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2007/03/05

3/4 「情熱大陸」ABT加治屋百合子さん

このブログのアクセス解析を見たら、なんだかすごいことになってなぜだろうと思ったら「加治屋百合子」で検索をかけた方がたくさんいらしていたようでした。バレエファンはみんな教育テレビの「ジゼル」を観ていたと思っていたのですが、さすが地上波の威力ですね。
私は基本「ジゼル」を観ながら、ちらちらと別のテレビで「情熱大陸」を観ていました。(録画は「情熱大陸」の方)

大体の内容としては、ABTのクラスレッスン(イリーナ・ドヴォロヴェンコ、アンヘル・コレーラのバーレッスンが少し映る)、加治屋さんのインタビューを挟みながら、彼女の教師であるイリーナ・コルパコワによるレッスンとコメント、芸術監督ケヴィン・マッケンジーによるコメントがあり。男性並の跳躍力があるとほめられていました。あの偉大なコルパコワに認められているというのは、たしかにすごいこと。

厳しい競争を勝ち抜いてきて、人並みはずれた努力も重ねてきただけあって、かなり自分に対する自信はあるようで、164cmとやや小柄ながら、腕の長さや跳躍力は自慢できるとのこと。たしかに、ジュッテはとても高く脚は200度くらい開くし、アントルシャ・シスもすごく高くて強靭な脚力の持ち主であることが見て取れました。腹筋も見事に割れています。脚を上げるのは足の力ではなく腹筋や背筋の力。腕の見せ方などは、バレエを学ぶ人にちょっと参考になる話をしてくれました。

一日10時間以上のレッスン、唯一の休日もSTEPSという有名なオープンクラスに通っているということで、自由の女神すらまだ見たことがないとのこと。部屋もルームメイトとシェアして質素な生活を送っているそうです。カンパニー内での競争は激しく、現在プリンシパルが17人、ソリストは9人しかいません(階級制度を紹介するのに、ABTのスーベニアブックを使っていました) ランクの違いは、舞台を踏んだ経験だけの差、と言い切るあたりは彼女の自信の一端がうかがえます。
ダンサーの生活はとても孤独で単調であるというSTEPSの社長の言葉が印象的でした。

それからローザンヌ・バレエコンクールの時の「ジゼル」の演技の映像が流れ、今までの足跡を簡単に紹介。10歳で親の仕事の関係で上海に渡り、家族は帰国しても一人で中国に残り、英語と中国語を習得しながら一人でバレエに打ち込むという過酷な経験を経ています。ABTには17歳で入団したそうです。

後半では、パリ公演で「ラ・バヤデール」の影の王国のソリストに抜擢されてから、本番を迎えたところまで。コール・ドでソリスト的な役柄を得られたのは2人だけだと(でも、記事などを見ると、影の王国のソリストにはサラ・レーン、ヒ・セオとコール・ドからは合計3人のようです)。この抜擢にはかなり羨望のまなざしを浴びたとのこと。パリ公演の映像では、影のヴァリエーションのほか、ソロル:デヴィッド・ホールバーグ、ニキヤ:ヴェロニカ・パルトが映っていました。番組ではプリンシパルの踊り、と言っていたけどまあ確かに主役をプリンシパルと言えばプリンシパルではあるのですが、ヴェロニカ・パルトはプリンシパルではなくまだソリストです。

舞台が終わって観客何人かにインタビューしたところ、加治屋さんんついてはかなりほめられていましたが、「ラ・バヤデール」の全幕ではなくミックスプログラムで、影の王国のみの上演だったので、コメントできるほどの大きな役だったかな、という疑問もちょっと。加治屋さん自身は、自分としてはそれほど出来は良くなかったと。自分に厳しくありたいので、と言っていましたが、それだけ向上心があるということなのですね。

加治屋さんが大変な努力家であり、かつ負けず嫌いであるというところがよく出ている番組となっていました。「22歳の今しかできないことをしたい」という彼女の強い決意が伝わってきて、本当にバレリーナというのは凡人をはるかに超えた意志を持たないと出来ない職業だと実感。何しろゆっくりご飯を食べる時間すらないのだから!おそらく加治屋さんは、今の実力からいってソリストには近いうちに昇格できると思うのですが、プリンシパルまでとなると本当に困難な道でしょうね。応援したいと思います。

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コメント

naomiさん、
番組内容のご紹介、どうもありがとうございます!見たかったんですよ~。ここまでしっかり説明してくださって本当に嬉しいです。
加治屋さん、こちらでもリリカルだと好評ですもんね。この春は3公演セット券TORIOSのパンフの表紙にも出てますし。私が見に行く日のバヤでもバリエーション踊ってくれるといいな~。

Ponさん、お返事が毎度遅くなっていてごめんなさい。
加治屋さんの番組、面白かったんですが日本ではあの気の強さはあまり受けが良くなかったようで。でも、すごく期待されているのはわかるしやっぱり応援したいと思っています。バヤのバリエーション、観たいです。私はラ・バヤデールがすごく好きなので観に行きたいところなんです。

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