BlogPeople


2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ニュー・アドベンチャーズ「Swan Lake」ロンドン・パリ他キャスト決定 | トップページ | ハンブルク・バレエのバレット・ターゲ »

2006/09/10

小林紀子バレエシアター「レ・シルフィード」「ソリテイル」「パキータ」9/9

「レ・シルフィード」
振付:ミハエル・フォーキン
音楽:ショパン
ノクターン  島添亮子 デヴィッド・ホールバーグ
コリフェ 楠元郁子 高畠きずな
ワルツ 大和雅美

「ソリテイル」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:マルコム・アーノルド
ソリテイル girl   高橋怜子
ポルカ girl   難波美保
1st solo boy  八幡顕光 
2nd solo boy 佐々木淳史 
pas de duex   中尾充宏 高橋怜子
冨川祐樹 中村誠 井口裕之 佐藤禎徳 澤田展生 アンダーシュ・ハンマル
駒形祥子 金子緑 萱原みゆき 志村美江子 荒木恵理 真野琴絵

「パキータ」
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
プリンシパル  斉藤美絵子
デヴィッド・ホールバーグ

「レ・シルフィード」
前に東京バレエ団で観た時にはずいぶん退屈な演目だな、男性ダンサーは全然踊らないし音楽は太田胃酸だし、って思っていたんだけど、今回は思ったより楽しめた。それでも、フォーキンの作品って「バラの精」でも「ダッタン人の踊り」でも「シェヘラザード」や「ぺトルーシュカ」でも、男性の踊りがいっぱいあってエキゾチックで好きなんだけど、なんで「レ・シルフィード」はつまんなんだろうな、って思ってしまうわけだけど。

シルフィードたちの群舞はとても揃っていて美しかった。ノクターンを踊った島添さんは相変わらずとてもたおやかで、魅力的に踊る人だ。コリフェの楠元さん、高畑さんも良かったと思う。高畑さんは前回公演の「コンチェルト」の時もそう思ったんだけど、すごく跳躍力のある人である。
そしてデヴィッド・ホールバーグ。まずはこの詩人役は容姿端麗でないとお話にならないので、その点では合格。彼は特に脚のラインが美しいのと、足の甲が素晴らしい。白いタイツがここまで似合う人も珍しいほど。ポール・ド・ブラもきれい。ただちょっとぎこちない印象があったのと、跳躍する時に最初の方はどすんと着地をしていたのが惜しい。あと、ちょっと口を開けたままの時が見られるんだよね。

「ソリテイル」
初めて観る作品だったのだけど、なかなか面白かった。くすんだピンクの可愛いチュチュを着て髪を二つに結わえた少女が暗いところでひとりたたずんでおり、寂しそうにしている。そこへ、女の子たち、男の子たちがやってきて、最初はなかなか仲間には入れなかった少女だが、やがて一緒に楽しく踊る。少女は男性の1人とパ・ド・ドゥを踊る。しかし結局最後に少女は1人でまた取り残される。ユーモラスなところも盛り込みながらも、ちょっと(かなり)ほろ苦い内容。少女の孤独感が胸に響く。マクミランらしい心理劇的な要素が盛り込まれた振付。少女役の高橋怜子さんが非常にいい。端整な踊りに、感情表現も豊かである。

女の子たち、男の子たちの衣装は、緑とか赤とか黒の原色使いで、なかなか日本人でこれを着こなせる人はいないと思った。特に、ピエロのような黒と緑のチェックの全身タイツ系は、脚の長くない日本人男性には厳しい。音楽が、ものすごく印象的な旋律で耳に残っている。新国立劇場でソリストに昇格したばかりの八幡さん、出番は少なかったけどすごいピルエット・アンドォールを見せてくれて、やはりテクニシャンだな、と思った。パ・ド・ドゥの中尾さんはさすがの貫禄で安定している。新国立劇場の男性軍団も良かった。
マクミランのこういう作品を上演してくれるのは、このカンパニーくらいしかないので?

「パキータ」
最後にこういう華やかな作品を持ってきてくれるのはいい。「パキータ」は全幕を観るとあまりのくだらなさに倒れそうになるくらいだが、ガラだと派手で楽しくてよい。セットにはゴージャス感がある。デヴィッド・ホールバーグもこっちの演目の方が得意なのか、水を得た魚のように生き生きと踊っていた。彼は回転系はかなり苦手っぽいけど、ジュッテ・アントルラッセがとても高くてふわふわ浮いていて美しい。サポートも上手。何よりエレガントで美貌なのでリュシアン役がとてもよく似合う。

群舞はみんなオレンジ色のチュチュを着ていたけどこれもなかなか素敵だった。非常に群舞のレベルが高くて気分が盛り上がる。が、パキータを踊る斎藤さんがいまひとつだった。ピルエットは必ず傾いてしまう。それに、最後のフェッテは途中で失速し、32回転を回り切れなかった。ほかのダンサーたちが良かっただけに残念。10日にパキータを踊る島添さんで観たかった。

群舞のレベルが高く、またユニークな演目選びもあって、なかなか楽しめた公演であった。これをきっかけにデヴィッド君も日本で名前を売って、バシバシ来てくれればいいな。

« ニュー・アドベンチャーズ「Swan Lake」ロンドン・パリ他キャスト決定 | トップページ | ハンブルク・バレエのバレット・ターゲ »

バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

公式サイトがなくていまだよく分からないバレエ団ですが、けっこうレベルは高いようですね。
ホールバーグくんのブログ、東京の滞在日記が面白かったですね~。
Tシャツやバラのお店とか知らなかったことをホールバーグくんに教えてもらいました♪今頃機上の人かしら。

プリマローズさん、

そう、小林紀子バレエアカデミーは、ロイヤルのメソッドでやっているとても良いカンパニーだと思うんですが、公式サイトがないのですね。以前は怪我で降板しちゃったけどイーサン・スティーフェルも出演を予定していたし。演目も、イギリス的でとてもユニークです。

デヴィッド君のブログは本当に楽しかったですね。あのバラは本当に素敵でお店を調べちゃいました。

ホールバーグくん、1年以内にガラでまた日本に来る予定みたいなことブログに書いてましたね。何の公演なのか楽しみですね。
あのバラ私もほしいです。きれいに1本づつ花びらに包装してあってかなり値段高そうですね~。

ホールバーグくんとは関係ないのですが、「The ballerina Gallery」のサイトに動画がいろいろ見られるページができて、フリオ・ボッカのドン・キがちょこっと見られるページがありました。naomiさんももうご存知でしょうか。
一応アドレス貼っておきます♪
http://www.dropshots.com/day.php?userid=171017&cdate=20060902&ctime=210444
ボッカというと、ロメジュリのパドドゥくらいしか映像で見たことがないので、他の役のもこうやってちょっとでも見られると新鮮です。

プリマローズさん、
デヴィッドくん、またゲストで来るって書いていましたね。いつなんだろう、楽しみですね。
あと動画の紹介ありがとうございました。まだ観たことがないやつなので嬉しいです。私はずいぶん昔にバレエ協会でシリル・イェーガーと「ドン・キ」踊ったのは放映で観ていたんですけどね。やっぱり市販のソフトで発売されるダンサーって偏っているから、ボッカなんか少ないんですよね。引退してからその事実に気がついたりします

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ニュー・アドベンチャーズ「Swan Lake」ロンドン・パリ他キャスト決定 | トップページ | ハンブルク・バレエのバレット・ターゲ »