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« クリストファー・ウィールダンのカンパニーMorphosesの詳細 | トップページ | ABTのMETシーズン、オープニング・ガラ »

2007/04/19

サンディエゴ美術館Annie Leibovitz A Photographer's Life, 1990-2005

サンディエゴ出張ではあまり自由時間はなかったけど、コンベンションが始まる前の1時間を利用し、バルボア・パークにあるサンディエゴ美術館まで行ってきた。バルボア・パークは広大な公園で、有名なサンディエゴ動物園をはじめ、メキシコ風の雰囲気を残す多くの博物館が点在する、緑豊かで広々とした憩いの場。美術館も、壁面に細かな彫刻がなされていてとても美しい。

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実はここで何をやっているのかわからないまま行ってみたら、ちょうどアニー・リーボヴィッツ展が開催中で、ラッキー、と思った次第。アニー・リーボヴィッツは、現代アメリカでもっとも有名な女性写真家の一人。非常に有名な、裸のジョン・レノンがオノ・ヨーコの横で寄り添うように丸まっている写真や、デミ・ムーアの妊婦ヌードなどを撮影している。展覧会のイメージ写真は、なんとミハイル・バリシニコフだった。

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今回の展覧会は、Annie Leibovitz: A Photographer's Life, 1990・2005と題されたもので、昨年ブルックリン美術館で開催された回顧展が巡回してきたもの。この展覧会を基にした写真集も発売されている。
展示は大別して3種類の写真が展示してあり、有名なセレブレティを撮影したポートレート、報道写真、そして彼女の家族や親しい人を撮影したものの三本柱となっている。

サンフランシスコで開催された時のインタビュー記事が、内容について詳しく触れている。

もともとローリング・ストーン誌の報道カメラマンとして出発した彼女のポートレート写真は、単なるポートレートではない。初期は報道写真的に対象を撮影していたが、この写真展での写真が撮影された90年代以降は、よりコンセプチュアルな写真が中心となる。まだ売れっ子になる前の若さでギラギラしているブラッド・ピット、当時恋人同士だったジョニー・デップとケイト・モスがベッドに横たわる写真、妊娠中のデミ・ムーアを後ろから抱きしめるブルース・ウィリスの手、ロバート・デニーロとアル・パチーノが同じ日に撮影されてながら決して一緒には映っていないポートレート、輝くように美しいニコール・キッドマンや、ヴァンプのようなスカーレット・ヨハンソン。スタイリッシュなジェイミー・フォックス。どれもこれもひとひねりある写真ばかりだ。

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報道写真では、ルワンダの虐殺での、犠牲者の血によって残された足や手の跡、サラエボで爆弾によって吹き飛ばされた子供の自転車など、直接的な死を捉えることを避けながらもそれ以上に、そこで起きたことを衝撃的に伝えているのが印象的だった。

しかしやはりこの展覧会の白眉は、彼女のパーソナル・ライフを伝えたものだろう。老いていく両親と、父の死。女性たちの写真ばかりを集めた写真集の表紙は、老いた母のポートレート。そして、著名な批評家スーザン・ソンタグ。

アニーとスーザンが親しかったことは知られていたのだが、スーザンが亡くなってようやく、二人は恋愛関係にあったことが明かされる。1988年からソンタグの死、2004年まで関係は続いた。ソンタグが癌に罹り、病んで衰えていく姿から棺に横たわるまでを克明に記録している。実は後で解説を読むまで二人の関係ははっきりと知らなかったのだが、スーザンを捉える写真からも愛は伝わってきた。

スーザンが死に向かっていくことを知ったアニーは、51歳になって人工授精により妊娠し、娘を産む。この展覧会でも展示されたデミ・ムーアのヌードに対応するように自らの妊婦姿を撮るアニー。とてもそんな年齢の母親から生まれたとは思えないくらい可愛らしい娘サラ。さらにソンタグの死、その数週間後の父の死を経て、アニーは今度は代理母によって双子に生を与える。日本では到底考えられないような、議論を呼ぶ行為であるが、生というものについて、深く考えさせられる。

以前東京でもアニー・リーボヴィッツの大規模な展覧会が開催された。この展覧会もぜひ開催してほしいな、と切に思う。図録を買って帰ろうかと思ったが、帰りの荷物の重さを考えて断念。すると、日本のアマゾンで、現地で買うよりも安い値段で扱っているではないか。

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コメント

こんにちは。お久しぶりです~。コメントしそびれ続けてました。。。(…自分のサイトも全然書けてないですが。。。)
アニー・リーボヴィッツ展、多分、ちょっと前にブルックリン美術館でやってたのが西海岸にも行ったんですね。ちょうどその頃、テレビのドキュメンタリーもあったんですが、とても面白かったです。オノ・ヨーコとジョン・レノンの写真は、レノンが射殺されたほんの数時間前に撮られたものだったそうで。

ところで、ハンブルク行きはどうなりました?コメントしようと思ってたらもう次のページになっちゃいましたね、、、毎日のように深夜まで働かされて年に一度や二度一週間ほどの休みも好きにとれないなんて、酷い~!

Ponさんこんにちは♪

そのドキュメンタリーすごく面白そうですね。51歳で出産というのもすごいし、セレブだけでなく政治家の写真も撮っているんですよね。

ハンブルク行きはまだ進展なしです。得意の強行軍で三日間で行こうと思っていますが怖くて上司に言えません。他にもプランBを考えていますが、様子見中です。
いやホント働くのって大変です(>_<)

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