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« ニコラインタビュー、マリインスキー・バレエのテレビ放映予定など | トップページ | ABT City Center 10/28 Matinee »

2006/11/01

ABT City Center 10/27

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Glow-Stop choreography:Jorma Elo music: Wolfgang Amadeus Mozart Symphony No.28 (4th Movement), Philip Glass Tirol Concerto for Piano and Orchestra (2nd Movement)

Julie Kent Gillian Murphy Sarah Lane Renata Pavam Kristi Boone Sarawanee Tanatanit
Sascha Radetsky Marcelo Gomes Herman Cornejo Jared matthews Blaine Hoven Craig Salstein

フィンランド出身で、フィンランド国立バレエ、クリベリバレエを経てNDTに10数年所属し、現在はボストン・バレエの常任振付家であるJorma Elo(ヨルマ・イーロ)。なんと今年は7作も新作を振付けているなど、世界中で引っ張りだことのこと。ただし、この新作は批評家の間ではなんちゃってキリアン、として少々評判が悪いようだ。前半はモーツァルトの交響曲28番の第4楽章を使用。真っ赤なレオタードに小さなスカートをつけた女性ダンサーたちと、赤いタンクトップにタイツの男性陣。「クリア」もそうだったけど、ネオクラシック系の作品となるとどうしても、キリアンの影響からは逃れられないし、それだったらキリアンのほうがずっと良い作品を作っているのがわかってしまうのはちとつらい。ただ、決して退屈な作品には仕上がっていなくて、スリリングな瞬間もあった。さすがにエルマンのカブリオールやピルエットは風を切るように鋭く、それなのに優雅だし、怪我で降板したミスティ・コープランドの代役を務めたサラ・レーンと組んだマルセロも、パワフルでパートナーリングのうまさを発揮していた。降板したアンヘルの代わりに入ったサシャも、なんだか人が変わったみたいに良くなっていたし。流麗なスコアにあわせた流麗なダンスで、悪口を言われているほど悪い作品ではないと思う。

Meadow choreography Lar Lubovitch musi:Franz Schubert, Gavin Bryars, Ferrucio Busoni William David Brohn
Stella Abrera David Hallberg

一度観ただけではかなり意味不明な作品でちょっと受け入れられなかった。海の底のような場面で、紗幕がかかっているほの暗いところで、肌色レオタードに青い巻きスカートの軍団がワラワラとやってくる。女性たちは長い髪を垂らして、不思議なゆらゆら感のある、不ぞろいな動きを見せている。紗幕がかかっているので、ダンサーが誰が誰だかちょっとわかりにくい。仰向けにポーズをとった肌色レオタードのステラが浮いているように見えるけれども、それはデヴィッドがサポートをしているのだった。ステラのポーズは、長くスリムな肢体の魅力を存分に発揮していて美しい。なんだかコール・ドは前衛舞踏みたいな感じ。ゆっくりとした動きのパ・ド・ドゥ。カウンターテノールのような声の歌が入る。そしてちょっと眠たくなってくる。最後に、またデヴィッドにリフトされたステラが、天高く舞い上がり空へと昇っていく。最初と最後はとても美しいのだけど、私には理解するのがちょっと難しかった。

Rodeo Choreography Agnes De Mille Music Aaron Copeland
The Head Wrangler Issac Stappas
The Champion Roper Sascha Radetsky
The Cowgirl Xiomara Reyes
The Ranch Owner's Daughter Jennifer Alexander

カウガールのシオマラはお転婆娘なんだけど、でも中身はとても女の子で、素敵な恋がしたい。だけど、きれいな服を着た女の子たちの中では浮いてしまい、誰にも相手にされなくてさみしい思いをする。あこがれていた青年も振り向いてくれず、美しい地主の娘へとなびいている。そんな中でも、一人心優しい青年が彼女のことを気にかけてくれている。しかしなかなか思いはうまく通じない。ある日、着慣れないドレスを着てみたら、憧れの青年も、心優しい青年も、彼女の魅力を発見しちゃったものだからどうする?というコメディ。

基本的にはバレエというよりはミュージカル的な作品。カウボーイたちや カウガールのシオマラが、片足で6番ポジションでずっと立っているポーズを取るところは、すごいなあ、と思った。それと、サシャ・ラデツキーのタップダンスの達者なこと!リズム感、足の運び方、完璧にキマった。思いがけずの才能発揮に驚いた。今シーズン、彼は代役などで出番も多いけど、その分すごく成長した感じがする。心優しく男前な役柄が良く似合っている。ちょっとイレク・ムハメドフに似ているアイザック・スタッパスも演技がうまい。彼もクレイグと並んで次のソリスト候補の一人かな。ハンサムだし、背も高いし。お嬢様役のジェニファー・アレクサンダーは美人でしなを作るのがうまい。「ジゼル」ではバチルド役だったけど、こういうちょっとツンツン系お嬢様がはまる。シオマラは、とてもかわいくて、いたいけな女心をユーモラスに表現していて上手だったけれども、去年同じ役を演じて大好評だったエリカも見たかった気がする。とはいいつつ、やっぱりシオマラのけなげさには思わず感情移入させられて、頑張れって心から応援したくなる何かがある。

新鮮味はないけれども、いかにもアメリカンな感じで、とても楽しくハートウォーミングな作品。最後に〆るのが、明るく楽しく、そしてちょっと胸がきゅんとする作品でよかった!

写真は、「Meadow」のポスター。

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