エヴァネッセンス EVANESCENCE 1/28横浜BLITZ
上野で「ベジャールのアジア」を観た後、横浜に移動してエヴァネッセンスのライヴ。「ベジャールのアジア」は人にチケットを取ってもらったため、ダブルブッキングだと気が付かなくて大変あせったのだけど、上演時間が短いため何とかハシゴできることがわかったので、カーテンコールの途中で抜け出した。横浜BLITZは初めて行く会場。横浜駅がわかりにくいので最初あせったけど、なんとか到着。ソールドアウトだったこの公演、せっかくの早い整理番号はあまり意味がなく、会場の真ん中から少し後ろの場所を確保。客層は男4:女6くらいだけど、オールスタンディングなのでかろうじてメンバーの顔を見ることができるという感じ。ルルベのように背伸びしていた。
エヴァネッセンスは現在進行形のバンドの中では一番好きかもしれない。デビューアルバムの「FALLEN」は華麗で美しいメロディ、ハードでゴシックなサウンド、なによりもクリスタルのように澄んでふくよかに、そして哀感を帯びて輝くエイミーのヴォーカルが忘れがたい。映画「デアデビル」でも印象的に使われた「Bring Me To Life」はドラマティックで起伏の激しい、名曲だ。(この「デアデビル」という映画の題名をすぐ忘れちゃう。コリン・ファレルが演じた奇怪な悪役ブルズアイはよ~く覚えているのに!)
果たしてライヴはどうだったかというと、とにかくエイミーのヴォーカルの切なく硬質な輝きに心打たれた。時には冷たく、時には暖かい、よく通る美しい響き。横浜BLITZは音響もとてもよかったのだけど、ハードなサウンドにも決して負けないで際立つ伸びやかな声。最後まで決して掠れたりパワーダウンせず、力強くオーディエンスを引っ張っていた。人の頭の中から背伸びしてやっと見えたエイミー、少しふくよかだけどとても可愛い。ステージの上を動き回り、腕を振り回し黒髪を振り乱し、観客をあおる。MCはごくごく少なめで、激しく動き回ってもしっかりと歌を聴かせているという感じ。時にはピアノの前で座って、弾きながら歌うことも。演奏も非常に安定している。2ndのWeight of the Worldでの冴え渡り響き渡る、ギリギリの淵を上を歩いているような透徹したエイミーの響きにはぞくぞくした。
観客の乗りはやや大人なしめだったかもしれない。やや後ろの方にいたので、まわりも女の子が多く、歌に聴き入っている感じ。前方ではかなりもみくちゃになっていたようだけど。反応の少なさにややエイミーも戸惑っていたのかもしれない。だけど、音楽を純粋に聴くには非常に良かったと思う。1stの方が定着しているせいか、観客のノリも良くて、Going Underではサビで大きな合唱になったし、ヒット曲のBring Me To Lifeのかけ合いもばっちり。
そしてアンコールのMy Immortal。深い傷、痛みを感じさせる、なんという美しく哀しい曲なのだろう。心の奥底を撫でるような感情に襲われる。これがライヴで聴ける幸せ。
アルバムがまだ2枚しかないということもあり、1時間20分程度でライヴ終了。アンコールは2曲。ちょっと短かったと思うしもっと聴きたいとは思ったけど、総じて大満足。エイミーがライヴでもこんなにも歌唱力があるとは驚きだった。もうどこまでもついていきます。また行きたい!しかし平日にZEPP TOKYOまで行くのは大変だ・・・。
やっぱり生のライヴは最高だね。
セットリスト
Sweet Sacrifice
Weight of the World
Going Under
The Only One
Cloud Nine
Lithium
Good Enough
Haunted
Tourniquet
Call Me When You're Sober
Whisper
Imaginary
Bring Me To Life
All That I'm Living For
Lacrymosa
アンコール:
My Immortal
Your Star
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