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2006/10/31

10/26 ABT City Center Season

3日間(実質2日半)のNY行きから帰ってきました。結局この短期間では時差ぼけが解消できなくて、せっかく行ったのにどれだけ楽しめたのかちょっと疑問だったところもありました。それと、チケットを取るのが遅くてシティセンターの1階席後方から観ていたところ、2階席が覆いかぶさる形で閉塞感があり、かなり観づらかったというのもあります。木曜日は2階席だったのですが、この会場だったら、1階後方だったら2階から見たほうが良いというのがわかりました。連れの友人は、メールでオーダーしたところ前方席が取れていたので、逆にメールで取ったほうがいいのかもしれません。

この時期のNYは、気温は東京と比べると低め。最低気温は5度くらい、最高気温は15度くらいなので、冬物ではないにしても、コートと手袋、ニットは必需品。3年前にやはりこの時期にABTを観に行ったときには、コートすら持っていかなくて、慌ててH&Mに駆け込んでコートと手袋を買い込んだものです。

さて、初日。ロビーには、「シンフォニー・コンチェルタンテ」と「ラ・バヤデール」の影の王国で使用されたチュチュが展示されていました。

P1000035

Clear choreography:Stanton Welch music:Johan Sebastian Bach
Angel Corella Maxim Beloserlovsky David Hallberg Julie Kent
Sascha Radetsky Carlos Lopez Craig Salstein Alejandro Piris-Nino

マイケル・コーズがデザインしたセリーヌの衣装に身を包んだダンサーたち(男性は、クリーム色のややすそ広がりのパンツ、女性はトップスは短い丈のノースリーブ)。2002年の来日公演でも上演されているので、観たことがある人も多いかもしれない。なんといっても、アンヘルのスーパーテクニック!序盤でいきなりフェッテ~ピルエット~フェッテでいったい何回回転したんだろうと思うくらいのとんでもない回り方で、客席からはヒューヒューという歓声が上がった。マキシムとデヴィッドの美形二人も大活躍。特にマキシムの美しさは特筆モノ。仮面ライダーのような引き締まった筋肉には目がひきつけられた。デヴィッドも、こういうちょっとコンテンポラリー寄りの演目は合っているみたいで、きびきびした動きが心地よい。それ以外のキャストも、サシャ、カルロス、クレイグとそれぞれとてもいい動きを見せていた。だが、唯一の女性ジュリーの存在感が恐ろしく希薄で、いるのかいないのかわからないくらい。
音楽は、バッハのヴァイオリンとオーボエのためのコンチェルトと、ヴァイオリンコンチェルトで、もともとはハープシコードのためのコンチェルトであった。そのためか、ちょっと単調だった。

Afternoon of a Faun choreography:Jerome Robbins music Claude Debussy
Stella Abrera Jose Manuel Carreno

本来は、イーサン・スティーフェルの牧神を観るのがこのNY行きの最大の目的だったのだが、イーサンがひざの手術からの回復が遅れており、 代役としてホセ・カレーニョが出演。バレエのスタジオのような空間で、鏡とバーがある。上半身裸、下は黒タイツで横たわるホセが起き上がり、正面にあると思しき鏡(=観客席)を見つめる。体をいろいろな方角に曲げていく。陶酔しきった、ナルシスティックな表情が美しい。つま先の美しさにもうっとり。そこへ、一人の美しい女性が入ってくる。長い黒髪、長い手足でエキゾチックなステラ・アブレラ。この二人が組んでゆっくりとしたパ・ド・ドゥ。バーレッスンをするステラ。二人は一緒に踊るけれども、表情は常に正面を向いており、視線が交じり合うことはない。ステラは、現実感の希薄な、夢のような空気のような危うい美しさで、舞台の上に濃密な空気を作り上げる。そのニンフのような姿を目で追うホセ。そして、彼女はふっと消える。一人取り残されたホセは腹這いに横たわったかと思うと、少し身をのけぞらせる。ニジンスキー版の「牧神の午後」の、牧神の自慰ポーズをなぞったものだが、ホセという端正を絵に描いたようなダンサーがやると、とても上品でしかもセクシー。

Sinatra Suite choreography:Twyla Tharp music Frank Sinatra
Marcelo Gomes Luciana Paris

