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« 小林恭バレエ団「韃靼人の踊り」「シェヘラザード」「ペトルーシュカ」 | トップページ | ルジマトフとインペリアル・ロシア・バレエ「シェヘラザード」Bプロ第2部 »

2006/10/17

ルジマトフとインペリアル・ロシア・バレエ:『シェヘラザード』Bプロ

この日所要があったこともあり、当初行く予定ではなかったのだけど、Aプロがあまりにも素晴らしかったことと、なんとかダッシュすれば次の用事も済ませることができることがわかったので、ついついチケットを追加購入。4日前に取ったら、1階4列目の端っこしか空いていなかった。そのため、またもや人の頭ばかり観る羽目に。近くでルジさま観られるからいいんだけど。なんと二日続けて、違うバレエ団による「シェヘラザード」を観るという珍しいことになった。

第一部
「プレリュード」 ユリア・マハリナ
音楽:J.S.バッハ
青白く薄手のロマンチックチュチュをまとったマハリナがゆったりと踊る。足元はポアント(で、席が前過ぎて段差がないのであまり足元がよく見えない)。美しい体の線がくっきりと見える。体は柔らかいし脚はすごくよく上がるんだけど、ポアントは少し弱いかもしれない。特に印象的な振付というわけではないけれども、とにかくすごく美しい~。

「韃靼人の踊り」
音楽:ボロディン
振付:K.ゴレイゾフスキー/G.タランダ
クマン:ジャニペク・カイール
チャガ:アンナ・パシコワ
騎兵:キリル・ラデフ
ペルシア人:エレーナ・コレスニチェンコ

2年前のガラ、ルジマトフのすべてでも抜粋を観たのだけど、これはフォーキン版ではないため、昨日観た小林恭バレエ団のとはだいぶ違った印象。音もテープで良くないし。ただし、やっぱりテープでも合唱が入ると勇壮な感じになっていい。クマンと騎兵は辮髪のカツラをかぶっている。前回このカツラを見たときには笑いをこらえるのが大変だったけど、免疫ができていたので今回は大丈夫。しかしキリル・ラデフのような金髪美形にこんな格好をさせるとは。。。Aプロを観た時にも思った、時々体型に難のある人たちが混じっているけれども、群舞はそれなりに迫力はあった。もっと盛り上がってもいいとは思ったけど。刀や盾を持って男どもが踊ると、さすがにアドレナリンが噴出する。やっぱりキリル・ラデフは飛びぬけた存在だ。吼えたり一生懸命荒々しくしようとしているけれども、そして辮髪ヅラをかぶっているのに、端正だ。それと、二人の女性、チャガ役のアンナ・パシコワ、ペルシア人のエレーナ・コレスニチェンコはすごくきれい。特にアンナ・パシコワはきっとグリゴローヴィッチ版のバヤデルカの太鼓の踊りを躍らせらたらすごく似合いそうで、爆発的なパワフルな踊りを見せてくれた。時々男性ダンサーが叫び声をあげたりして、これがロシアのバレエだって感じの土着的なエネルギーが感じられ、なかなか楽しかった。

アダージェットーソネットー
音楽:G.マーラー
振付:ドルクーシン
ファルフ・ルジマトフ

Aプロに引き続き。後半にアントルシャやアラベスク、ソテなどが登場するとはいえ、基本的にはゆっくりとした腕の動きが中心となっている静謐で内省的な作品。よって、踊る人にとっては恐ろしく退屈になりそうなところを、ルジマトフだからこそ魅せられる。彼の腕は隅々まで神経が行き届き、とてつもなく雄弁だ。その腕が天に向かって伸びて、何かを掴み取ろうとしている。しかし腕を伸ばしてもそれは決して届くことはない。最後には美しい跳躍も見せてまで掴もうとするが落下し、そして最後は上半身を反らすように折り曲げて地へと還っていく。観ているうちに胸が押しつぶされそうな想いがした。これほどまでに求めても手に入らないものとはなんだろう、と考え込んでしまう。そこには、ダンサーとしてのルジマトフの志というものもあるのだと思う。どんなに血のにじむような思いをして努力して、頂点を極めても、なおも届かないものがあり、そして、やがていつかは死すべき人間であるという事実からは逃れられないということ。

「瀕死の白鳥」
音楽:サン=サーンス
振付:M.フォーキン
ユリア・マハリナ

マハリナの白鳥は、死に瀕した白鳥というより、「生」を感じさせた。腕の動きは優雅できれいなのだけど、やっぱりちょっと脚が弱いのかなあ。白鳥姿がとても似合って美しいのだけど、期待していたものとはちょっと違っていて残念。

「ワルプルギスの夜」
音楽:C・グノー
振付:L・ラヴロフスキー&M.ラヴロフスキー

バッカス:キリル・ラデフ
巫女:リュボーフィ・セルギエンコ
パーン(牧神):アレクサンドル・ロドチキン
ニンフ:エレーナ・コレスニチェンコ,アンナ・パシコワ,コフナツカヤ

バッカスや牧神たちが楽しげな宴を繰り広げる演目。牧神さんたちは、カラフルな色のカツラをご着用。牧神役のロドチキンはアクロバティックな技や、ピルエット・アンドォールなどをいっぱいキメてくれるんだけど、ちょっとおでぶでユーモラスな感じ。とにかくこれも男性陣が踊りまくる演目。一方バッカス役は、またキリル・ラデフ。巫女を高々とリフトする振付がやたら多く、ラデフはやや小柄なのに巫女のセルギエンコがやや大きめなので大変そう。でも、難しいリフト、アクロバティックな大技も達者で奮闘していた。彼はとてもいいダンサーだ。ギリシャ神話に出てくる、「アポロ」のような白い短い丈の衣装が似合っていて、とても美しい。ニンフの三人はとても美しく、踊りも妖しく魅力的だった。どうしても、女性ダンサーのほうが踊りもビジュアルも高いのは致し方ないのだろうか。バッカスの従者の一人は、田中俊太朗さんといって、先日まで東京バレエ団で活躍していた方だ。
なかなか日本では上演されない、いかにもロシアンな演目を見るのは、楽しい。

で、「シェヘラザード」はまた明日書きます~。

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コメント

 こんにちは。小林恭バレエの詳細で明確な舞台評もじっくり読ませていただきました。ありがとうございました♪
 さて、こちらの公演ですが、プログラムの団員リストの中に「シュンタロウ・タナカ」というお名前を見つけて「ん?日本人の団員がいるのね」と思ったのですが、東京バレエ団にいらした田中俊太郎さんだったとは!このお名前は私も記憶にあったのですが、漢字名を見て初めて結びつきました。情報ありがとうございました。

Tomokovskyさん、こんばんは。
いらしていたんですね~なかなか劇場でお会いしませんが。
そうなんですよ~Bプロに東京バレエ団の団員の方がいらしていて、その方に確認したので間違いないです。ロシアでがんばっていると聞けば応援したくなりますよね。
今年のバレエフェスのドンキでは闘牛士軍団の一人でしたね。東京バレエ団ブログにも写真が載っています。

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