服部有吉さんの「ラプソディ・イン・ブルー」を観てきました。今日のチケットは、幸運にもフジテレビの懸賞で当たったもの。すごーく楽しかったです。いい意味でベタな服部さんのセンスが発揮され、自由で音楽性豊かで、思わず笑顔になっちゃうような、素晴らしい公演でした。服部さん、ラスタ・トーマスはいうまでもないのですが、他の4人、辻本知彦さん、大貫真幹さん、横関雄一郎さん、そしてTAKAHIROさんもそれぞれ個性的かつ技術的にも大変優れていて、魅力たっぷり。松永貴志さんのピアノもお見事!明日も観る予定なので、明日観終わってから感想は書きます。


さて、このブログのサンフランシスコ・バレエ公演の感想にいただいたコメントで、お知らせいただいた青山美知子バレエスタジオの公演(船堀タワーホール)に行ってきました。青山美知子さんは、東京シティ・バレエ団の教師もされているということで、東京シティ・バレエ団の団員の方も多数出演されていました。ジゼル役には、ローザンヌ・コンクールでスカラシップ賞を受賞し、元サンフランシスコ・バレエ、現在はカリフォルニアのディアブロ・バレエに所属している菅野真代さん。アルブレヒトには、サンフランシスコ・バレエのソリストであるローリー・ホーエンスタイン、さらにペザントのパ・ド・ドゥで同じくサンフランシスコ・バレエのソリスト山本帆介さんという豪華なキャスト。ヒラリオンに東京シティ・バレエ団の小林洋壱さん、同じく東京シティ・バレエ団の土肥靖子さんがミルタ。これで2000円というのは安すぎるほど。

菅野さんは、2004年のローザンヌ・ガラに出演した映像がテレビで放映されたのを見たのだけど、そのときは少々ふっくらしすぎていた感じがした。今回は、そのときよりもだいぶ細くなっていると思った。ただ病弱な村娘ジゼルを演じるには、やや大柄ということもあって、やはりちょっと健康的過ぎる印象がある。技術そのものは高い。ポアントは強いし跳躍も高い。アラベスク・パンシェしたときの後ろ脚が非常に高く上がってきれいだった。ウィリになってからの浮遊感を出すことはできていなくて、人間の部分を多く残した情感あるジゼルとして地上に想いを残した感が強かったが、腕は柔らかく、美しいジゼルだった。狂乱のシーンでの演技は、必要以上に狂っていくのではなく、幸せな時代を思い出しながら少しずつ壊れていく様子を繊細に演じていて、とても好感が持てた。ジゼルがアルブレヒトを守りきり、消えていくところまでの終盤の演技も、大袈裟にならずに余韻を残し、感動的にまとめてくれた。演技も踊りも良いので、これでもう少しほっそりしていたら言うことなしなのが惜しいところ。

ローリー・ホーエンスタインは、長身で脚のラインがほっそりとしなって美しい、端正な容姿のダンサー。24歳とまだ若手ということもあり、非常に若くて、人間として未熟なアルブレヒト像を作っていた。ジゼルとの恋愛を楽しんでいるけど、それはあまり物事を深く考えないで軽い気持ちで恋をしてしまった。悲劇が訪れて、初めて自分の行ったことの罪深さに気が付くことになる。プレイボーイでもなければ、本気でジゼルを愛していたわけでもない、でもアルブレヒトって本当はそういう人だったのかもしれないと思わせた。それにしても、やはりアルブレヒトは容姿が美しくて貴族に見える人が演じるべきだと改めて思った。マントをまとって百合の花束を持つ姿が実に絵になる人だ。

ローリーは着地の時の足音が少し大きめだけど、技術的にも確かなものを持っている。サポートに関してはあわせる時間が十分なかったかも、というところが見えたけど、脚捌き系が得意で足先まで端正だし、今後に期待できそう。ふわっと浮くようなジュッテがきれいだっただけに、舞台が狭いため存分に跳躍することができにくそうで残念。ミルタに踊らされている時のヴァリエーションは、ジュッテだった。

小林洋壱さんのヒラリオンが非常に良かった。かなり演技が濃いのね。ミルタに命乞いをする時に相当しつこくて生への執着心が強く見えたのが個人的にツボに入った。木村和夫さんのヒラリオンと同系列の演技。ヒラリオンはたっぷり痛めつけられて、踊り狂わされて死ぬのが好みなのだけど、十分満たしていた。

土肥靖子さんのミルタもなかなか良かったとおもう。最近、前田新奈さんやロイヤルのマリアネラ・ヌニェズなど、めちゃめちゃ怖くて夢に化けて出てきそうなミルタばかり観てきたので、迫力という面では少々落ちるけど、パドブレが美しく、ジュッテもよく跳んでおり、踊りの質が高かった。ウィリ軍団は、さすがにアラベスクのままずんずん進むところで後ろ脚が落ちてしまっている人が多々見られたのだけど、発表会ということを考えればそんなものか。そこを除けばまったく問題なしでレベルは非常に高いと思う。ドゥ・ウィリはこのスタジオの人だったようだけど、かなり上手。

ゲストといえばサンフランシスコ・バレエの山本帆介さんのペザントのヴァリエーションが、技術的にとても高度で素晴らしかった。山本さんは身長もあり、容姿も大変見栄えがして魅力的なダンサーだ。ピルエットの軸がしっかりとしていて、回数もたくさん回れるし、何よりも華がある。今後どれだけ彼が大物になるか、期待大。

村娘などの生徒たちの踊りはよく訓練されており、音楽性もしっかりとあって良かった。バチルド、ベルタ、ウィルフリードなどの役は東京シティバレエ団のダンサーが演じているので、演技面がしっかりしており、舞台としてのクオリティをさらに引き上げていた。発表会でこのレベルのものが見られると満足度が非常に高い。お招きくださって深く感謝したい次第。

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