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2007/04/26

ABT「眠れる森の美女」カラボスはゲルシー・カークランド

ABTのMETシーズンの目玉は、「眠れる森の美女」の新振付。振付は芸術監督のケヴィン・マッケンジーですが、
伝説のバレリーナ、ゲルシー・カークランドが振付補を行っていることが話題となっています。
(「ダンシング・オン・マイ・グレイブ」の作者ですね)

このDance View Times記事によると、

4月16日に、グッケンハイム美術館にて、公開リハーサルとスニークプレビューが行われました。しかも、この時マッケンジーが急病で欠席したため、ゲルシー自身が解説を行ったのです。

「ダンシング・オン・マイ・グレイブ」でスキャンダルにまみれたゲルシーは引退後オーストラリアで生活していましたが、13年間の空白の後、ABTのスタジオカンパニー、ジャクリーヌ・ケネディ・オナシス・スクール、さらにはABTのメーンカンパニーの教師として復帰を遂げました。

このセッションでは、まず妖精たちのヴァリエーションが公開されたとのことです。
5人の妖精の中には、マリア・リチェットらに加え、加治屋百合子さんもいました。それからイリーナ・ドヴォロヴェンコらによるローズ・アダージオ、さらには青い鳥のPDDが、マリア・リチェットと新ソリストのクレイグ・サルスティーンによって踊られました。

ゲルシーによると、この作品のテーマは「生と死、愛と憎しみ、希望と絶望、調和と不調和」になるということで、多くの人が予想していた「ディズニー映画のような眠り」ではなく、もっと深い真実を追究している作品のようです。
ゲルシーは、妖精たちのシーンでは、たとえばリチェットのところでは実際に赤ちゃんのオーロラを抱いているかのようにするよう、実演して指導したり、優しさの精を演じた加治屋さんには、腕の使い方を指導したりしました。「鳥たちを呼んで、えさを与え、そして飛び去っていくところを見るのよ」と。

美術も一部公開され、四季の移ろいをイメージした自然なものとなっているようです。人間の世界と、妖精たちの超自然的な世界を際立たせたもので、王子については、悪を倒すという精神的な旅の中でオーロラと同等の重要性を与えられたキャラクターになっているとか。

ABTは今までいくつかの「眠り」の版がありましたが、最後の版は90年代に上演されたマクミランによるもの。2001年に新版が予定されていましたが、財政上の問題で白紙にされてしまったのです。この新版が長生きして、来日公演などでも観られますように。

カラボスに注目!

なお、アメリカのDance Magazine5月号でのゲルシーのインタビューによると(現物を読んでいないのでBallet Talkのフォーラムを参照)、なんとカラボスをゲルシーが踊るという予定もあるそうです。

この記事は、 "Christening a New Sleeping Beauty: American Ballet Theatre Brings a Legend Back Home."
と題されています。どうして今回振付補をすることになったのかと聞かれ、「ケヴィンが招待してくれたの。招待されて、リストから外されなかったの」とカラボスの復讐のきっかけになぞらえ、ユーモアを交えて答えたとか。

で、「もう舞台には戻らない」という誓いをしていたゲルシーがカラボスを演じることになった経緯については、「私の頭に銃を突きつけて、無理やり同意させられたのよ」とこれまた冗談めかして語ったそうです。
カラボスを演じるのはもう一人、往年の名バレリーナで、現在はマッケンジーの私生活上のパートナーでもあるマルティン・ヴァン・ハメル(ミーシャの「放蕩息子」の映像で美しいセイレーンを踊った方ですね)。これは楽しみですね!

なお、いちぞーさんの「やめられないのよ、追っかけは」で、Orange County Performing Arts Center(以下OCPAC)が発行している無料月刊誌『Revue』に掲載されたABTの「眠り」の記事を紹介しています。こちらも興味深い内容ですので、併せてお読みください。ここにもゲルシーのコメントが載っており、カラボスが暗く陰のある絶世の美人から忌まわしい蜘蛛へと様変わりするという演出があるそうです。

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ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

ゲルシー・カークランドですか。納得!益々メトで観たくなってしまいます。(笑)

いちぞーさん、こんばんは。
お返事遅くなりました。ぜひぜひ!METでもご覧になってください♪レポート楽しみにしています。OCPACの公演には必ず行かれるでしょうから、こちらも楽しみですね!わ~い。

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