「バレエの鑑賞入門」
マリインスキー・バレエの会場で購入したのだけど、忙しくてなかなか紹介できず。よくあるバレエ入門の本で、主な演目の紹介を中心にしているのだけど、この本が素晴らしいのは、瀬戸秀美さんによる美しい写真の数々が満載という点。
表紙は新国立劇場にゲスト出演した時の、オーロラを踊ったザハロワ。何より嬉しいのが、この本に使用されている写真のほとんどが、最近の公演のもので、ダンスマガジン等の雑誌には載らなかったカットであるということ。巻頭のグラビアは、マリインスキー劇場での、「眠れる森の美女」のフィナーレ。ボリショイ劇場でのニーナ・アナニアシヴィリとセルゲイ・フィーリンの「ファラオの娘」。
すべて瀬戸さんの写真なので、新国立劇場での写真がやや多いのだけど、シュツットガルト・バレエとマニュエル・ルグリの「オネーギン」、ダーシー・バッセルとロベルト・ボッレの「マノン」、アンヘル・コレーラとフェリの「ロミオとジュリエット」・・・。自分も観た舞台の素晴らしい写真が満載で、目の保養とはこのこと。内容としても、作品の見所が、鑑賞の上でとっても参考となる上、現在活躍中のダンサーたちの紹介、海外のバレエ団の紹介、簡単なバレエの歴史など、必要な情報が網羅されている。ダンスマガジン1冊より少し高いだけで、これだけの写真が揃っていると相当得した気分。ぜひともお勧めしたいです。
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