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« 12/6 マリインスキー・バレエ「海賊」 | トップページ | コメント等遅れていて申し訳ありません »

2006/12/16

NHK-BS2マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」

改めて観ると、やっぱり素晴らしい~~~~!
ダニラ・コルスンツェフの王子が紳士的で、素敵すぎる。こんなにも愛をオデットにささげている王子を見るのは初めてかも。他の人たちより頭ひとつくらい背が高くて、脚が長くて、ポール・ド・ブラが美しくて、サポートが優しい。先週の金曜日、ダニラが王子を踊るんだったら当日券で観に行ったんだけど、怪我で降板となって、仕事も忙しかったので観に行かなかったの。関西で彼の王子を観られた人はラッキーだったわ。ロパートキナ相手だったからこそ、ここまで愛があって、心が通じ合うような演技が出来たのかもしれないけど。オデット一直線の愚直なまでの生真面目さがたまらない。3幕のヴァリエーションはちょっと重かったけど、コーダのマネージュは長い脚がまっすぐ綺麗につま先まで伸びる様子を隅々まで堪能。

いうまでもなく、ロパートキナのオデット/オデールは完璧。(まだ12月10日の舞台の感想も書いていないのだけど) 体重がまったく存在しないかのように、白鳥が空中で翼を緩やかに動かしているように見える浮遊感。1幕2場の入りのところも、通常はジュッテで入っていくのに、優雅に歩んできて、そして白鳥から娘に姿を変える。アームスの繊細な動き。白鳥の白い翼が生えているのが見えるほど。音を目一杯使って、気持ちよくゆっくりとした動き。脚を上げる動作と同じくらい、下げるところが丁寧。不幸な身の上ではあるけれども、その不幸に毅然と立ち向かおうとする、凛とした佇まい。テレビの画面の中からマイナスイオンのような空気を放っているのだけど、時には可憐さも見せていて、以前の芸術的には完璧だけど、冷たい、といわれていた印象を覆している。彼女の白鳥というのは演技というものを超越していて、白鳥そのものになっており、純粋な舞踊の美しさだけで感動をもたらしてくれる。空間を支配する力がすごくて、湖畔の冷たい空気が部屋までも満たす。
ロパートキナのオディールには、邪悪さはなくて、高貴なオーラと研ぎ澄まされた美しさだけで周囲を圧倒していくタイプ。フェッテは東京ではやっていなかった、ダブルを入れたもの。平然とすごいことをやってのける大人の余裕が、魅惑的。そんな彼女にメロメロになっているダニラ王子が、なんだか可愛くて。

イリヤ・クズネツォフのロットバルトは、来日公演で観たロットバルトよりももっとすごい特殊メイクで元の顔がよくわからなかったのだけど、3幕でかなりアップになって、ようやく、お顔も素敵な人なのね、というのがわかった。とにかくよく跳ぶし、背中が柔らかいし、ラスト息絶える時ののた打ち回り方も激しくていい。もちろん、道化のアンドレイ・イワーノフの超高速回転、すごすぎる。トロワの片割れにラブラブ光線を送っているのがたまらなく可愛い。

スペイン組は、イスロム・バイムアードフと、収録後にボリショイに移籍してしまったメルクリエフ。バイムラードフの衣装は来日の時と違って白。この人の脚の長さと細さは、ありえないほど。素敵!来日公演では女王を演じていたエレーナ・パジェーノワもスペインで出演していた。

パ・ド・トロワはイリーナ・ゴルプとオスモルキナ。来日公演での二人より明らかにこっちの方が上手。ゴルプは小さな白鳥にも出ているけど、ちょっと色黒なのですぐわかる。しかも隣が、ひときわ色白なノーヴィコワだし。大きな白鳥にテリョーシキナが出ていたり、かなり豪華なキャストだ。二羽の白鳥の一羽目、オストレイコフスカヤは映像で観てもアティチュードがぴたっと決まって、体の曲線が美しく大きな動きで素晴らしい。コール・ドの人数も日本公演より多くて、群舞に見ごたえがある。

何より、演奏が来日公演とは段違い!ゲルギエフのバレエ指揮者としての手腕は?なのだけど、演奏がいいと緊張感も違う。さすが一軍。

顔のアップや、下半身を映さないなど、カメラワークに難がある部分もあるけれども、パフォーマンスの内容はパーフェクト。DVD発売切望!

キャスト
Odette/Odile - Uliana Lopatkina
Siegfried - Danil' Korsuntsev
Von Rothbart - Ilya Kuznetsov
Jester - Andrei Ivanov
Act I pas de trois - Ekaterina Osmolkina, Irina Golub and Anton Korsakov
Spanish quartet - Elena Bazhenova/Islom Baimuradov and Kiti Papava/Andrei Merkuriev
Neapolitan leads - Yana Selina/Maxim Khrebtov
Four Cygnets - Obraztsova, Vasyukovich, Novikova & Golub
Four Big Swans - Tereshkina, Somova, Tkachenko, Osmolkina
Two Solo Swans, final scene - Ostreikovskaya & Sukhorukova

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コメント

素晴らしかったですねー。
ちょっとだけのつもりが結局最後まで目が離せずに見てしまいました。メルクリエフがいましたねー。嬉しくなっちゃいました。

衣装はリニューアル前のものだったみたいですね?
最後にBBC / DECCA / NHK とクレジットがあったので、DECCAからDVDになるかも!ですよ。ぐんと期待が高まりました。

ゆうさん、
シンデレラではどうもでした~楽しかったですね!
そうそう、録画に失敗すると怖かったのでテレビの前で正座するように見てしまったのですが、眠い目をコスって最後まで見たばかりでなく、遅筆の私が速攻で感想をかいてしまうほどの素晴らしさでしたね。スペインにメルクリエフがいたのにはびっくり。どうもバレエフェスのチンピラホセのイメージが鮮烈過ぎたのですが、こうやってみると彼はとても美しくて華があるダンサーですね。

DVD化、首を長くして期待しています。その前に収録されたというジュエルズはいつ発売になるんでしょうね。

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