BlogPeople


2018年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« Dance Channel TVとマリインスキー、エイフマン・バレエの動画 | トップページ | ローリング・ストーンズのロン・ウッド、ロイヤル・バレエのダンサーを描く »

2007/04/25

吉田都 プロフェッショナル仕事の流儀

第49回 2007年4月24日
自分を信じる強さを持て ~バレリーナ・吉田都~

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070424/index.html/

楽しみにしていた吉田都さんのドキュメンタリー。前半はロイヤルバレエ中心、後半はKバレエ中心の話で、都さん本人のスタジオトークもありました。

都さんのように頂点に上り詰めたダンサーであり、すでに20年以上踊っていたとしても、アクシデントもあれば不安を感じることもある。突然の状況の変化や自分に打ち勝たなければならない。そんな等身大の都さんの姿を捉えていました。

ロイヤルでは、ホセ・マーティン相手に「ラプソディ」のリハーサルを重ねています。リフトが終わり着地する時の体の角度に徹底的にこだわる都さん。ミリ単位での調整を行っているとのことです。直前になって、注文したポアントが足に合わないという事態が発生。リハーサルが終わった後に、ポアントを叩いたりして一生懸命柔らかくする加工をしていました。職人に依頼して一足一足自分に合わせて作ってもらっても、こんなことが起きたりするのです。
インタビューは、同じ楽屋を共有しているダーシー・バッセル。37歳で第一線を退くことを決意したダーシーに対し、ゲストプリンシパルと立場は変わっても踊り続ける都さん。芸術監督モニカ・メイソンのコメントも。
ロンドンの日常生活では、サッカーのエージェントをしている夫君遠藤貴さんも登場していました。なかなかカッコいい方です。二人とも飛び回っているのですれ違いの日々で、洗濯物を持っていたりしました。

「ラプソディ」の本番。ポアントが合っていないとは思えない、軽やかで優雅な動き。細やかなパドブレがとても美しい。

自分を信じて、やっていくしかない。自分を信じられるようになるために、ひたすら稽古を重ねて、表現の完成度を高めていく。自分を信じられる強さが必要と都さんは語ります。

ローザンヌコンクールに出場した時の映像が流れましたが、都さん、ちっちゃくてめちゃめちゃ可愛かったです。しかしロイヤルバレエスクールに入った当時は、今と違って東洋人は他にいなくて、体型や東洋人のひらぺったい顔に劣等感を持っていて自分が醜いのではないかと思っていたとのことです。一日13時間練習するなど、ひたむきに努力し続けて今の地位に。だけど、2001年にコッペリアに出演する直前に大きな怪我をしてしまい、しばらく起き上がることもできずにベッドから空を見ていたとのこと。(DVDに収録される予定が、結局代役のリャーン・ベンジャミンの映像が残ったわけですね) そこから生き方を変え、休みの日はバレエから離れて友人と過ごしたりして、精神的に余裕を持つようになったとのことです。

スタジオに登場した都さん、めちゃめちゃキレイで若い。お友達のお母さんに作ってもらったというイニシャル入りのバッグから、11足もポアントを取り出しました。体調によって、合うポアントが違ってくるからです。底を剥がすなど、さまざまな工夫がなされています。(素人の人は危険なので加工しないように、とのテロップが出ました)
面白いな、と思ったのは、リボンを縫い付けるのにデンタルフロスを使っていること。切れにくいからだそうです。

******

そして日本。熊川哲也のコメント。4年間踊っていなかった白鳥を、ロイヤルの伝統を日本に伝えていくということで、封印を解くことになりました。輪島拓也さんとリハーサルしていたところ、突然輪島さんの身体が動かなくなります。全治3ヶ月の怪我を負ってしまいました。あと9日しかないところ、代役は芳賀望さんに。2幕のパ・ド・ドゥのタイミングがなかなか合わず、また感情表現にも苦労します。があくまでも都さんは優しく指導します。印象的なのは、細かい表現力について相手のダンサーに伝えることは、しないということ。その人自身が感じた感情が出てこなければ、自分自身で表現を磨いていかなければ意味がないからということだからです。そしてスチュワート・キャシディも芳賀さんにアドバイスをしていました。食い入るようにスタジオの外から都さんを見る若手ダンサーたち。

そうして迎えた本番。白鳥として舞台に駆け出す前の、舞台袖での緊張感溢れる表情。映像の編集の仕方や、映し方には正直言ってかなり不満はあったけど(相当ぶつぶつ細切れにされてしまっているし、全体ではなく顔だけ、上半身だけというカットが多かった)、貴重な都さんのアダージオと、黒鳥のフェッテが観られたのはとてもありがたかった。素晴らしい。たった一度のオデットが終わった後の、晴れやかな表情。
この公演、行きたかったけど先に別の予定があって行けなかったものです。

「私の中でプロフェッショナルといったら、闘い続けられること。言い訳をせずに闘い続けられるってことですね」

ダンサーの日常、美しい舞台が出来上がるまでの地道な日々と、過酷な稽古、そして自分との闘いを細やかに捉えた、良い番組だったと思います。悩んだり不安を感じたりする姿を、隠すことなく率直に映しているのが良かったですね。
が、いつかテレビでもDVDでもいいから、都さんの最新の全幕の舞台が観られることを期待したいです。

「海賊」のチケット、まだBunkamuraに取りに行っていなかったわ。忘れないようにしなくちゃ。


見逃した方には、再放送があります。
4月 30日 (月)
翌日午前1:55~翌日午前2:40 総合/デジタル総合
5月 1日 (火)
午後4:05~午後4:50 総合/デジタル総合

« Dance Channel TVとマリインスキー、エイフマン・バレエの動画 | トップページ | ローリング・ストーンズのロン・ウッド、ロイヤル・バレエのダンサーを描く »

バレエ」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、お久しぶりです。
昨日の番組、予想していた以上にすごく良かったです。これは保存版にしなきゃ。
41歳という年齢に改めて驚きました~。いつも可愛らしいですね。ダンナさんのお姿も見られたし、忙しい2人だからお互いの仕事に理解がないと難しいだろうなと思いました。
私もデンタルフロスには驚きました。フロスは歯だけじゃなくてあんな使い方もできるんですね。

プリマローズさん、こんばんは。
良い番組でしたね。都さんの素敵な人柄と等身大のひたむきさが伝わってきました。
ホント、41歳とは思えない若々しさでしたね。すっぴんの顔も出てきましたがシワもほとんどなくてきれい!巻髪姿も可愛かったです。
旦那さんは、元選手の前園に似ていますね。かっこいい方でした。世界を飛び回っている同士ですね。
私はまだポアントの許可をもらっていないのですが、いいこと聞いた、と思いました。
保存版ですね、これは。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30328/14838932

この記事へのトラックバック一覧です: 吉田都 プロフェッショナル仕事の流儀 :

« Dance Channel TVとマリインスキー、エイフマン・バレエの動画 | トップページ | ローリング・ストーンズのロン・ウッド、ロイヤル・バレエのダンサーを描く »