シナトラのStrangers in the Night、All The Way, That's Life、My Way, One for My Babyという5曲を、トワイラ・サープが振付けたもの。タキシード姿のマルセロと、ハイヒールのレナータが、ボールルームダンス的な振付を踊る。バレエ的な要素は少ないのでちょっと肩透かしな感じもしたが、とにかくマルセロのエレガントさは特筆もの。腕の動き、足の運び方が実に優雅。リフトも少々あって、簡単そうに見えるけどかなり難しいんじゃないかと思った。甘い雰囲気に酔う。男女が出会って盛り上がって、でも少し諍いもあり、仲直りして、そして女性が一人夜の闇に消えていく。最後の一曲はマルセロのソロがあって、ようやくここでバレエ的になってくる。軽やかな跳躍や回転。上着を肩にかけて一人去っていく姿も渋くて様になる。

Fancy Free choreography:Jerome Robbins music Leonard Bernstein
Jose Manuel Carreno Sascha Radetsky Craig Salstein Paloma Herrera Gillian Murphy

3年前のシティセンターでも観たこの演目。サシャの代わりにあの時はマルセロが出演していた。
もろもろキャスト変更があって、男性3人はこの日2演目目。お疲れ様です。
側転で3人の水兵さんが入ってくる姿がお茶目で、すごく楽しい。ビールを酌み交わし、ふざけあう。そこへ女の子その1(パロマ)がやってきて、彼女のハンドバッグを奪ってからかう。そして次に女の子その2が登場し、その女の子を狙った3人がそれぞれ自分をアピールするけど、結局3人は喧嘩を始め、女の子たちは逃げ出してしまう。しかしめげないこの3人。またまた女の子がやってきて、そのお尻を追いかけるのであった。
すっごく楽しい演目なんだけど、途中バーンスタインの音楽がけっこう単調で、中だるみしちょっとつらくなるところもある。でも3人がそれぞれ自分をアピールしあうところが楽しい。一番若いクレイグは、すごく高いジャンプやすばやい回転を見せたり、ぴちぴちした動きで元気さと若さをアピール。彼はちょっとプロポーションが悪いのが玉に瑕だけど、顔も愛嬌があって可愛いし、元気いっぱい、力いっぱい踊ってくれるのでお気に入りである。サシャはもう少し大人っぽく優しい動き。そして笑えたのが、ホセの怪しげな腰ふりふり。あの超二枚目なホセが、なんとも珍妙な振付を見せ付けて場内は大爆笑なのだった。ロビンスの作品なのでNYCBでも上演されているみたいだけど、いかにもABTらしい、楽しくて元気いっぱいの一品。

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コメント

naomiさん
無事お帰りなによりです。3泊5日大変ですね。出発前に仕事を片付けていくと疲れているからなおさら…でも公演は無事ご覧になれたようでよかったです。

カレーニョが素晴らしかったんですね。私、彼の「ドン・キホーテ」をスカラ座で見て、なんだか覇気がなくてエレガントすぎて好きじゃなかったんです。でもこの夏世界フェスの黒鳥のPDDとかでやっぱり実力を思い知らされたというか。彼の牧神、見たいですね~。

amicaさん、
私も7月にホセ・カレーニョのドン・キを観て、とっても上品なバジルと思いました。またキトリ役のタマラ・ロホもクールなキトリだったし。彼はすごく品が良くて、エレガントなダンサーだから、元気いっぱいの演目はあまり向いていないかもしれませんですね。
ロビンス版の牧神は、すごくキレイな作品なので、機会があればぜひ!ロビーも似合いそうです。

お帰りなさいませ~。
「Fancy Free」見たいです~~。「踊る大紐育」はバーンスタインの音楽がけっこう削られてしまったようで、それで「Fancy Free」とは違うみたいです。3人の水兵さんに女性陣の踊り楽しそうですよね♪ぜひ今年もアンヘルに出てほしかったのですが。。。
来シーズンも出番が少ないのですかぁ。なんか段々ABTから離れていってるような。

プリマローズさん、
2003年にシティセンターに行ったときもファンシーフリーやったんですが、このときもアンヘルではなかったんですよね。今回の組あわせでサシャの代わりにマルセロだった。3ばかトリオって感じで楽しいです。2回目に観た時にはもっと面白くなりました。

そう、来シーズンも、結構少ないんですよ。シンデレラには出ないし。新しい振付の作品には出ない方針みたいです。スペインでの計画があるみたいだし。ウィールダンもNYCBを辞めてしまうようですね。

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