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2006/10/10

新国立劇場「ライモンダ」10/9

3連休バレエ祭りの締めくくりはザハロワ主演の「ライモンダ」。一昨日のパヴレンコもまあ悪くなかったと書いたけれども、やっぱりザハロワは桁外れの貫禄で、素晴らしいパフォーマンスを見せてもらったと思う。登場したときのオーラが違う。新国立劇場は、女性ダンサーのプロポーションがみんな良いので、姿かたちが際立つというほどではないのだけど、ザハロワの輝きはまったく別格。金髪は似合っていないし、上半身を中心にふっくらした印象。

ザハロワの姫君ぶりは本当に完璧。品があるけれども、かわいらしくて。だけど、3幕では堂々とした女王の貫禄に圧倒された。一昨年の初演で彼女を見たときは、別の日に吉田都さんが出演していて、都さんの踊りがあまりにも精緻で品格があって素晴らしかったので、ザハロワはちょっと雑だし、素に戻っている瞬間があるしいまいちだな、と思った。だが、この2年間で相当成長したようだ。3幕のヴァリエーションなどは、パドブレの美しさ、上半身のそらし方と、ホントぞくぞくするほどだったし、コーダでの輝くような笑顔にも余裕があって、こんな素晴らしいバレリーナを同時代で見られる幸せを感じた。
1幕の夢のシーンでは、音に合っていなくて、ちょっとどうしたのか、と思うくらい調子を落としていたのだが、2幕で完全に復調。長い脚が描く弧の美しいことといったら!ザハロワの造形美を観ているだけで、うっとりとこの世を忘れてしまいそうだった。

一昨日コルスンツェフを見たときには、ずいぶん地味なダンサーだと思ったけど、今日改めて観たら、彼の良さがわかってきた。ザハロワと並んでも絵になる長身とプロポーションの良さ
。それに加えて、出過ぎることなく女性ダンサーを立てる控えめさ。縁の下の力持ちという感じ。サポートも今日は非常にうまくいっていて、安心してみることができた。たまにちょっと視線が下向きだけど。しかも、ヴァリエーションが今回はとてもよかった。彼のマネージュは、前脚がすごく高く上がる。バットマンなども、女性ダンサーよりも高く上がっていて、身体能力が高いんだな、と思った。彼のサポートがあってこそ、ザハロワが輝けたのだと感じさせてくれた。(でも、ウヴァーロフのお化けが時々出てきて、彼で観たかったなという思いも)

アブデラクマンの森田さん。踊りは非常に良くて、ワイルドで、山本さんでは見られなかった素晴らしいトゥール・ザン・レールも披露してキメてくれた。一つ一つのジャンプが高い。押し出しが強くて、アブデラクマンのワルな面を発揮していたというか。ただ、色気はゼロ。どうしてもこの人はビジュアル面がね...体重を絞っていたというけど、おとといの山本さんが素敵だっただけに。ザハロワも露骨に嫌がっていて、ハナも引っ掛けないって感じ。でも踊りは本当に良かったと思う。ジャンに斬られて倒れるときに、剣に躓いたようでちょっとひやりとした。

今回はクレメンス:湯川麻美子、ヘンリエット:西川貴子と一昨日よりベテランぞろいで、ビジュアル的にはそりゃあ一昨日の真忠さん&川村さんのほうがいいわけだけど、踊りはとても安定していた。でも湯川さんはやはりチュチュよりキャラクター系のほうが魅力を発揮できる気がするのよね。
ベルナール&ベランジェは一昨日と同じ。マイレンは相変わらず素晴らしく端正な踊りで、パ・ド・カトルのアントルシャの美しさには惚れ惚れした。
夢の場のヴァリエーションは一昨日のクレメンス&ヘンリエット組だが、やっぱり川村さんのほうが段違いに良くて、素晴らしかった。夢の場のコール・ドはとてもそろっていてきれいなのだけど、止まっているときの顔の向きがちょっとずれているのが残念。

いずれにしても、5日目ということでちょっと疲れは感じられたものの、良くまとまった良い舞台だった。きっとワシントン公演も高い評価をもらえると思う。ライモンダ役を誰が踊るかが問題だが。(そのためにも、ゲストに頼るのではなく、劇場のダンサーにもっと主役を経験させるべきだと思う)

ライモンダ:スヴェトラーナ・ザハロワ
ジャン・ド・ブリエンヌ:ダニラ・コルスンツェフ
アブデラクマン:森田健太郎
【ドリ伯爵夫人】豊川美恵子
【アンドリュー2世王】 ゲンナーディ・イリイン
【クレメンス】 湯川麻美子
【ヘンリエット】西川貴子
【ベランジェ】 マイレン・トレウバエフ
【ベルナール】冨川祐樹
【夢の場・第一ヴァリエーション】真忠久美子
【第二ヴァリエーション】川村真樹
【スペイン人】 本島美和 奥田慎也
【チャルダッシュ】 高橋有里 グリゴリー・バリノフ
【グラン・パ ヴァリエーション】遠藤睦子      
【パ・ド・カトル】マイレン・トレウバエフ 貝川鐵夫 江本 拓 中村 誠
【バ・ド・トロワ】  厚木三杏 寺島まゆみ 丸尾孝子

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんばんは。
同じ公演を見ておりました。
ザハロワもとても素敵でしたが、コルスンツェフ!
胸がときめくわ~という感じではないですが、
じわじわと好ましさが迫ってきました。
マネージュの前脚の高さ、跳ね上がるという風情でしたね。
ぜひまた見てみたいダンサーです。

ほみさん、こんばんは。相変わらずレスの遅い私です。
コルスンツェフはホント、好ましいダンサーでしたね。決してでしゃばらず、誠実な騎士って感じでした。私は今度は「ロパートキナのすべて」で観られる予定です。

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» ライモンダ@新国立劇場 [メルシィ、キュルチュール!!]
学生Z席(1500円)で行ってきました~ バレエは3ヶ月ぶり?くらい。ライモンダも見るのは初めてです。 感想は…今日のライモンダ役ザハロアさんはちょっとブレが目立ったかも…。 新国立は群舞がきれいな印象があったけど、今日はあまり揃ってなかったし。 ストーリーがシンプルすぎて、逆に踊りで見せなければいけない演目なのだなと。 話せば3分で終わるし、、、それを2時間以上に伸ばすのですから! 恋敵の踊りと、3幕の主役2人のそれぞれのソロからが急激に面白くなった。 やっぱりバレエは、男と女と... [続きを読む]

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