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« 「弓」キム・ギドク監督作品 | トップページ | 週刊新潮のローマ歌劇場来日公演記事 »

2006/10/05

スペインに新しい国立バレエ団?

イギリスのガーディアン紙によると、スペインのロイヤル・ファミリーが現在、国立のバレエカンパニーを創設しようとしていて、芸術監督にはロイヤル・バレエのタマラ・ロホに白羽の矢を立てようとしているらしい。

”西欧の国には珍しく、スペインには国立のバレエカンパニーが無い”と書いてあるけど、一応、スペインには二つ国立のバレエ・カンパニーは存在している。以前、アイーダ・ゴメスが芸術監督を務めていたスペイン国立バレエ団。これは、バレエ団という呼び名にはなっているけど、実際にはほぼフラメンコのカンパニーといっていい。あとは、鬼才ナチョ・ドゥアト率いるスペイン国立ダンス・カンパニー。ナチョの振付作品中心なので、バレエではあるけれども、コンテンポラリーやネオ・クラシック系である。(来年2月の初来日が予定されていて、とても楽しみなところである)
ということは、「国立のバレエカンパニー」というのは、クラシック・バレエのカンパニーが無いってことを言っているのだろう。

スペインの王室はみな、バレエの熱心なファンだそうだ。

あとは、アンヘル・コレーラ、タマラ・ロホ、ルシア・ラカッラ、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」のホセ・マリア・ティラード、ABTではほかにカルロス・ロペス、ヘスス・パストール、BBLのルート・ミロなど多くのダンサーを輩出しているヴィクトル・ウリャテのカンパニーがあるくらいだろうか。そのアンヘル・コレーラも、スペインにバレエ学校を作ろうと財団を設立して、いろいろと動いているようだけど、こちらの動きは、上記の王室の動きと連動しているものなんでしょうか?彼に言わせれば、スペインはバレエを学べるような環境がおよそ整っていないということだそうだ。

で、記事の内容の続きはというと、タマラ・ロホは取材に対して、芸術監督のオファーを受け入れたことを否定したものの、プロジェクトにかかわっていることは認めたとのこと。「アイディアはあるんだけど、とても時間がかかることなのよね」と語ったそう。それは、ロイヤル・バレエやランベールのようなイギリス的なスタイルとなるそう。現地の新聞El Mundoによれば、今後彼女は自分の時間の70%はスペイン国内にいるようにして、ロイヤル・バレエと交渉してそれを認めさせようとしているらしい。演劇的な役柄に強みがある彼女を失うことはロイヤルにとっては大きな損失だろうし。

この新しい国立のカンパニーは、Fuenlabrada(フエンラブラダ)というマドリッドの郊外にある町にできるそうで、その市長によると、すでに数ヶ月が準備に費やされ、タマラ・ロホだけでなく、すでにこの町の大学にバレエ学校を持っているアリシア・アロンソ(キューバ国立バレエ芸術監督)もこの計画にかかわっているとのこと。この街にバレエ学校と小さな劇場を作るために、100万ユーロ(1億5千万円くらい?)が使われているそう。
アロンソもまた、スペインにバレエ団が無いことを嘆いているとのこと。ダンサーも、教師も観客もいるのに、なんでないのでしょうと。

El Mundoによると、このカンパニーは65人のコール・ド・バレエから構成され、予算の15%は国から、残りはスポンサーとチケットの売り上げでまかなわれるとのこと。大きな市民会館も、バレエ団が優先的に使用できるそう。

http://arts.guardian.co.uk/news/story/0,,1886067,00.html

また、ballet.co.ukでは早速この話題についてのスレができています。

ロイヤル・バレエは次のシーズンに「オネーギン」の上演が予定されていますが、ロイヤルでのファースト・キャストだったタマラ・ロホは今回キャストには入っていません。以前、タマラのインタビューで、シュツットガルトの芸術監督リード・アンダーソンと仲違いがあり、タチアナを踊らせてもらえなくなったと語っていたという、気になる話があります。(なお、シルヴィ・ギエムもタチアナ役を踊ることを却下されています)

ニーナ・アナニアシヴィリ、それからノヴォシビルスク・バレエの芸術監督になったイーゴリ・ゼレンスキーといい、働き盛りのダンサーが自分のカンパニーを持つケースが増えてきましたね。観客である私たちにとっては、芸術監督業も結構だけど、踊れるうちにはいっぱい踊るところを見たいというのが本音ですが。

それと、日本にも、ご承知のように国立のバレエ学校というものが存在していません。

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コメント

この話題はスペインサイトでも出てたわねー。
しっかし「オネーギン」の件は納得がいか~ん。

こんにちは、naomiさん、さとみっちさん!

1億5千万でホセ(私の場合は何をさておきこの名前(^o^;;))のような芸術家がたくさん育つなら安いもんだわ。
こういう計画はうれしい〜

でもタマラが踊らなくなっちゃうのはいやだな〜

さとみっちさま~
スペインサイト、語学力がないので最近観ていなかったの。さすがですね!
Playbill Onlineにもこのことが出ていました。

しかしけっこうリード・アンダーソンって強引な人なのね。タマラのタチアナってすごく観たいのに。そんなにロイヤルでの映像化に反対するんだったら、せめてシュツットガルトの「オネーギン」を映像化してよと思います。

ずずさん、
1億5千万がこういうものの援助として大きいのか小さいのかはわかりませんが、国がお金を出してくれるのはいいことですよね。日本は新国立劇場には少し出していると思うけど、学校といっても研修所であってバレエ学校ではないからね。
スペインのバレエ少年がこれ以上イジメに遭わないためにも。

タマラは演技派というか女優バレリーナとしては第一人者だと思うので、いなくなったら損失ですよね。ただでさえ、都さんがKバレエ移籍、ダーシーがゲストプリンシパルになって、層が薄くなってしまったところへ。

タマラが今回「オネーギン」に配役されなかったのって、そういう理由だったんですか…。うーん、そういうのってどうなんでしょうねえ。ギエムの件も含めて、上演権を持っている人ではなく、判断するのはそれを観る観客側にあると思うんですけどね。

はなはなさん、こんばんは。

まったく同感です。しかも、振付家はもう亡くなっているわけですからね。存命中ならともかく。
リンクしているインタビューでも、タマラはタチアナという役についてとても熱く語っているのに、踊らせてもらえるかどうかわからないと寂しそうに締めくくっているのがとても切ないです。

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