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2006/12/10

12/9マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」から帰ってきました

明日はマチネとソワレで、苦手な早起きをしなければならないので、簡単に(ちゃんとした感想は後で)

オデット/オディール ディアナ・ヴィシニョーワ
王子:イーゴリ・コールプ

素晴らしかったです。コールプの王子にすっかり魂を抜かれてしまいました。この人は、アラベスクやジュッテ・アントルラッセをしたときの後ろ脚の上がり方が見事なまでに美しい。背中が柔らかい。腕の使い方もとてもキレイ。色物と思われがちだけど(実際、演目によっては色物だが)、テクニック自体は実に端正で、柔らかい動きをする。ジュッテは浮かび上がるように高く滞空時間が長い。足先も美しいし、5番に綺麗に入ってプリエが深い。サポートも非常にうまく、筋肉質でがっしりしているヴィシニョーワを高々と持ち上げて安定していた。そして演技!コールプはいわずと知れた悪役顔で、どうやって王子を演じるのか興味津々だったのだけど(新国立での客演は見逃したもので)、彼ならではの王子像をしっかりと作っていた。1幕では家庭教師と密談していたり、不穏というか腹に一物あるって感じなのがたまらない。あのガラス玉のように青い目の光が、演技に独特の深みを与えている。一度白鳥に恋したら一途で、ヴィシニョーワ演じる白鳥への絶望的なまでに熱い思いが胸に伝わってきて痛い。3幕の花嫁候補たちを一瞥もしないで素通りしてしまうくらいだから!最後のロットバルトとの対決シーンもかっこよかったなあ。男らしかった。全編通してヘタレ度の少ない王子で、素敵すぎ!ヴィシニョーワとのパートナーシップは鉄壁で、アクの強い二人が、お互い毒をもって毒を制し、いい具合に中和されているのだ。パートナーを輝かすことのできる人だ、彼は。
コルプはカーテンコールでも全然役から抜け切れていなくて、茫然としているのが印象的。そんな中でもひざまずいてヴィシニョーワの手にキスをして、すっかり彼の虜になってしまったわ。

ヴィシニョーワは、私個人としては、黒鳥より白鳥のほうが気に入った。妖艶で毒気の強いキャラクターから、黒鳥のほうがいいのかなと思ったら案外大人し目だった気がする。もちろんヴィシニョーワなので、悪いはずはないわけだけど。白鳥は、思ったより腕をクネクネさせていなかったけど、やはり儚さより生命力を感じた。悲しい運命を背負っているけれども、その運命に立ち向かう強さを持っているのだ。特に2幕(このヴァージョンでは1幕2場?)のコーダでの羽ばたきは力強く、腕の動きといい、高い位置のパッセといい、獰猛さも持つ誇り高い鳥が、決然と王子を愛する決意を固めたという風に見えて素晴らしかった。あまり好きではなかったヴィシニョーワだけど、ここで相当私の中の彼女の株が上がった。その前のヴァリエーションも、独特の強さがあって心を打たれた。自分ならではの個性をここまで表現することが許されている、それが実力者の証なのだろう。

後は、道化のイワーノフ君がすごかった。あのプリエを入れながらのピルエット・ア・ラ・スゴンドの目にもとまらない速さといったら!これだけのスピードで回る人を見るのは初めてかもしれない。かといって軸もぶれないしぴたっと止まるし。体型は新国立劇場のバリノフ君系?でちょっと太ももがムチムチしていたけど、これだけの技術を持つ人も珍しいし、演技も達者で愛嬌がたっぷり。白鳥は5回の公演全部の道化を彼が踊るというから、すごい体力だ。

ロットバルトの方が、長身でジュッテ系が高く、足音がまったくしなくて動きが大きいので、すご~くかっこよく見えた。いいなあ。女王様のエレーナ・パジェノーワが相変わらず艶やかな美女ぶりで、こんなに美しいママンを持ってしまったら王子の理想は限りなく高くなるだろうなと思ってしまった。スペインのイスロム・バィムラードフさんの脚が惚れ惚れするくらい美しい。もう一人のスペインのセルゲイエフも素晴らしいので、どこを見ていいのか困ってしまった。

席が2列目センターと極端に前だったため、コール・ドがどれくらい揃っていたかはわからず。とにかく、素晴らしい舞台でした。後はまた後日、全体の感想を書きます。おやすみなさい。明日はマチソワです。

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コメント

あれ、この記事読み落としていました。

ヴィシニョーワとコルプの白鳥は、教えていただいた写真を見ましたが、ほんと雰囲気も合いそうですし、素敵ですよね。このペアでいろいろ日本でも見せてくれるといいのにね。
何よりヘタレ度の少ない、男らしくてかっこいい王子を間近で見られたなんて!!

うるるさん、
いやはや本当にこの二人はよく合っていました。化学反応みたいなものを感じさせてくれましたね。実は思ったよりコルプの王子って役作りは普通だったんですが、彼はあの独特のただならぬ邪な色気があるから、いろいろと想像力を掻き立てます。一見かっこよく堂々とした王子なんだけど、実はオデットと結ばれた後で変態だったとばれる、とかね(笑)

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