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2006/12/04

キエフ・オペラ「アイーダ」12/3

オペラを生で観たことはほとんどないのだけど(今までわずか2回)、チケット・ポンテで4500円という破格のチケットが買えたこと、そしてキエフ・バレエのバレエもついているということで行ってみることにした。

アイーダ(ソプラノ):オクサナ・クラマレヴァ
ラダメス(テノール):オレクシ・レプチンスキー
アムネリス(メゾソプラノ):アッラ・ポズニャーク
アモナストロ(エチオピア王)(バリトン):ロマン・マイボロダー
ランフィス(祭司長)(バス):ボフダン・タラスラダメス
エジプト国王(バス):セルヒィ・コヴニル

演奏:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
バレエ:ウクライナ国立歌劇場バレエ団(キエフ・バレエ)

初来日公演ということで、日本ではなじみの薄い劇場、スター歌手もいないが、実力はなかなかのものだと思った。中でも、ラダメス役のオレクシ・レプチンスキーは色気と艶のある声で、声量もあって聴き応え十分。最初の「清きアイーダ」から、ぎゅっと掴まれた。みかけはおっさんだけど。アイーダ、アムネリスとも、美しい声の持ち主であるが、アムネリス役アッラ・ボズニャークの方が声に深みがあって目立っていたと思う。それに、王女にふさわしいゴージャスな美女であった。(4階席から見た限りでは) アイーダ役は、実は本当はエチオピアの王女という設定なのだが、あまり高貴な感じがしなくて奴隷にしか見えないのが問題。少し二人の声質が似ているので、声が良く溶け合う。

合唱もとても厚みがあって迫力があったし、演奏は、エジプトをテーマとしながらもどこかロシアというかウクライナの香りがして、情緒がある。盛り上がるところは徹底的に盛り上がっていて、すっかりその世界に浸ることが出来た。、総勢210人による引っ越し公演で、合唱隊がステージを埋め尽くす様は圧巻。

ただし、セットはちょっとシンプルすぎて貧弱。センスは悪くなく、背景や緞帳の美術も美しいのだけど、アイーダというとやっぱりスペクタクル作品であるわけで。あと、アイーダ・トランペットが「凱旋行進曲」で舞台の上に登場しなかったのは物足りない。

アイーダの物語ってちょっと「ラ・バヤデール」に似ているな、と2幕の女二人の諍い合戦を見て思った。アムネリスの徹底的な強気さ、激しさが素敵。ラダメスに向ける複雑な女心を、よく歌っていた。このストーリーで一番哀れなのは、どう考えてもアムネリスだものね。一度はラダメスの死を願いながらも、そのことを激しく後悔し、なんとかして死刑を免れさせようと苦悩し、祭司長を激しく非難するところは、演技の見せ所だけどよくやっていた。

ラスト、地下牢で生き埋めの刑となったラダメスとアイーダが穏やかに死を迎えるまでの愛の確かめ合い、二人の来世での幸せを願うアムネリスの3重唱には心を動かされ、思わず涙。素晴らしい歌というのはかくも感動的なのだと思った。

バレエの方は、2幕でかなりの時間を割いて上演されたのだけど、振付もまあちょっと難だし、期待ほどのものはなかった。エジプトが舞台なので当然「ファラオの娘」のように男性の露出度が結構あるのだけど、その割には肉体美がいまいちだし、舞台がすでに大きな合唱隊で埋め尽くされているために狭く、大きな踊りが出来ないということもあったと思う。ただし、さすがに女性ダンサーはみんな大変美しい。

価格が安めということもあってか、観客が普段オペラを見ないような人が多く(私もそうだけど)、拍手のタイミングも逃していたり、ブラヴォーが驚くほど少なかったり・・・ただし、やはりラストの歌が素晴らしかったため、最後は万雷の拍手で観客もなかなか帰ろうとしなかった。

なんと今日は、前代未聞の60回にも及ぶ日本全国ツアーの千秋楽ということで、最後には金と青のテープが降ってきた。幕が下りた後での、舞台上からの歓声が感動的。お疲れ様でした!

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