チャコットのDANCE CUBE11月号
更新されて2日経ってしまい情報として古くなってしまいましたがチャコットのDANCE CUBE11月号について。
一番注目したのは、アプローズ・ダンスWESTで紹介された、貞松浜田バレエ団のオハッド・ナハリン作『BLACK MILK』。このバレエ団のプログラムを見るにつけ、関西在住者がうらやましくてたまりません。オハッド・ナハリンは以前NDTⅡに振付けた作品をテレビ放映で見たのですが、ぶっ飛んでしまうくらい斬新で、ユーモアのセンスもあって、公演があれば絶対に駆けつけなければならないと思いました。私は普段クラシックバレエばかり観ているので、なかなかダンス公演の情報が入らなくて見逃してしまうことも多いのですが。
このレポートを読むと、観客の反応も熱狂的なものだったようです。貞松浜田バレエ団の『創作リサイタル』はティエリー・マランダンの作品なども取り上げたことがあるようで、東京のバレエ団がやらないことに果敢に挑戦していますね。平成17年度文化庁芸術大賞も受賞しました。ぜひ東京でもナハリン作品が観たい!東京公演をぜひ実点して欲しいバレエ団です。
ところで、前々から思っていたことなのですが、DANCE CUBEのNYダンス直行便は、ロンドンやパリの情報に比べて内容があまりにも貧弱です。NYはダンスの中心地のひとつであるはずなのに。10月のNYといえば、NYを中心に世界中のダンスカンパニーが集結し、1回10ドルで観られてチケット入手も大変な「Fall for Dance Festival」、シルヴィ・ギエム&ラッセル・マリファントの公演「PUSH」、そしてABTのシティセンター公演が3大イベントのはず。
それなのに、ABTについてはかろうじて触れられているものの、「Fall for Dance Festival」とギエムが完全に無視されているのはいったいどういうことなんでしょうか?ABT、NYCBをはじめオランダ国立バレエ、トリシャ・ブラウン・カンパニー、マーサ・グラハム・カンパニー、ポール・テイラー・カンパニー、ランダム・ダンス、バレエ・ボーイズと世界のトップダンスカンパニーが集結し、世界が注目している公演を見逃すなんて、信じがたいことです。ギエムにしても、「PUSH」の上演はアメリカでは初めてのことですし、シティ・センターとロンドンのサドラーズ・ウェルズがコラボレーションした公演としても歴史的なはず。ABTに関しても、また加治屋百合子さんの名前は間違えているし、レポートの内容はいったい何を観て書いているのか、という感じだし。NY在住の日本の方でたくさん観て、ちゃんとした文章を書ける方は他にもいるはずです。以前にも、誤字があまりにも多かったので指摘のメールを送ったところ、すぐに訂正の対応はしていただけたのですが、ライターの質に問題がありますね。
アプローズ・ダンスWESTで貞松浜田バレエを紹介するなど、他の地域のレポートは質の高いものがそろっているのに、これは納得できません。
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